臨床心理学の実践と研究を行っている岩田光宏研究室です。このサイトでは、ゼミ選択で悩んでいる本学の学生や、公認心理師・臨床心理士の資格取得を目指して大学院進学を検討している人たち（他学の学生や社会人を含む）に向けて、研究室の取り組みや私自身についての情報を発信しています。

【研究テーマ】　※詳細は research map （外部リンク）をご覧ください。

　主な研究テーマは、不登校・ひきこもりなどの「孤独・孤立」の問題です。居場所づくりなどのコミュニティ・アプローチの実践について、臨床心理学による研究に取り組んでいます。また、我が国の臨床心理学史における資格と専門性の問題およびアドボカシーに関する研究にも関心があります。

（研究キーワード）

　ひきこもり，コミュニティ支援，居場所，集団支援，家族支援，アドボカシー，ピアサポート，臨床心理学史，精神保健福祉　など

（研究分野）

　臨床心理学，コミュニティ心理学，精神保健福祉　など

【実践活動】　※詳細は こころの健康えとせとらのサイト（外部リンク）をご覧ください。

　不登校・ひきこもり状態の本人を中心とした居場所，不登校・ひきこもり状態のご家族を中心とした居場所，ひきこもりの市町村プラットフォーム，オンラインの居場所，ひきこもりの支援者の居場所としての研究会　などに取り組んでいます。

　活動している地域は、大阪府の大阪市、堺市、摂津市、阪南市などです。

【プロフィール】

　高校生のときに何となく心理学に関心を持ち、早稲田大学に進学し、教育学部教育心理学専修で基礎心理学を中心に学びました。キャンパスに乙武洋匡さんや広末涼子さんがいた頃です。

　当時「臨床心理士」や「スクールカウンセラー」が注目されていましたが、同級生のほとんどは一般企業に就職しました。しかし私は臨床心理士の指定大学院への進学を志望し、大阪市立大学大学院（現在は大阪公立大学）に進学しました。大阪には縁もゆかりもありませんでしたが、幼少期から阪神タイガースが好きでした。2003年に前期博士課程を修了しました。星野監督のもとタイガースがリーグ優勝した年です。

　その後は、臨床心理士として支援の実践に携わってきました。最初は非常勤職を掛け持ちしており、念願のスクールカウンセラーと、精神科クリニックと精神障害者の社会復帰施設の仕事をしましたが、少しずつ精神保健福祉の領域への関心が強くなっていきました。

　2005年の秋に、自治体の常勤心理職として採用されました。第一次岡田政権の優勝の年です。自治体では精神保健福祉センターに配属され、主に「ひきこもり支援」の仕事に従事しました。同部署での勤務が長くなるにつれて、業務を通じて学んだことをまとめたい気持ちが強くなっていきました。

　2019年に改めて母校である大阪市立大学大学院生活科学研究科の後期博士課程に進みました。そして、コロナ禍や国際紛争が起こるなか、2021年度に博士論文を提出し、学位を取得することができました。（大学院修了式の壇上で御礼の言葉と今後の決意を述べる機会をいただきました。その内容は下記の通りです。）

　自治体を退職し、大阪人間科学大学の教員を経て、2023年に大阪経済大学人間科学部に着任しました。第二次岡田政権でタイガースが日本一になった年です。

　現在、本学および大学院人間科学研究科において臨床心理学の教育に携わっています。また、これまでの実践で長く関わってきた「ひきこもり」を主なテーマとして、居場所づくり・地域づくりに取り組みながら研究を進めています。

　「人との出会いとつながり」「実践から学ぶこと」を大切にしています。好きなことは、スポーツ観戦とボードゲームです。野球のことばかり書きましたが、サッカーなど他のスポーツも好きです。ボードゲームは支援を通じて居場所のみなさんから教えてもらいました。いまでは「ボードゲームワークショップ」にも取り組んでいます。

【所属学会】

日本心理臨床学会 

日本臨床心理学会 

日本コミュニティ心理学会 

日本福祉心理学会 

日本公衆衛生学会 

日本公認心理師学会