私自身のライター・編集者としての経験と、自社サイトで日本舞踊教室のキーワードで上位表示を実現した実績、日本舞踊教室の集客実績をもとにお話ししました。
集客のための様々な選択肢(自社メディア、ポータルサイト、SNSなど)の中でのSEO対策のメリット・デメリット、SEOのロジック(検索意図との一致、ユーザー体験、最新性、E-E-A-T(専門性、権威性、信頼性)、外部評価、技術面)を詳しく解説しました。
さらに、キーワードの探し方や記事の具体的な書き方、そして記事と地図表示を連携させることで上位表示を狙えるMEO(マップの最適化)対策についても解説しています。
カスタマージャーニーマップや、チャットGPTの活用方法など、具体的な対策を教えていただけてよかったです
十分満足です。自分の理解力不足のところは若干あったかもしれないです、seoなどについて知ることができた。
HPの重要性とその対策がわかりました。
途中からの参加でしたがとても面白かったです。日本舞踊のお稽古場に重点を置い内容でしたので、一般的に受講できるようなセミナーでは味わえない充実度があったと思います。たくさんの方に受けていただきたい内容でした。
今回はWebサイトやGoogle map 等の効果的利用方法が主要だった。更に知りたいのは、体験レッスン後、入門からお稽古継続が成るよう、ポイントやヒントを共有したいです。それこそ本人の人間力なのですが、次回以降の講座じ期待しています。
2025年7月18日(金)18:30-20:30開催
顧客のペルソナ、集客戦略3つの柱から助成金ガイドまで…情報盛りだくさんでした!淺場さんは劇団を率い商業演劇を10年以上続けてこられた経験があります。収益事業としての公演をどのように成り立たせるのか、主に広報の面から解説していただきました。
講師:淺場真矢様
兵庫県宝塚市出身。
7歳より演劇の世界に入り、蜷川幸雄、白井晃、維新派の松本雄吉など、様々なジャンルの演出家の作品に出演。蜷川幸雄主宰さいたまネクストシアターに6年間在籍した後、独立の道を歩み、演劇ユニット「時速8次元」を立ち上げる。現在は中屋敷法仁率いる劇団「柿喰う客」に所属。
主な出演:舞台『半神』マーメイド/左子役、『野外劇オペラ』ポリー・ピーチャム役、蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』シャム猫ミミ役、『リチャード2世』松本雄吉『レミング~世界の涯てまでつれてって~』白井晃『天守物語』など
参加者の感想
・とても丁寧に教えていただけた。何をどう使ったら良いか具体的だった
・内容が充実していたことはもちろん、資料も見やすく、先生の人柄含め満足感の高い講義でした。
・開催日までのフローチャートや、ペルソナ・目的をを書き込むワークシートで、頭の整理ができました。ターゲットを絞った宣伝や会の特徴や目的をとらえておくことの大切さを改めて感じました。
・企画の進め方がクリアになりました。また、資料も見やすく、実績もおありで説得力を感じました。
・いろいろ研究されて、集客をしていらっしゃると感心しておりました。自分にどこまでできるか。それが一番問題かもしれません。
・本日は有難うございました。内容がとても充実していたことはもちろん、今後の企画が楽しみになるようなとても前向きなセミナーで、現地で受講できて良かったです。先生の今後の公演も拝見したいです。またお話できますと嬉しいです。有難うございました。
・もりだくさんの内容をご準備くださってありがとうございました。声も聞きやすく内容もわかりやすかったです。
2025年6月20日(金)13:00-16:00開催
身体技法研究家の甲野陽紀さんを講師に招き、ペアワーク、グループワークなども交えながら体について様々な気づきを得られたワークショップになりました。
