リア・クラウディ初のフルアルバム、
ロックバンド「Leah Crowdy」の船出。
2021年最後の活動として、満を持してリア・クラウディの1stフルアルバムがリリースされる。
過去にも「W-INC」(2017)「APØCALYPSE」(2018)「A Breakdown of Commercialism」(2018)「High School Tunes!」(2019)「Footprints」(2020)と
コンスタントに作品を制作してきたが、公に向けて作品を発表することはこれが初である。
年始のスランプから8月のデータ消失事故など、2021年は決して明るい滑り出しではなく、むしろ暮れの暮れまで暗黒の最中だった。
しかし10月の新PC導入、11月からの怒涛の楽曲量産で一気に完成へと突き進んでいくこととなる。
穏やかな曲調に非日常的な歌詞のギャップが魅力的―――雪山深歌(プロデューサー・文筆家)
今だからこそ、こういうプリミティブなロックを演りたい―――山居アン(ロックミュージシャン)
リア・クラウディというミュージシャンは稀有な存在だと思う。この時代に意図的に「ボカロ系」を外してくるのはコマーシャル的にはあり得ない。加えて令和の時代は「発信力を持った個人の時代」だから、ほとんど発信する気のない(正式にリリースされていない曲は100曲以上と聞く)彼のスタンスは時流に逆行している。まして曲調も古典的なVerse-Chorus方式で、日本のJ-POP的なAメロ-Bメローサビはほとんどない。使われる楽器も主にギター、ベース、ドラム、そしてオルガン。大体4つくらいの楽器しか使わず、凝ったフレーズもなかなか出てこない。ボカロ系の音数が多い楽曲が全盛という時代にこれは挑戦的だ。恐らく万人受けはしないだろう。しかし、それがいい。個人の時代だからこそ、メジャーな需要だけではなくニッチな需要を満たす作り手も発信ができる。そしてこういうアルバムが生まれる(没曲をたびたび聴かされる身としてはもっとガンガン発信してほしいところだけど)。プリミティブで原点に立ち返ったようなロック、演りたいね。