次世代材料として期待される二次元単層薄膜を研究しています。グラフェンが有名ですが、我々はホウ素からなるボロフェンの作製と原子構造、電子状態の特定を目指して研究しています。ホウ素の薄膜は結晶構造を制御すれば絶縁体から金属まで種々の特性を示すことが期待されています。
磁石は薄く、小さくすると特性が大きく変化します。例えば鉄は磁気異方性が小さい軟磁性体ですが、薄膜では磁気異方性の大きい硬磁性体になります。我々は単層の磁性薄膜(主にFe、Co)の研究をしています。
酸化膜は安定であり、時として高い触媒活性を示します。我々は単層酸化鉄薄膜の結晶構造の歪み、酸素含有量を原子レベルでコントロールして、CO酸化特性などの化学反応性がどのように変化するかを研究しています。また、CaO薄膜へCO2を効率良く吸着させる研究も始めました。