その他の

適宜に「その他の」を使うと、わかりやすくなります。

【例】上り坂にさしかかるとき, アクセルペダルをやや踏む.  下り坂にさしかかるとき, アクセルペダルをやや戻す.  その他のときは, アクセルペダルを維持する.

十分条件の階層化

十分条件を階層化するとき、上位の条件を表すには「場合において」を使い、下位の条件を表すには「とき」を使います。上位の条件が二つ以上あるときは、最後の「場合において」にのみ「は」を付けます。

【例】速度が目標どおりの場合において, 平坦な道が続くときアクセルペダルを維持し, 上り坂にさしかかるときアクセルペダルをやや踏み, 下り坂にさしかかるときはアクセルペダルをやや戻す.  速度が目標を下回る場合において, 平坦な道が続くときアクセルペダルをやや踏み, 上り坂にさしかかるときアクセルペダルを大きく踏み, 下り坂にさしかかるときはアクセルペダルを維持する.  速度が目標を上回る場合においては, 平坦な道が続くときアクセルペダルをやや戻し, 上り坂にさしかかるときアクセルペダルを維持し, 下り坂にさしかかるときはアクセルペダルを大きく戻す.

必要条件

必要条件を表すには「ときに限り」を使います。

【例】信号機が青色に点灯しているときに限り, その時点で自動車は交差点へ進入してよい.

併合

併合を表すには、英語の and に対応する「および」を使います。特に連言 (論理積) を強調するとき「かつ」を使います。「および」を使うと仰々しくなるときは「と」により代用します。

【例】x＝7 および y＝－3 より 2x＋3y＝5 が得られる.

【例】x＝7 かつ y＝－3 より 2x＋3y＝5 が得られる.

【例】x＝7 と y＝－3 より 2x＋3y＝5 が得られる.

三つ以上の要素の併合

三つ以上の要素を併合するとき、最後の要素の前にのみ「および」を入れます。「および」の前に、読点 (英文式句読点の場合はコンマ) を入れても入れなくてもかまいません。

【例】x＝7 および y＝－3 のとき 2x＋3y＝5 が得られる.

【例】x＝7, y＝－3 および z＝0 のとき 2x＋3y＋z＝5 が得られる.

【例】x＝7, y＝－3, および z＝0 のとき 2x＋3y＋z＝5 が得られる.

併合の階層化

併合を階層化するとき、下位の結合に「および」を、上位の結合には「ならびに」を使います。「ならびに」の前または前後に、読点を入れても入れなくてもかまいません。

【例】暗号器の構成および復号器の構成, ならびに, 鍵の管理方法を以下に述べる.

並列

並列を表すには「や」「・」「等」「など」および読点 (英文式句読点の場合はコンマ) を使います。

【例】脊椎動物のうち, ハト, カラス, カモなどの鳥類やコウモリ, ムササビ, ヒヨケザルなどの哺乳類は, 翼等に相当する飛ぶための仕組みを有する.

文頭の不適切な接続詞

これらは、文頭の接続詞として不適切です。

【等価の例】つまり

【対照の例】反対に

【補足の例】ただ / というのは / ちなみに (本当に因む以外のとき)

【追加の例】おまけに

【順接の例】それで / だから / なので / そのため (目的か原因か不明) / しかるに (順接か逆接か転換か不明)

【逆接の例】が / でも / けれども / しかるに (順接か逆接か転換か不明)

【転換の例】それはさておき / しかるに (順接か逆接か転換か不明)