#233 おじさん構文定着の兆し
前回のおじさん構文の話の続きですが、なんとこの構文、ボードゲームにまでなっていると知り、その定着ぶりに驚いています。
おじさん側からすれば、誘いなどのFTA(相手のフェイスを脅かす行為)を回避するための必死な防策とも取れるこの文体。うまく機能すれば角が立ちませんが、やりすぎると若者に「うざい」と一蹴されてしまう。そんな絶妙に不安定なバランスが文化として根付いているのは、実になんとも面白い現象です。
そのボードゲームは『オジサンメッセージ』というタイトルなのですが、勝敗の決め方がまたユニークです。
ゲームの説明文では、「『オジサンメッセージ』とは、『おはよう~チュッ!』『ナンチャッテ★』などのワードを組み合わせ、あなただけの『おじさん構文』をつくり、女性役からの即ブロックを目指すボードゲームです。」と書かれています。
「即ブロック」されたら勝利という逆説的なルールに、思わず苦笑してしまいます。作り手のセンスもさることながら、受け手側の「どこまでなら許せるか」という寛容さも試されることになりそうです。
ゲームとして成立するほど、私たちの中に「典型的なおじさんらしい文体」のイメージが共有されているというのは、言語学的にも非常に興味深いトピックです。
keywords
[構文] [FTA]