一つだけご紹介すると、「一動作一注意」の原則です。文字通り一つの動作を行うときにはそれのみに注意を向けるという意味です。例えば動作をしながら近くにいる人にも注意が向くと、それは「一注意+α」となり体の安定が損なわれます。これは指導において指導者の立ち位置が非常に重要なことを示唆します。つまり、厳しすぎる先生、褒めすぎる先生がいたとすると、「先生に怒られないように」「先生に褒められたい」このような注意はパフォーマンスを向上させるようで実は損なうことになっているのです。また、踊りを覚えるにあたって指導者が前に立ってその振りを生徒がなぞる、というようなやり方は最小限に押さえないと、体がいつまでたっても不安定なままということになります。言葉で説明してもなかなか難しいですが、参加者はそれぞれに異なる気づきがあったようで実りの多い研究会となりました。
参加者の感想
・身体の使い方が実践できて分かりやすかった。
・たくさんの新たな気づきがあり、舞踊の上達や、お弟子さんの指導に役立てられること。
また日常生活にもすぐに試したくなる情報が満載だったため。
・今までにない視点でした。「一動作一注意」がとても腑に落ちましたし、複数積み上げる時にメイン以外の動きを完了させること、またペアでの実験により体感が伴ったことでその日から活用出来ることが素晴らしかったです。
・日舞の基本、「腰を落とす」で大転子や踵麓はとても重要だと思います。基本姿勢の指導に今日の講義はとてもタメになりました。
・今までの身体の使い方がいかに残念な事に気づきました。今後はできる限り実践したいと思います。
発する言葉よって身体は敏感に反応を変えてしまうものなので、使う言葉に注意したいと改めて思った。
・首が前に出てしまうことは肩峰端に注意を向けることで良さそうな気がします。ゴルフや声楽、踊り、電車の社内など、試してみたいことがたくさんあります。参加して良かったです。
講師:甲野 陽紀 様
身体技法研究者。 東京生まれ、東京育ち。武術研究者の父・甲野善紀氏について各地の講習会に助手として参加した後、演劇制作スタッフなどを経験した後、独立。分野や流儀、流派にとらわれない立場で身体技法の研究を始める。達人や名人と呼ばれるほどの技量を持つ武術家や職人などの技を観察・分析する研究を基盤に、さまざまに変化する身体の動きを、注意の向け方や言葉の使い方などとの関係から読み解き、そのエッセンスを日常に役立つ技法として提案する斬新なアプローチは、スポーツや介護、楽器奏法、教育関連など、さまざまな分野の専門家からも注目されている。NHK WORLD Medical Frontiers、ZIP!、プレジデントFamily、小三・小四教育技術などメディア掲載多数。著書に『身体は「わたし」を映す間鏡である』(和器出版)、共著に『甲野善紀と甲野陽紀の不思議なほど日常生活が楽になる身体の使い方』(山と渓谷社)などがある。
公式ホームページ:https://konoharunori.com
2025年5月22日(木)18:30-20:30開催
●劇場法の概要説明
劇場法(正式名称:劇場、音楽堂等の活性化に関する法律)は2012年に施行されました。実演芸術の振興と心豊かな国民生活の実現を目的としており、文化芸術基本法の下に位置づけられています。また、文化関連の法体系や地方自治体における文化振興条例についても触れられ、文化芸術はいわゆる公共財であり、憲法における基本的人権の一つとして認識されます。
次に劇場法の前文が読み、劇場や音楽堂が文化的基盤として果たす重要な役割や、直面する課題について確認しました、劇場法以外にも、安全や衛生、バリアフリーに関する様々な法律が劇場に適用されています。
●劇場・音楽堂の文化的役割
続いて、劇場法の制定経緯と劇場・音楽堂の役割について。法律の趣旨として、劇場や音楽堂が文化芸術の発展や地域社会の絆の強化に重要な役割を果たすことが重要です。また、劇場と実演家の連携の重要性や、レジデントカンパニーやフランチャイズカンパニーとの提携の有効性についてお話しがありました。
●地方創生と文化の重要性
