音楽で使われる専門用語をまとめた用語集です。自主練習や情報収集の際にご活用ください。
ア・カペラ
楽器の伴奏を伴わない合唱。 ポピュラー音楽では無伴奏の独唱も含める。 a cappella
音程
二つの音の高さの隔たりをいいます。「度」という単位で表します。
共鳴腔
人の身体における共鳴器官。 喉頭(こうとう)内の声帯によって発せられた喉頭原音を増幅し、発声を補う。 声帯より上の共鳴腔は、喉頭腔(こうとうこう)、咽頭腔(いんとうこう)、口腔(こうこう)、鼻腔(びこう)の4つに大別される。 resonance cavity
キー
調。 key
クリック
MTRやシーケンサーなどで、テンポを合わせるために出すメトロノーム音。 click
グリー
18世紀にイギリスで生まれた合唱形式。 無伴奏の3声以上の男性による重唱や合唱をいう。 glee
クラシック音楽
西洋の古典派音楽、およびその伝統を受け継いだ芸術音楽の総称。 ポピュラー・ミュージックに対して使われることが多い。 classical music
グリッサンド
ある音から異なる音程の音まで連続的につないでしまう技法。 フレットから別のフレットまで同一弦上で押さえた指を滑らせる。 通常は初めの音のみをピッキングして余韻を変化させるが、全ての音をピッキングする場合もある。 glissando
喉頭
咽頭と気管の狭間で、舌骨より下、気管より上にある、頸部中央にある器官のことをいう。 喉仏として身体の外側から触れることができ、モノを飲み込んだときには上前方に移動する。 モノを飲み込むときの食物の気管や肺への流入の防止、発声などの機能を持つ。 モノを飲み込む際には、喉頭蓋が後方に倒れこみ、声門が閉鎖することにより、気管に食物が入り込むことを阻止する。
根音
Cメジャー・コードにおけるC音のように、和音の基礎となる音。ルート。 root fundamental note
コード・フォーム
ピアノやギターなどで、コード(和音)を演奏する際の指の形、演奏位置をいう。 chord form
ゴスペル・ソング
1920年代、アメリカの黒人教会で生み出された讃美歌。 黒人霊歌の流れの上に、ジャズの影響を受けた独特の音楽。 強烈なリズムやソウルフルな歌唱が特徴。 gospel song
古典派
バロック時代とロマン派の間に位置する西洋のクラシック音楽。 18世紀なかごろから19世紀はじめにかけての音楽活動を指す。 代表的な作曲家はハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなど。 music in the classic period
コード
二つ以上の高さの異なる音が同時に鳴り響くものを和音(コード)という。 コードは分類上、3度ずつ重ねられた3音からなる三和音(トライアド)が基本である。 三和音の上にさらに3度の音を重ねた4音のものを四和音(フォー・ヴォイス)または七の和音(セヴンス・コード)という。 それ以上の高次な音が重ねられたものは、テンション・コードと呼ばれる。 chord
コード進行
コード・プログレッション、コード・チェンジともいう。 いくつかのコードが連結された、ハーモニーの流れをいう。 chord progression
サブドミナント
調性の基盤となるスケールの第4音を指し、 隣り合わせた第5音(ドミナント)に次ぐ主要な音とされる。 subdominant
初見
初めて楽譜を見て、そのまま演奏することを初見奏といいます。 歌の場合には視唱ともいいます。 読譜訓練には初見の訓練も含まれます。
スケール
音階。 音の高さの順に、1オクターブ以内に並べた音列をいう。 スケールの構成音(スケールノート)は一定の秩序によって配列され、メロディーやコードなど多くの音楽的要素は何らかのスケールに基づいて作られている。 scale
スキャット
歌手が歌詞の代わりに意味のない言葉(ルルル、ラララ、ダバダバ・・・など)で歌うこと。 ジャズで即興的に用いられたのが始まりといわれる。 scat
絶対音感
