Ymd partyのCLのYmdです。10/18-19にPart1として、中央アルプス最南端に位置する恵那山に行ってきました。「残念な百名山」といわれることもありますが、個人的には楽しい山行でした。
メンバー:Ymd(CL)、Tym(SL)、Ktmr(装備)、Oks(食当)、Ymgc、Noi
ドライバー:Nck
入山まで
前日21時にboxに集合し、21時半に出発。養老SAまでは高速道路を使い、そこからは下道を使った。CLとNckの安全運転により、2時半には入山口につくことができた。1日目はコースタイムはたいして長くないが、早くテント場につきたかったので5時起床とした。
その後、無事5時に起床。まあみんな車の中であまり寝られなかったようだが。明るくなるのを待ちながらのんびり準備した。個人的には、寒いがギリ半袖で耐えれたくらいの寒さだったのだが、Ymgcがめっちゃ着込んでいたのでよくわからなかった。星が見えるくらいには天気が良かった。Noiが「むっちゃモチベーションあるわ」的なことを言っていて面白かった。
準備が整い、テントを持っていたKtmrとNoiを前の方にして出発しようとしたのだが、Noiが「地足見せるわ」と言って後ろのほうに行きたがったので、オーダーはTym-Ktmr-Oks-Ymgc-Noi-Ymdとした。
Day1 南沢山登山口~萬岳荘 行動時間:4時間42分(うちレスト50分ちょい) ↑951m ↓409m →9.4km
5:44 南沢山登山口(入山)
登山届を出す場所が見当たらなかったので、出さずに入山した。最初200強%くらいのペースで歩いていたのでペースを落とすように言った。特筆することもない樹林帯を、途中上着脱ぎミニレストを挟みつつどんどん歩いて行った。
6:37~6:47 レスト@標高1410mくらい
Ymgcが遅れ気味であったので、このレスト後にセカンドにおいた。またこのレストの直後のコルで、読図クイズを出した。みんな大体正解していた。Oksが「さっきTymと話し合っちゃったんですけど」的なことを言っていて、CLが言わずとも読図をしている姿勢を1年前のYmdも見習うべきだと思った。ここから南沢山までは、地図を見てもわかっていた通りずっと平らな道で、登山というよりはただの森林散策であった。
樹林帯
7:27~7:35 レスト@南沢山
特に疲れていたわけではないが、40分くらい歩いたので休憩した。南沢山から急に道がひらけて、また気温と天気がちょうどよかったことも相まって、笹薮の生えた稜線を気持ちよく歩いた。夜中に雨が降っていたこともあり、ぬかるんでいる場所がちらほら。道中よくわからない動物もいた。YAMAPの記録とは違って足元に笹薮が全然無いなと思っていたのだが、小屋の人が最近刈ってくれたらしくて助かった。
最初のランドマーク
悦止まらん
鬱止まらん
晴れてよかった
動物
8:21~8:30 レスト@1578ピーク
50分弱歩いたので休憩。前期のNkgw partyでは、そもそもレストが7分くらい&レスト終了1分半くらい前から出発に向けての準備をやらなければならないような圧力があったこともあり、実質的な休憩時間は6分くらいだった気がするので、このpartyではちゃんと10分くらい休憩がとれて快適であった。レスト後に歩き始めたとき、一部のメンバーは同じような稜線歩きに飽き飽きして疲労がたまっていたように見えた。SLのTymは「足がつりそう」と言っていたし、ちょっと前までMリーグの話をしていたNoiもだんだんと発狂の頻度が増えていった。まああとちょっとやしがんばれや。
こういうところほんまに好き
日本全土worldwide♪
ゴイゴイスー
恵那山はガスってる
急登ヶ万出 機内
9:27~9:52 大レスト@富士見台高原
1日目のメインポイントに到着。時間が死ぬほどあることは分かりきっていたので25分の大レストとした。この富士見台高原では、上振れたら北、南アルプス、白山などが全部見えるらしいのだが、あいにく今回は雲が多くどれも見ることができなかった。だが、とても晴れていて下界を見渡すことができたのでとても心地よかった。なんかKtmrが前期と比べて元気がなさそうでちょっと心配したが、聞いてみると前期の調子が良すぎただけらしいので安心した。
なんも見えない 運悪ィ~
富士見台、Ktmr、中津川