地域間格差の問題と地方創生の重要性について。文化を通じた地方活性化の可能性とともに、専門的人材の養成と確保の困難さが指摘されました。また、公共ホールの運営における直営方式と指定管理者制度の課題が説明され、特に指定管理者制度下での雇用の不安定さと人材育成の難しさが問題視されています。さらに、企画制作スタッフや舞台芸術スタッフの不足が深刻な問題として取り上げられました。
●劇場の建て替えと伝統芸能
最後に国立劇場の建て替えプロジェクトについてです。入札の難しさや資金調達の課題が指摘されました。PFI方式の採用や、劇場内でのレストランやショップの運営による収益確保の可能性が検討されています。また、地方の劇場や音楽堂での伝統芸能の取り組みが紹介され、ワークショップやアウトリーチ活動を通じて、より多くの人々に伝統芸能を身近に感じてもらう方法が提案されました。
参加者の感想
劇場法といった知らない部分を知れた事劇場等を利用するにあたり、知るべき内容に富んでいた。
日頃行っていなかった法的な側面を学び、理念中心の法の厳しい限界を知ることができた。
知らない部分を掘り下げて話して下さりありがとうございました。また、ご自身の考えも混じえて話してくれた事で、職員だったから等の理由で偏らない考えを知れて良かったです。
中川先生、この度は有難うございました。劇場等を利用(舞踊の自主公演や体験ワークショップ)するうえで、学ぶべき内容が多く、この機会に大変感謝しております。
なかなか条件の合う劇場は利用まで至れず、後ろ向きな心持ちになっておりましたが、それが解消されるような、励ましのお言葉をいただいたような講義でした。
親切丁寧にご説明いただきありがとうございました。劇場関連の職には国家資格が無いのが今更ながらビックリしました。
自分の住む又は活動する自治体の文化や劇場にかかる条例、計画について知り学ぶことはより具体的で大事だと思いました。
名古屋市にも条例、計画ができていました。また、私は、漠然と文化ということの怖さを感じています。人によって感じることが違うからです。特に伝統芸能は、他よりも支援が必要と思うのですが、そのことが、他の文化関係者や市民に理解を得られにくいから、理論武装が必要だからです。
講師:中川 俊宏 様
国立劇場(現独立行政法人日本芸術文化振興会)職員として伝統芸能の調査、養成、宣伝、制作等に従事。その間、1999年から2004年まで文化庁に芸術文化調査官として勤務。2007年、国立文楽劇場企画制作課長を最後に日本芸術文化振興会を退職し、同年より武蔵野音楽大学教授。音楽環境運営学科(現アートマネジメントコース)において、ホールや芸術団体のスタッフを育成する教育に携わる。2011年より2018年まで日本芸術文化振興会基金部において舞踊分野のプログラム・ディレクターを務め、2023年から同じく文化施設分野のプログラム・ディレクターとして、劇場・音楽堂等への助成事業に従事している。
2025年4月24日(木)18:30-20:30開催
古典エッセイストの大塚ひかりさんを講師にお迎えしました。古典の魅力、それをどう伝えるのか。まさかの「邪道でいい」「個人的でいい」。しかし原本や注釈、時代背景にしっかり注意を払う。「プロの作家さんの頭の中」を覗き見られてとても興味深かったです。そして随所に弱い立場の人への眼差しが垣間見えるところに大塚さんのやさしさを感じました。
紫式部は日本書紀なんかより物語の中にこそ本当のことがある、というようなことを言ったそうですが、芸能にも同じことが言えるかもしれません。つまり文字などの媒体よりも身体技術で継承されたものの中にこそ古の本物が残っているのだと。
【講演目次】
1.古典を学ぶ意味①面白さ
2.古典を学ぶ意味②ためになる
3.古典を学ぶ意味③自己確認
4.古典を学ぶ意味④現実逃避
5.古典を魅力的に伝える切り口の見つけ方
6.複数読みをしよう
7.伝え方は「邪道」がいい
8.原文の危うさを知る
9.ありのままを伝える努力をする
10.注釈を鵜呑みにしない
11.時代背景を理解する
12.好きな時代を探そう
13.体を使って学ぶ・伝える
講師:大塚ひかり 様
