小雪の候、part2から少し間をおいての山行となりましたM田です。今回はpart3として比良南部に行ってきました。ワンゲルではおなじみの山域ですが、partyメンバーは全員初体験。比良の良さを感じられた山行だっと思います。
Date: 11/29~11/30
Member: M田(CL)、T村(SL&食当)、S木(装備)
driver: O崎
概念図・行程
Day1
05:50 皆子山登山口駐車場(入山)
06:36 アラキ峠
07:25 権現山
07:50 ホッケ山
08:45 蓬莱山
09:45 打見山
10:35 比良岳
11:22 烏谷山
12:50 金糞峠
13:33 北比良峠(CS1)
Day2
06:10 北比良峠発
07:43 武奈ヶ岳
08:29 御殿山
09:00 中峠
10:00 金糞峠
10:44 堂満岳
12:38 イン谷口付近(下山)
入山前
11/19、比良山地初冠雪。11/21-23のY田partyともども山行実現が危ぶまれたが、比較的温暖な予報で積雪記録もなく、無事入山できる運びとなった。part2のドライバーといい豪運で解決しているだけの気がするが考えたら負けである。日頃の行いということで
03:30 box集合
CLは例によってbox泊。というかザック持って電車乗るのが一番疲れるんだがどうにかならないものか…。前夜は某EX帰寮に参加予定の静高組&Nちかもいて賑やかだった。
当partyの一回生sは毎回みんな集合時間前に来て偉い。事前に決めていた装備を分配して出発。
04:10 box発
前回に続きドライバーはO崎、PW鈴鹿北部も含め毎度お世話になります。今回は入山のみレンタカーなので料金も抑えられていい感じ。
車内では来年度行きたい山など話した。T村は当サークルが10年近くご無沙汰の長期合宿(3泊~)に向けて頑張れ、いやまずその前に天気図を描け。
04:50 皆子山登山口駐車場
駐車場が分かりにくく少し彷徨ったが、実際の所要時間は僅か25分ほど。鈴鹿でも2時間と考えるとやっぱ比良ってすごい。
11月も末だが大弛峠より暖かく、寝不足のCLは30分ほど仮眠をとれた。
Day 1 行動時間 7h 43min ↑1435m ↓924 m →13.8 km
05:50 皆子山登山口駐車場(入山)
まだ真っ暗だったのでヘッドライトをつけて出発。登山届提出boxは少し進んだ道脇にあった。歩いていると突然背後から重低音が。付近のお寺の、6時の打鐘に見送られての入山となった。
夜間の雨は止んでいたが、道はかなり濡れており少し歩きにくかった。道中で出るのはやはり熊の話題。大峰ほど聞かないような気もするが、比良にも生息しており市街地で目撃されることもあるようだ。六甲山系近くに住むCLは猪には慣れているが、やはり熊と聞くと怖さが違う。
アラキ峠手前、谷をトラバースする地点で読図クイズ。T村は流石に正解していたが、S木はやや苦戦していた。part2行ってない分今回頑張りましょう。地形図をみて、近くの地形を言語化しながら歩けると良いかも。
06:36-06:48 アラキ峠
ちょっと早いが防寒具脱ぎも兼ねてレスト。明るくなってきて朝焼けが美しかった。S木はpart1以来の山行かつ2週間前インフルということで体力的に心配だったが、ここまで良いペースで歩けているので問題無さそう。
07:25 権現山
一気に視界が開け全員大興奮。琵琶湖が一望できたのはもちろん、南側に連なっている比叡の山々、その景色が想像していたよりずっと良かった。T村は最近競馬に興味があるようで、下界に見える謎のトラックを競馬場みたいだと言っていたが、調べてみると競走馬のトレーニングセンター(外厩)らしい。
07:50-08:03 ホッケ山
相変わらず展望が素晴らしい。びわ湖バレイスキー場が見えたり、琵琶湖上空に気球が飛んでいるのを発見したり。今回は3人と少人数なのでparty全員で話が弾む。CLはT村に黒戸尾根を薦めたのだが取り付くしまもなかった。出発の頃には気球は遥か向こうを飛んでいた。彼らも琵琶湖横断という旅をしているようだ。
リヒト山行
意外と良い
琵琶湖南部
08:20 小女郎峠
08:45-08:55 蓬莱山
