コース8 東山南部を巡る
このコースは東山のJR線南北近隣の場所を徒歩で巡る。あまり訪れる人は多くないエリアだが見所がある。
京都国立博物館~三十三間堂~養源院~智積院~泉涌寺~今熊野観音寺~東福寺駅 歩行距離:約4km(各施設内を除く) 全散策時間:約5時間
(1)京都国立博物館
三十三間堂に行く前に京都博物館に行こう。京都駅からはバスて三十三間堂まで行って歩いてもすぐ近くです。いろいろな展示会が行われて、それらも興味しだいでは見所だが、ここでは1897年(明治30年)に建築された片山東熊設計の明治古都館と言われる建築物が傑作だ。展示会が行われていない時は安価な入場料だけで外観見学できる。ちょっと古いモダン建築を背景とした人物写真も様になる。ただし、北向きなので光線的には条件良くはない。
(2)三十三間堂
三十三間堂は駐車場が広いので団体が目立つし、外人参拝者も多い。三十三間堂の見所は堂内に並ぶ仏像群だが、いつも人が多く、また、ゆっくり座って見ることもできないし、写真撮影もできないのであまりお勧めではないのが本音。周囲にはちょっとした庭や回廊があり、十月桜とか季節の花が咲いていたりするが、そんなにすごいものでもなく。
(3)養源院
三十三間堂のすぐ東隣にある小さなお寺。俵屋宗達の絵が有名で、拝観は説明者による15~20分程度の説明が随時行われていて、自由拝観という形ではなかった。
また、伏見城落城の際の戦いの血の手跡等が残った床材を廊下の天井材として残して、死者を弔うという「血天井」になっているが、よくはわからない。なお「血天井」は大原の宝泉院等にも残されている。内部は撮影禁止なので入口付近の参道が多少の撮影物となる。。
(4)智積院(ちしゃくいん)
養源院から時計回りに道を回り込むとある。真言宗智山派の総本山。庭園がある客殿と長谷川等伯の襖絵などがある宝物館は拝観料が必要だが、金堂などの屋外は無料だ。ここは隠れた紅葉の場所と言って良いだろう。金堂周辺の紅葉は美しい。また、春には紫陽花の花も有名らしい。参拝者もさほど多くないのでゆっくりと散策・撮影できるお勧めの寺院。有料エリアも見所だ。
(5)泉涌寺(せんゆうじ)
智積院の前の道を南に約700mいった「泉涌寺道交差点」(途中JRガード下を通過する)を左折し、だらだらした坂を約800m進んだ行き止まりに泉涌寺がある。智積院からはトータル1.5km程度だが、後半は上り坂なのでやや疲れる。真言宗泉涌寺派の総本山。天皇家との関係が深く、単に「御寺」とも称している。写真スポットというべき場所はあまりないが、江戸時代の荘厳な伽藍が並ぶ。
(注)JR線を過ぎた当たりに「京漬け物ニシダ屋」があり、しばづけが美味しい。
帰途はバス便もあるようだが、徒歩では登って来た道を引き返し、「泉涌寺道交差点」を直進し、最終的に左折するとJR東福寺駅に出る(寺から約1.5km)。