古典エッセイスト。1961年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。『源氏物語』全訳6巻(ちくま文庫)、『女系図でみる驚きの日本史』(新潮新書)、『ジェンダーレスの日本史』(中公新書ラクレ)、『やばい源氏物語』(ポプラ新書)、『嫉妬と階級の『源氏物語』』(新潮選書)、『傷だらけの光源氏』(辰巳出版)、『ひとりみの日本史』(左右社)、『ジェンダーレスの日本』(中公新書ラクレ)など著書多数。
2025年3月25日(火)18:30-20:30開催
最近はCanvaなどで自分でチラシやポスターを作る方も多いですが、そのクオリティをプロ思考を取り入れてアップさせようという講座です。デザインの4原則(揃える、まとめる、繰り返す、差をつける)、色の話、そして実際にデザインのプロではない踊りの先生がCanvaで作ったチラシの公開添削など実践的な内容となりました。
講師:宮本 未来 様
デザインプロダクション数社にて、雑誌、チラシ、ロゴ、パンフレット、広告、CD・DVDパッケージ、ホームページ、Webサービスのグラフィックなど、幅広いデザインを担当。その後、メーカーにてCDジャケットの制作に携わり、デザインを発注する側の視点も経験しました。
2013年にデザイナー・アートディレクターとして独立し、現在に至るまでウェブサイトや印刷物の受注制作を行っています。
事業者はもちろん、その先にいる誰かにとっても、居場所やつながりが生まれることを大切にしながら、デザインを通じて事業主の実現したいことをサポート。見せ方・伝え方の観点からアプローチし、形にしたり、改善したりしています。
2025年2月20日(木)18:30-20:30 開催
講師の河邊さんは複数のオリンピック強化選手のコーチングを手掛けるメンタルコーチ。
目標達成にはコングルエント(思考・感情・発言・行動の一致)が必要。だから思っただけでもイメージしただけでも達成できない。心と体を一致させるには3つの目標を描く。それは「結果目標」「フロー目標」「体感目標」。心が勝手に達成した時のことを描いてしまうようになると、そこへ向かうアイデアがわいてくるという。実際に最後には、イメージをカラダに落とし込むワークを会場全体を使って行いました。参加者はそれぞれに深い気づきがあったようです。
講師:河邊英里子 様
●日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員(AFP)
●全米NLP協会マスタープラクティショナー
●チームフロー認定メンタルコーチ/フィールドフロー スポーツメンタル認定コーチ
●全国心理業連合会公認プロフェッショナル
●心理カウンセラー
スポーツメンタルコーチ企業研修講師 / haruasu株式会社 代表取締役
2016年 リオオリンピック出場女子体操選手/2018年 明治学院大学陸上部箱根駅伝駅伝学連選抜出場
なでしこリーグ女子サッカー水谷有希選手/ユニバーシアード出場アイスホッケー選手
大学女子サッカー選手/高校自転車競技部/吹奏楽部/ラグビー選手/ラグビーコーチ/トレーナー他
2014年、オリンピック金メダリストとの出会いをきっかけにメンタルコーチとして独立、アスリートと経営者のメンタルとパフォーマンスのサポートを開始。 2016年のリオ五輪では、女子体操選手のメンタルサポートを担当し48年ぶり4位に貢献。また金融業界に18年従事したことから、営業・人材育成・研修事業・マーケティング等豊富なキャリアを生かしエグゼクティブのサポートも行っている。
クライアントが目指す結果までの工程表を作り出すコーチング・研修は目標を明確にし、言語化力、行動力が上がると定評がある。
2025年1月30日(木)18:30-20:30開催
企画制作についてレクチャーいただきました。企画には順番があり、一つが終わらないと次に進んではいけない。まず目的。決まるまでは次に進んではいけない。次にコンセプト。決まるまでは次に進んではいけない…。出演者を決めるのはコンセプトが決まってから。多くの公演は「出演者ありき」で進められるのではないでしょうか?