不気味な伝説の残る池はカットし、蓬莱山頂上へ。失踪した女が子供に目玉を与える伝説は奈良などにもあったはず。でも女自身が池の蛇神というパターンが多くここみたいなのは珍しいと思う。
蓬莱山までCT30分まきの優秀なペース。なおここまで誰1人として出会っていない。山頂もびわ湖バレイ休業が響き閑散としていたが、打見山の方を見ると工事のおじさん達がいた。こじゃれた展望台も閉鎖中で手持無沙汰のレスト。S木が自撮りで集合写真を撮ってくれた。
スキー場へ
自撮
09:25-09:30 ワンゲル小屋
「チャンピオンコース」を下り、コルにデポして少し下のワンゲル小屋に寄り道。外見はまあ良くある避難小屋って感じ。ただ中に入ってみると意外と綺麗だった。避難小屋らしく伝言ノートがおいてあったが、Y田partyは何も残さなかったらしい。小屋の片隅には人の足程の穴があった。小屋係仕事しろ。
結構下るのが面倒い
二階あるのいいね
もう一年経つぞ
09:45-09:50 打見山
山頂はあまり看板などが見あたらない。公衆トイレは空いており、スキー場の資本が入っているのかとても清潔でQOLアップ。小屋に行ったのも含め休憩が多く若干CTから遅れてしまったので、ペース上げていきましょう。
木戸峠のあと登り始める前、道の横にピークがある場所で読図クイズ。S木は全然違う所を指していたので地図を見よう。
この後沢沿いに行くはずだったが、トレースもテープもある道に行ったら違う道だったらしい。ほぼ並走していたし自分も気づかなかったのでしょうがない。会話は中高の思い出に移っていたが、二人ともコロナで修学旅行に行けず可哀そうだった。
10:35-10:49 比良岳
比良の名を冠するが特に展望はない不遇な山。ただ傾斜が緩やかなので登るのは楽だった。山頂で今日初の一般登山者と遭遇し、久々の挨拶。この後の下りでも登山客とすれ違ったが、案外地元の人はよく登るのかもしれない。
11:22 烏谷山
この山行で一番大変だった登り!微妙な登りにくさがある道だった。山頂の眺望はそれなりに良く、琵琶湖の中部がメインでこれまでとは一味違う眺め。この辺りからCLとT村はひたすら中日の編成について話していた。完全に置いてけぼりだったS木はごめん。
11:42-11:52 荒川峠
12:13 南比良峠
レストの後、南比良峠へ降りる場所で爆滑りのザレ場に突っ込みかけたがT村が自力で修正。南比良峠付近から見える堂満岳は馬鹿デカかったが、巻き道なのですいすい登れ、この辺りでCTに復帰。
12:50-13:00 金糞峠
13:26 前山
あまり風も強くなかったので北比良峠泊をすることに決定。前山に北比良峠へは右側に降りるという看板があるが、旧道なので普通に前進すること。
13:33 北比良峠
広々としており気持ちのいいテン場、木々の間から琵琶湖も見える。電波は入ったり入らなかったりで、少しでも通信しやすいよう琵琶湖側の端にテントを張った。各々が持ってきたお菓子を分け合い、T村が描いてきた天気図を見たり、S木に天気図を教えたりした後炊事を始める。T村が計画した夕食は味噌煮込みうどん、彼の地元名古屋のソウルフード…なのだが自炊キャンセル界隈のT村に代わりM口がぺミしてくれたらしい(???ありがとう)。流石に冷え込んできていたが無事完成。赤味噌による濃いめの味付けでおいしかった。
食後は明日の朝食用の米を炊く。実に米炊き2年ぶりのCLが挑戦。おっかなびっくりだったがどうにか炊き上げ、一部芯が残っていたがそれなりに食べられるお米ができた。この日の夜明けの時間から、明日は5時起き6時発に決定。八雲ヶ原周辺は道が分かりにくいのでこれくらいでいいだろう。10時間睡眠を基準に19時に就寝。寒すぎてあまり寝つきが良く無かったが、風は弱かったので八雲ヶ原泊でも変わらなかったと思う。
明日登る堂満
いつもの
味噌煮込みうどん
Day 2 行動時間 6h 28min ↑687 m ↓1427 m →10.5 km
05:00 起床
朝起きるとそこは雪国…などということは幸い無かったが、代わりにフライが真っ白に凍り付いていた。多分昨晩寒すぎてテントの中で米炊いたのが一因。ガス中毒の危険もあるしやはり外ですべきだったか。お湯を沸かしてお茶漬けをかきこむ。パンや麺より飲み込みやすくて朝食べれないCLには助かった。
06:10 北比良峠出発
