研究分野

マーケティングサイエンスとは?

近年、実務の世界において、データ分析の重要性が高まっています。皆さんも、AIや機械学習、ビッグデータといった単語を、ニュースや新聞でよく見聞きするのではないでしょうか。

マーケティングサイエンスは、様々なデータ分析の手法を用いて、企業にとっての効率的なマーケティング戦略を考えていく学問分野です。価格戦略やプロモーション戦略などはもちろん、スポーツや観光を対象にした研究も存在します。

例えば、「顧客が、いつ、何を、どのくらい購買するのか」という問題は、マーケティングサイエンスで取り組める課題の一つです。こうした需要の予測ができることで、スーパーであれば在庫管理やプロモーションなどに活用できますし、価格設定に活用できる業界もあるでしょう。

実際に、USJをはじめ(※1)、マーケティングサイエンスの知見を活用している企業も増えてきました。業種や業界を問わず、マーケティングサイエンスの知見を活用することができると思います。

※1: 詳しくは、 『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力 』, 【著】森岡毅/今西聖貴, 角川書店, 2016

私自身の研究について

私自身はこれまで、購買履歴データやアンケートデータを用いて、様々な研究をおこなってきました。
その中でも、主要なものとして、以下の研究があります。

1.顧客の価値に関する研究

マーケティング研究における重要テーマの一つに、「顧客生涯価値」というものがあります。

顧客生涯価値とは、ある顧客の生涯における価値のことを指し、顧客生涯価値が高い顧客は企業にとって重要な存在になります。
顧客生涯価値が高い顧客を他社から守る必要がある一方で、顧客生涯価値が低い顧客に対しては、より価値を高めるための施策が必要になってきます。

私はこれまで、こうした顧客生涯価値の観点から、多くの論文を発表してきました。

2. ファッション・美容業界に関する研究

近年、アパレルブランドにおいて、ECサイトは重要なテーマとなっていると思います。
私はこれまで、特にオンラインショッピングモールにおける顧客の購買行動について分析してきました。
具体的には、「顧客のライフスタイルが、ファッションブランドの購買にどのような影響を与えるのか?」「どのような顧客が、より多様なファッションカテゴリーを購買するのか?」といったテーマについて分析しました。

現在は、美容業界にも関心を広げており、「サブスクリプションサービス」「メンズメイク」といったビジネスに関する研究を進めています。

現在の関心分野

  • サービスマーケティング

  • 観光マーケティング

  • サブスクリプションサービス

他にも、データ分析を活用したマーケティング全般に関心があります。