松竹は広報に全体予算の50%をかけているそうです。それくらい広報が重要だということ。100万円の公演に100万円の広報予算を割くのは現実的ではないと思われるかもしれないですが、もしお金がなければ「時間」と「知恵」を舞台と同じくらい使わなければならない、と解釈しました。
企画制作の教科書的な素晴らしい内容でした。
【参加者から寄せられた感想です】
●イベント企画策定の手順について非常にわかりやすかったです。
●学ぶことがこれでもかと詰まっていて、メモの手が止まらず、あっという間の時間でした。
●イベントの企画は、演者側の人間が企画する場合もあるが、抑えるべきポイントなど学ぶ機会が無かったため勉強になりました。
●ありがとうございました。やはり第一線で大きなイベントをされている方のノウハウの一端を知ることは楽しかったです。自身においての確認もできました。
●収支予算の内訳などなかなか知ることがなかったので項目含めて助かります(資料としていただいたエクセル表のことです)。あとコンセプトが大事ということ、改めて肝に銘じます。
●アマチュアですが20代の時に代表の片腕として劇団運営をしていたので、懐かしくもグサグサきました。全てが最高でした。
●特に企画を立てる段階での皆んなから意見を聞く際のリーダーの立ち位置のお話し。
●社内で新たな企画を起こす際の考え方として非常に参考になった
講師:谷口 創 様
2024.8 教養動画シリーズ「学ビデオ」リリース
2024.3 神⼾市内カルチャースクールにて「歌舞伎⼊⾨講座」、「『源⽒物語』講座」担当(〜現在)
2023.4 はまかぜリベラルアーツ研究所所⻑兼講師(〜現在)
2018.4 松⽵株式会社演劇本部開発企画部/⼈事部⼈事厚⽣室(〜2023.3)
2013.5 歌舞伎座劇場係(〜2018.3)
2012.3 京都芸術⼤学芸術表現アートプロデュース学科⾮常勤講師(〜2013.3)
2011.9 京都国際マンガミュージアムファッションショー演出(〜2012.3)
2010.1 株式会社0000 Inc.代表取締役(〜2011.2)
【学歴】
2010.1 慶應義塾⼤学院⽂学研究科国⽂学専攻修⼠課程中退(専⾨:⽇本近代⽂学)
2008.3 慶應義塾⼤学⽂学部国⽂学専攻卒業(専⾨:⽇本近代⽂学)
2024年12月13日(金)18:30-20:30開催
研究会発起人で株式会社生活と舞踊代表取締役の梅澤が講師を務めました。テーマは和の教室集客です。稽古業、教室業をしている人が多い伝津文化業界。大きな課題ですが、それについて学ぶ機会が多くない「集客」について勉強しました。
成果にうまくつながっていない先生を「カオス」「足踏み」「迷子」の3つのパターンに分けて原因を「目的・目標・方法」がうまく噛み合っていないことして解決策を考察しました。
まず集客の「成果=目的」を定義。目的→目標→方法の順で考えていきます。方法はさまざまな種類がありますが、「⚫︎⚫︎をやれば成果がでる」というのは❌。「⚫︎⚫︎をやれば、ちょっと成果が出る」「◯◯をやれば、ちょっと成果が出る」の積み重ねで、運用工数や即効性、マッチングの特徴を理解して組み合わせることを日本舞踊の事例を引用しながら見ていきました。
講師:梅澤 暁
メーカー経理、人材会社営業、留学会社総務を経て、2015年より日本舞踊事業スタート。
一橋大学社会学部卒業後、株式会社フジクラに入社、経理部に所属。原価計算、経営会議資料作成などに携わる。英語教育ベンチャー、株式会社留学情報館では総務部長を担当。6年で10倍以上という会社の急成長を、会計・人事・広報・新規事業開発などの面からサポート。
会社員時代に趣味として始め、生活を豊かにしてくれた日本舞踊を支援する目的で、2018年、日本舞踊支援事業を開始。企業経営をバックオフィスから支えてきた経験を踏まえ、教室運営、集客支援等を行っている。伝統文化のための地域アクション研究会発起人、株式会社生活と舞踊代表取締役。
2024年11月18日(月)18:30-20:30開催
