#168 柄に作り手を感じる
「ファッション英語」の授業をきっかけに、これまであまり触れてこなかったジャンルの語彙にも目を向けるようになりました。その中でも特に印象に残っているのが、過去分詞が形容詞として多く使われているという点です。
装飾や加工を表す表現――たとえば「刺しゅう入りの(embroidered)」「フリル付きの(ruffled)」「染められた(dyed)」など――は比較的イメージしやすいのですが、最初に少し戸惑ったのは、いわゆる「柄」を表す語までが過去分詞で表現されていることでした。
一見すると、日本語では単に「〇〇の」と言ってしまうような柄も、「ストライプのシャツ(striped shirt)」「チェックのシャツ(checked shirt)」「水玉模様のドレス(polka-dotted dress)」のように、英語ではいずれも過去分詞の形で表されます。
これらはおそらくすでに形容詞として定着した表現ではあると思うのですが、「服に何かが施された状態」を表している点では、どこか受け身的な視点を含んでいるとも言えそうです。日本語ではあまり意識されないこの感覚に、最初は驚きを覚えましたが、作り手の存在が言語の中にほのかに残っているように感じられ、作り手と作品とのつながりが意識されるところがいいなあ、とも思っています。
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