ある音を単独で聞いた際に、その音の高さ(音高)について、他の音と比較せずに即座に言い当てることができる感覚。
声帯
喉頭の上部(前部)にある、発声を行うための器官をいう。 開閉する左右の1対のひだの間のすきまに、肺から送られる空気を通過させ、振動を引き起こすことで音(声)を発する。
ソルフェージュ
楽譜を読むことを中心とした基礎訓練のことをいいます。 楽譜を見て、歌を歌ったり、演奏することができるようにするための訓練です。
相対音感
基準となる他の音との相対的な音程によって音を認識する能力。
聴音
音を聞いてからそれを楽譜に書きとることです。 最近よく使われる「耳コピー」はこれに当たります。
チューニング
楽器の音の高さを合わせること。 調律、調弦。
テンポ
拍の長さ、拍節の速さをさす。 拍をどのくらいの速さで打つかということ。 一般的に速度記号で表され、速度を示す言葉またはメトロノーム記号で表わされる。
トニック
キー(調)の基礎となるスケール(音階)の出発点にあたる音で、主音といわれる。 それ以外の音に対する支配力を持ち、調性の確立の基礎となる。 tonic
ドミナント
スケール(音階)におけるトニック(主音)の5度上の音を指し、 トニック(主音)に次いで調性の確立にとって重要な音とされる。 dominant
現在はありません
バロック音楽
”バロック”自体はフランス語で、17世紀ルネサンス以降、ヨーロッパ全域に広まった芸術様式。 音楽においては、1600~1750年くらいまでの西洋クラシック音楽をいう。 イタリアを中心に、フランス、ドイツ、イギリスを舞台に栄え、ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデルらの作曲家に代表される。 特色としては、通奏低音、弦楽器の発展があげられる。 baroque music
ビブラート
演奏・歌唱において、音を伸ばすときに音を揺らすことをいう。 音量の揺れと音高の揺れの二種類に分けられ、楽器や演奏スタイル、演奏するジャンルによって使い分けられる。
フェイク
メロディーを楽譜通りではなく、リズムを崩したりして自由に装飾して演奏すること。 もとのメロディーをある程度判断できるもので、アド・リブとは異なる。 fake
フォー・ビート
1小節を4等分したリズムの総称。 ジャズでは最も標準的なスタイルで、ベースが4分音符を中心とした歩くようなベース・ライン(ウォーキング・ベース)を奏してリズムをリードすることが多い。 four beat
ブルース
19世紀半ば、アメリカ黒人の中から生まれた哀愁を帯びた音楽。 奴隷生活の辛さからキリスト教に救いを求めたスピリチュアル(黒人霊歌)を経て誕生し、広まった。 それ以降のジャズ、リズム・アンド・ブルース、ロックなどのバックボーンともなった。 3行詞型、12小節を基本とし、コード進行や音階にも特徴がある。 blues
ブレイク
「こわれる」「切れる」の意味で、リズムやハーモニーが一時ストップする状態をいう。 この空白部分にソロのアド・リブ演奏が入ったり、次のメロディーにむけてのフレーズ(ピック・アップ)が入ったりする。 break
フレージング
フレーズの切り方。フレーズの作り方。 作曲や演奏における重要なポイントのひとつ。 phrasing
ベース・ライン
コード進行に応じて示されるベース音の動きやつながりをいう。 bass line
ボイストレーニング
発声訓練のことをいいます。 喉、舌などの使い方を訓練するほか、発音の訓練なども含まれます。 呼吸法、声帯のコントロール、息の量の調整、喉頭の位置などを整えることにより、目指す声を出すためのトレーニングを行います。
マイナー
短調のこと。 【反】メジャー
メジャー
長調のこと。 【反】マイナー
ユニゾン
1.同じ高さの音。 2.同じ高さの二音が形成する音程。 unison
リズム
音楽の基本的要素のひとつで、音の時間的な変化の構造(音の長さ)をいう。
和声
和音の連なり。 リズム・旋律とともに、音楽の要素のひとつ。 ハーモニー。
accelerando
だんだん早く (=accel.)