俳優/一般社団法人日本芸能従事者協会代表理事 森崎 めぐみ様にお話いただきました。
講師:森崎 めぐみ 様
俳優/一般社団法人日本芸能従事者協会代表理事
1993年映画「人間交差点」主演デビュー。キネマ旬報「頑張れ日本映画の女優たち」に選ばれ、黒澤清、是枝裕和監督の映画や、テレビ「暴れん坊将軍、」「相棒」など多数出演。代表作に映画「CHARON」主演(仏、独など国際映画祭正式出品、夕張国際映画祭ファンタランド大賞受賞)。フリーランスが多い芸能界に政府の社会保障を求めて制度改正に至り、2021年に全国芸能従事者労災保険センターを設立した。著書に日本法令「芸術・芸能分野の実態と課題」(「フリーランスの働き方と法 実態と課題解決の方向性」に論文収録)。共立女子大学非常勤講師。2022年公益財団法人パブリックリソース財団女性リーダーに選出。文化庁文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けた検討会議委員。
2024年10月18日(金)18:30-20:30開催
伝統芸能の道具ラボ 主宰の田村民子様にお話いただきました。
田村様は舞台道具の研究のみならず、現場からの様々な要望を受け、道具の技術継承に必要なステークホルダーをつなぐ役割をされています。
舞台道具はその特殊性(舞台用の仕様、発注数の少なさなど)によって、技術を継承するのが非常に難しいという課題があります。実際に、職人さんの不足や材料の入手困難なども相まって、失われた技術もあります。
今回は田村様が関わる数あるプロジェクトから、鯖江の眼鏡フレームメーカーと歌舞伎のかんざしを復活させたお話、そして能楽の羽団扇に使用するイヌワシの尾羽を動物園の協力で調達できたお話を伺いました。
かんざしはシンプルな形状ながら、発注数が少ないことで引き受けるメーカーがなかったところ、クラウドファンディングの支援者からのアドバイスで鯖江市役所に相談、市役所からの紹介で協力メーカーと巡り会えたそうです。羽団扇はイヌワシの保護プロジェクト関係者から、文化の側面からイヌワシに光をあてる取り組みに注目してもらい、動物園とつながることができました。
田村さんが現場に代わって声をあげ、協力者を見つけ、さらにプロジェクトを推進するコーディネーターとして関わることで希少な技術の継承を実現しています。
田村さんからはご自身の経験を踏まえた未来への提言として次の二つを挙げられています。それは「ネットワークを広げること」「コーディネーターを増やすこと」です。
「眼鏡フレームメーカー」「動物園」という思いもよらない協力者によって、失われた道具が復活しました。その背景にネットワークを広げ、コーディネーターとして伴走し続けた田村さんの行動があり、その行動の中心には「経済的に儲からないというだけで、失われてよいのか?」という強い想いがあります。経済的には儲からない、しかし私たちによって大きな価値がある文化の継承発展のためには、私たち一人一人が関心を持ち、既成概念にとらわれず行動する必要があるのではないでしょうか。
【参加者から寄せられた感想です】
お話がとっても面白くて引き込まれてしまいました。
日本舞踊家たちとの間では、小道具問題はよく聞くものの、どこか他人事だったかもしれません。小道具に特化した話を聞くことも、特に深く考えたこともなかったので、とても面白かったです。
人と技術つないでいくときのご苦労や意外な出会いのお話がとても興味深く楽しく聞かせていただきました。
かつらや小道着などは身近な存在ですが、知らないことばかりで勉強になりました。
田村さんの、好奇心と使命感に動かされ行動した結果、モノとヒトが繋がっていく実録に感銘を受けた事。
とても刺激になった。いろいろな思考のトリガーになりました。
お話が本当に良かったです。道具について考えることは環境について考えることでもあるのですね。いい勉強になりました。
今日はたくさんジェスチャー付きで、小道具の知らなかったお話をありがとうございました!来て良かったです!
