第4回

大規模電磁界数値解析手法に関する研究シンポジウム

(LSCEM2021)

目的:

回転機やMRIなど電気機器・電子デバイスの開発設計,携帯電話や医療機器における生体電磁環境問題など,電磁場解析の需要が高まっています.特に,有限要素法やFDTD法を用いた数値シミュレーションが学術研究や設計現場において活用されています.本シンポジウムは,計算電磁気学の学術研究や産業応用を推進することを目的とし,高性能計算,電気機器解析,計算科学など様々な分野の研究者が集まり,将来に向けて計算電磁気学に関連する解決すべき諸問題について討論するものです.

本シンポジウムは,科研費研究「並列連成解析手法による高精度な温熱療法シミュレーションの実現」(研究代表者:武居周),および科研費研究「電磁場解析のエクストリームスケール・コンピューティングを実現する高速数値解法開発」(研究代表者:荻野正雄)の研究成果報告を兼ねています.

日時:

2021年3月11日(木) 13:30-16:10

会場:

オンライン開催

参加費:

無料

プログラム:

3月11日(木)

13:30-13:35 「開会の挨拶」 杉本振一郎(八戸工業大学)


13:35-14:05 セッション1 座長:杉本振一郎(八戸工業大学)

科研費研究「並列連成解析手法による高精度な温熱療法シミュレーションの実現」プロジェクト総括 武居周(宮崎大学)


科研費研究「電磁場解析のエクストリームスケール・コンピューティングを実現する高速数値解法開発」プロジェクト最終年度にむけて  荻野正雄(大同大学)


14:15-15:05 セッション2 座長:武居周(宮崎大学)

「高周波電磁場問題に対する反復法におけるIC分解前処理のフィルイン手法による収束性の改善」 桝井晃基(大阪大学)

  疎行列向けの反復法としては,IC分解前処理が広く使われているが,IC分解前処理の多くは前処理行列と係数行列の非ゼロ要素パターンが同じ,すなわちフィルインを付さないものである.そこで本報告ではフィルインを付した場合の有効性の評価やその実装方法について示す.


「複素対称線形方程式に対する近似逆行列前処理について」 曽我部知広(名古屋大学)


「ある多角形要素を用いた電磁場問題のためのBDD疎空間の構築」 田上大助((九州大学)


「BDD-DIAGとdiagの関連性について」 金山寛(日本女子大学)

静磁場の領域分割解析用前処理として提案してきたBDD-DIAGと従来の簡易対角スケーリング前処理diagのPCG法の反復回数が似たようなものになることの一つの理論的裏付けが得られたので報告する.


15:15-16:05 セッション3 座長:荻野正雄(大同大学)

「企業における電磁界解析の応用と課題」 村山敏夫(ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ(株))


「温熱治療解析のための数値人体モデルの検討と渦電流-熱伝導連成解析への応用」 杉本振一郎(八戸工業大学)


「マーチングキューブ法を応用したメッシュスムージングによる人体内電界解析の高精度化」 野村政宗(宮崎大学大学院)

数値人体モデルによる異材境界の階段近似に起因する電界解析の過大評価を緩和するため,本研究では,異材境界の角点除去のためのマーチングキューブ法を応用したメッシュスムージング手法を提案し,適用した解析結果を本発表で報告する.


「ハイパフォーマンスデザインパターンを用いた4倍精度演算の性能評価」 河合浩志(東洋大学)


16:05-16:10「閉会の挨拶」 荻野正雄(大同大学)

実行委員会:

    • 杉本振一郎(八戸工業大学) ※ 実行委員長

    • 武居周(宮崎大学)

    • 荻野正雄(大同大学)