一回生たちがコンタクトを付けるのに手間取ったり、テントの霜を払ったりしていて少しオーバー。今後コンタクトの人は少し早めに起きましょう。
朝焼けをバックに出発。T村のヘッデンはやたら暗かったので電池を換えろ。
06:30 八雲ヶ原
例によって自分が地図に描いていたルートは一本ずれていた。去年と同じ過ちを犯している。
06:50 イブルキのコバ
前二人は去年T澤partyで間違えた道へ案の定進んでいった。ここは後ろを振り返らないとピンクテープが見えないのでしょうがないと去年の自己弁護。正しいルートは尾根沿いなのでそこで気付けるとよい。この辺りの登りは結構急だが、行動開始直後ということもありすいすい登れた。
07:10-07:18 レスト
先ほど間違えかけた道との合流で上着脱ぎレスト。少し進んだ後トラバースして前に尾根が見えるあたりで読図クイズを出題。T村はもちろんS木も答えられていた。この調子で頑張ろう。
山頂付近は草や苔が霜をまとい、まるで薄雪のような景色になっていた。
草
まるで積雪
なんか可愛い
07:43-07:55 武奈ヶ岳
比良山系最高峰・武奈ヶ岳に到着。琵琶湖一望の景色を想定していたが、なんと下界は一面の雲海であった。雲の中に蛇谷やリトル比良が浮かぶ幻想的な景色。計画段階で、T村は前期part1比良が雨だったので晴天時に行きたいと言っていた。最高のリベンジになったのではないだろうか。
武奈ヶ岳~御殿山の稜線上では道脇に若干凍結が。やはりギリギリのタイミングだったと思う。
奥比良to蛇谷
上は快晴、下は雲海
北比良&リトル比良
08:29 御殿山
前はぶーぶー文句言っていたが寄り道登頂。武奈はよく見えるけど稜線上からで十分かなって感じ。中峠への下りはガレ場に落ち葉が降り積もり、かなり注意が必要だった。S田曰く途中の川の水は飲用できるらしいが、実際きれいな水だった。
09:00-09:11 中峠
最後地味に50m登り全員疲れていた。私事だが、今山行ではpart1,2ほど前に置いて行かれなかった。歩きやすい道とはいえアップダウンも距離もそれなりにある行程、PW鈴鹿北部でも言っていたがT村に錬成されたのかもしれない。
中峠~金糞峠の道は渡渉の連続。この区間のYAMAPコースタイムは相当厳しいので注意した方が良さそう。
10:00-10:10 金糞峠
20時間ぶりに感動の再訪。YAMAPは30分と主張する区間だが50分ほどかかった。堂満岳の登りは道幅が狭く枝が張り出しビシビシ当たる。
10:44-10:57 堂満岳
日差しが強く気持ちのいい天気、ただし下界はまだ曇り。少し早いがラストスパートに向けレストをとる。
この山行の核心である堂満東稜道へ。道が急なうえ落ち葉で滑りやすいが、間違いなく「道」ではあるためpart2より遥かに簡単。傾斜がきついのも最初だけで、個人的には拍子抜けだった。
ずっと渡渉
堂満
11:52-11:58 レスト
地形図の沢と合流した辺りでレストを取っていると、川下からぞろぞろとおじさん達が登ってきた。YAMAPに通行記録すらないルートだがトレースがあるらしく開拓しに来たらしい。良く知らないけど地域山岳会ってこういうのも良くするのだろうか?
ノタリホリ池の直後、テープに従うとYAMAPとは別の道(通行記録はある)に行ってしまうので注意。
12:38 イン谷口付近(下山)
恒例のイン谷口に下山。だが今回迎えが無いので比良とぴあまで歩かねばならない。
比良とぴあはCLも初めてだったが中々いい雰囲気だったと思う。入口にザック用ロッカーもある登山者フレンドリーな温泉。あがった後は施設内の食堂でお昼食べてJRと市バスで帰校。
16:30頃 京大帰着
誰か迎えに来て
カツカレー
麓から
のどかな行程で満足度が高く天気も上々、そして何よりパーティーメンバー全員の成長を感じられるような山行だったと思います。年内最後の山行でしたが無事完遂できてよかったです。
T村:読図は出来てるしCLへの気負いも十分、あとは天気図。いやマジでホンマに。
S木:久しぶりでしたが体力は問題なさそうでよかった。読図も感覚は結構つかめる様になってきたのではないでしょうか。天気図もこれから頑張ろう。
O崎:今年色々とお世話になった運ワル系CL。来年もよろしく。