コーディネーターさんが増えたら!と書いてくださっていて、私も機織りのように縦と横のご縁を繋ぐのが好きだったり、刀鍛冶さんや昔ながらの蒟蒻の練り屋さんを見学に行って発信したりするのが好きなので、一助になれたらと思いました。
質問もさせていただきましたが、昔購入した小道具が壊れてしまうと、直せないし、新しい物も手に入らないといったことが、最近、私の周りでよく耳にします。小道具がなくなると、私達も本当に困ってしまいます。まだまだ課題の多い業界かと思いますが、今後の活動に期待しております。"
先生の表情豊かな話し方にとても親しみがわきました。内容もとてもわかりやすく楽しかったです。
田村さんの本業の話の片鱗を伺うことが出来て、非常に面白かったです。語られる事のない辛い場面も多くあったことと想像しますが、現実と希望について親しみやすく語られるお人柄に一層魅了されました。何年か振りに「こういう人になりたいな」と思いました。
歌舞伎や能の道具の世界は既に研究分野として確立している認識でしたが、これほど未開拓で専門家がいないとは驚きました。国文学を専攻していた大学時代の恩師に話を聞いてみようと思いました。またお話をお伺いしたいです。
小道具については、個人の力で何とかなる、あるいはお金を出せば何とかなると考えていたが、新たな課題として認識した。今までは軽く考えていたかもしれない。
講師:田村民子 様
「伝統芸能の道具ラボ」主宰、「芸能道具ミライ研究室」共同代表
能楽、歌舞伎、文楽などの「伝統芸能の道具」やそれをつくる職人を支援する活動「伝統芸能の道具ラボ」主宰。入手困難になっている伝統芸能の道具を調査し、復元に取り組む。
文化庁 文化財第一課 芸能部門 非常勤調査員
長唄三味線稽古歴7年、能稽古歴7年(観世流梅若会)
文化庁「伝統芸能用具・原材料に関する調査事業」委員、日本芸術文化振興会「伝統芸能伝承者養成事業」委員などを歴任。
公益財団法人トヨタ財団「2011年度 研究助成プログラム(個人奨励)」採択。東京新聞、論座、月刊「観世」、歌舞伎人など執筆実績多数
2024年9月27日(金)14:00~16:00 開催
日本舞踊西川流がなぜ指導者教育に力を入れているのか、を西川千雅家元から説明いただきました。
日本舞踊を用いたエクササイズNOSS普及の過程で気づいたエクササイズ業界の特徴のひとつ、それはインストラクター研修があり、教え方講習があること。日本舞踊業界の技術の質的変化を感じたとき、これまでの稽古を続けることが解決につながるのだろうか、それよりも教え方をよくする必要があるのでは、とコロナ禍を機に「先生になりましょうキャンペーン」を開始。
具体的には師範になって3年間、「教え方」について講習を受けること。要点は3つ。「私が先生なんて」という心のバリアを取り除くこと、教え方の基本的なフレームワーク「間・形・心」について知ること。ただし教え方のメソッドに正解はなく、あくまでも漠然とした「指導」を分解分析するための方法であること。最後は営業集客。名古屋をどりのPR戦略にも触れつつ、売れるものには理由があり、自分が何気なく選んで買っている、その理由にこそ注目すること…ディスカッションも交えながら2時間たっぷりお話しいただきました。
参加者からは、「普段話す機会がない指導についてディスカッションできてよかった」「考えが整理できた」「教室マーケティングが弱いので参考になった」「たくさんの経験をしてきた講師の人柄が感じられとてもよい雰囲気の中で学べた」などの感想をいただいています。
【参加者から寄せられた感想です】
zoom参加だったので、やはり次回はリアル参加したいと思いました。でもzoomのおかげで参加出来たので、有り難かったです。
西川お家元からとても分かりやすく納得いく話が聞けた。
たくさんお話ができて楽しかったです。特に二次会。紅茶派なのでアフターヌーンティーも良かったです。
具体的な教え方のアイデアや、集客の方法なども惜しみなく教えていただいてありがたかったです。
指導について他の方と共有する機会がなかったので言葉にしていただくことで勉強になりました。
従来の日本舞踊の師匠からは、聞けないようなマーケティングの話しや今の時代に合った和文化との向き合い方などを話してくださるので、大変参考になります。
とてもフランクで柔らかい物腰で、お話も分かり易かったです。9年ぶりでしたが、覚えていて下さり嬉しかったです。
いつも頭と心の整理をさせて頂く様なセミナーを有り難うございました。
教え方も集客営業も成功例に学ぶことが大切だと改めて感じました。お家元とたくさんお話ができて楽しかったです。このようなお話ができる流派は珍しいと思いますので、西川流で良かったと思います。
