【講演題目】シンプレクティック充填の分類
【開催期間】12月11日(木) 16:30〜17:30
【場所】W1-D-413 IMIオーディトリアム(数理談話会+トポロジーセミナー合同セミナー)
※16:00〜16:30にティータイム(談話室,C-515)があります.
【講師】大場貴裕氏(大阪大学)
【講演要旨】接触多様体のシンプレクティック充填とは、与えられた接触多様体を境界として持つコンパクトなシンプレクティック多様体のことである。本講演では、シンプレクティック充填の(微分同相類による)分類について概説する。まず、基本的な定義を説明したのち、充填の一意性が成立する状況に関してこれまでの研究を振り返る。最後に、球面上の単位余接束のシンプレクティック充填について、発表者自身の結果とその応用を説明する。なお本講演の内容は、Myeonggi Kwon 氏 (Jeonbuk National University、韓国) との共同研究に基づく。
【講演題目】On the abelianizations of the special derivation Lie algebras of free Lie algebras
【開催期間】12月19日(金) 16:00〜17:00
【場所】W1-C-514 (トポロジーセミナー)
【講師】佐藤隆夫氏(東京理科大学)
【講演要旨】本研究は電気通信大学の榎本直也氏との共同研究に基づく.自由リー代数の特殊微分代数は,Deligneや伊原康隆らをはじめとして絶対ガロア群の作用を調べるために研究されはじめ,近年では柏原-Vernge問題との関連からAlekseev-Torossianらによって精力的に研究されている.本講演では,組みひも群のJohnson準同型とトレース写像の観点からの特殊微分代数の研究を紹介し,特に森田トレースの像が決定できたことを紹介する.伊原によって導入されたSoulé元たちによって,特殊微分代数のリー代数としてのアーベル化が無限生成であることが知られていたが,今回の結果によりそれらを含むより多くの一次独立な元がアーベル化に存在することが分かる.さらに,特殊微分代数のアーベル化の次数5部分には,森田トレースの核に含まれる元が定める非自明な元が現れることも紹介する.これは,自由リー代数の微分代数のアーベル化に関する森田予想とは異なる結果を与えるもので,特殊微分代数の特殊性が垣間見えるものである.
【講演題目】TBA
【開催期間】2026年1月9日(金) 16:00〜17:00
【場所】W1-C-514 (トポロジーセミナー)
【講師】奥田喬之氏(青山学院大学社会情報学部)
【講演要旨】TBA
※備忘録:1/30 はC-514は使用不可.1/16は全学休講.
幾何学セミナー世話人 大津幸男 (otsu_at_math.kyushu-u.ac.jp )
トポロジーセミナー世話人 浜田法行(hamada_at_imi.kyushu-u.ac.jp )