今回も幅広い経験をされていらっしゃる先生のお人柄が出ていて、お話の進め方も聞きやすく内容もとても参考になりました。2次会でも丁寧に話を聞いてアドバイスしてくださりありがたいです。
講師:西川千雅 様
日本舞踊家、西川流四世家元
1969年三世家元・西川右近の長男として名古屋に生まれ、6歳で初舞台、15歳で名取。14年四世家元を継承。70年以上続く「名古屋をどり」を主宰。日本舞踊の公演、指導のほか、ミュージカル、歌舞伎、ドラマに出演、様々な公演やプロジェクトをプロデュースする。
2000年ハノーバー万博、2005年愛・地球博開会式出演。2010年名古屋開府400年式典一部演出。2002年よりにっぽんど真ん中祭りではチームプロデュース。愛知県「あいち戦国姫隊」岡崎市・葵武将隊をプロデュース。14より名古屋市「やっとかめ文化祭」ディレクター。2016国民文化祭総合プロデューサー。NOSS認定インストラクターを養成。
87名古屋国際学園卒 92 米国NYSchool of Visual Arts卒。
19藤田医科大学修士
名古屋外国語大学客員教授、愛知淑徳大学非常勤講師
名古屋日本舞踊協会 幹事、愛知芸術文化協会 理事
2024年9月6日(金)18:30~20:30 開催
事前に大学で伝統文化に関する関心のアンケート調査までしてきてくださった山田さん。学生さんの残酷な(?)本音をまずは受け止めるところからスタート。講義は山田さんの豊富な経験に裏打ちされた事例紹介、興味の段階によるアプローチの違い、クラウドファンディングや助成金に限らず参考になるお話がたくさんありました。
中でも「支援者が参加者になり、参加者が仲間になる」というくだりは共感します参加者の共感を呼びました。もちろん、抽象的な話だけではなく、「助成金を獲るには?」「クラウドファンディングの3つの型とは?」など具体的なノウハウもたくさん。
特に山田さんが法人部長を務める東京おもちゃ美術館のクラウドファンディングのお話は具体的かつ改善プロセスの過程まで踏まえ、目からうろこの情報ばかりでした。中野から新宿への移転費用1億円を集めた話や、沖縄おもちゃ美術館の建築費不足600万円を集めた話は、クラウドファンディングに対する向き合い方の教科書のようなもので、金額の大小にかかわらず生かせるものです。
参加者からは以下のような感想をいただいています。
●具体的をたくさんあげてくださったのでわかりやすかった
●資金面等で悶々と悩んでばかりでしたが、今日いただいたヒントで、こんなこともできるかもしれない、あんなこともやってみたいと、楽しくなって参りました。
●どうすれば他人に振り向いてもらえるかという課題を解決する手がかりを得られた。
【参加者から寄せられた感想です】
助成金やクラウドファンディングの発想やアイディアの部分はよく理解できた。もうひとつは実際に活用していく上での苦労や悩みに対する解決例も知りたかった。
先生のお話を伺っていてわくわくしました。 資金面等で悶々と悩んでばかりでしたが、今日いただいたヒントで、こんなこともできるかもしれない、あんなこともやってみたいと、楽しくなって参りました。 ありがとうございました!
ひとりでがんばらず価値観の縁を広げるための具体的なアイデアをたくさんいただけて未来が明るくなった。
興味のあるなしによって、アプローチ方法が違うこと、参加してもらうこと、支援側の気持ちになってみるなど、参考になりました。
どうすれば他人に振り向いてもらえるかという課題を解決する手がかりを得られた。
いかにして興味を持ってもらうか、なるほどと思うことがたくさんありました。
お金儲けという表層的な観点ではなく、「なぜそれをやりたいか?」、そして社会貢献の視点が根底にある講座で、内容はとてもよかったです。
いつも考えている もやもやしたものをまとめてくださりとてもわかりです。
クラウドファンディングや助成金の発想が面白いものがありました。貴重な講義をありがとうございました。
具体的をたくさんあげてくださったのでわかりやすかった。
おもちゃ美術館にいきます!!!
非常に刺戟的な知見を得られ、自身の活動・業務にも活かすことができそうです。ありがとうございます。
おもちゃ美術館の実例は感動的でした。
ご自分の体験談や データなどから とても 分かりやすい内容でした ありがとうございます。 私は日本舞踊 系なのでとても共感しました。
クラウドファンディングの 本来の意義を正当化したものがないと参加したくないと思っていた私だったので、今回の理念 価値観の輪を広げる、 ファンを増やす ということだったら 協力したいという気になったので 私にもできるかなと ちらっと 思いました。