出発して数分後に、神坂小屋のすぐそばにある分岐で5mくらい間違えた道を進んでしまった。最初、Tymが「YAMAP上での位置がおかしい」と言ったのだが、CLはGPSが少しずれているだけだろうと思った。しかし、Ymgcが地形図を見て「やっぱりおかしい」的なことを言ったので、CLが少し戻ってみると、案の定わかりにくい位置に分岐がありそれを見逃していた。ナイスYmgc。反対に、地形図を見ていればすぐ気づけるようなミスに気づけなかったCLは反省すべきだと思った。
また、当初の予定では神坂山というところまで往復12分のピストン(フルザック)があったのだが、ちょっと小雨が降ってきてTymが「行かんでよくないすか」的なことを言ったのでカットすることにした。
10:26 萬岳荘(CS1)
分かっていた通り、めっちゃ早くCS1についた。CLがテント場の受付をしたのだが、なんと屋根のあるテント場を使わせてもらえることとなった。このおかげで、夜に小雨が降っていたにもかかわらず(謎の雨漏りによるものを除いては)テントがぬれずに済んだ。また、萬岳荘は車でも来れてほぼ下界みたいなもんなので、トイレもちゃんと水洗式であった。これで一人800円なの、お得スギィ。
みんなでテントを設営した後は、各々山荘のご飯を楽しんだ。なべ焼きうどん、おでん(おそらく関東風)、カップラーメンなどを食べた。Noiはなべ焼きうどんとカップラーメンを食べていて感心した。その後、みんなで昼寝をしたのだが半数くらいの人は12:00前から16:30まで寝ていてビビった。きっと車中泊であまり寝られなかったのだろう。Ktmrの姿がテント場になかったので、何をしていたのか後で聞いてみたら、E2のILASの課題でブラックホールがどうたらこうたらという内容の英語の資料を山荘でずっと読んでいたらしい。さすが理学部。
萬岳荘
素晴らしいテント場
おでん
鍋焼きうどん
16:30 炊事開始
Ktmrのスマホ(ソフトバンク)で電波を拾えたので、天気図はさぼることにしCLも一緒に炊事をした。山荘の炊事場を使わせてもらった。TymとOksの高校(二人は同じ高校出身)では京大ワンゲルとは違うコメの炊き方をしていたらしく、面白そうなので今回それでやってみた。以下簡単にやり方を書く。
用意するもの:米、ポリ袋人数分、大きい方のコッヘル、小さい方のコッヘルのふた
①ポリ袋に米1合と水200 mLくらいをいれて縛る。
②大きい方のコッヘルの底に小さい方のコッヘルのふたを敷いて(∵熱でポリ袋が溶けないようにするため)、上記のポリ袋と水を入れる。
③沸騰するまで強火で加熱。
④沸騰したら弱火で30分煮る。
⑤ポリ袋から個々人の食器によそう。
このやり方で炊く一番のメリットは、やはりコッヘルが汚れないことだろう。またいちいち食器によそう暇が省けたのもよかった。デメリットとしては一人ひとりが食べる米の量にばらつきがあるpartyは、いろいろとめんどくさくなってしまうことだろう。うちのpartyは全員男で、食う量がみんな1合くらいだったので助かったともいえる。
上記のように炊いた米と、Oksによる全ペミcook do青椒肉絲により、夕食はまずくなりようのないものとなった。夕食の調理中に、隣の団体からビールをもらったのだが、うちのpartyは全員未成年だったので申し訳なかった。
袋からちゃんと空気を抜くのがコツらしい
水は袋がちょうど浸かるくらい
当たり前に美味い
19:00前後 入眠
次の日は、コースタイムが7時間半と長めで、昼までには下山したいが、あまり長時間リヒト山行をしたくないということで3:30起き4:30発を指示して寝た。
Day2 萬岳荘~広河原登山口駐車場 行動時間:7時間39分(うちレスト1時間20分くらい) ↑956m ↓1395m →12.4 km
3:30 起床
快適なテント場のおかげでいつもはアラームが鳴る前に起きてしまうCLも、アラームと同時に目が覚めた。夜0時くらいの段階では雨が降っていたのだが、テントから出ると雨が降っていなくてラッキー。朝ごはんに関しては、①スープを飲んで温まってから出発したい派 ②時間をかけてスープを作らずに、パンだけ食べてさっさと出発したい派 の2つの派閥があると思うが、CLを含むメンバーの大半は後者だったので食パンだけ食べててきぱき準備をした。
4:24 出発
有名な山ということもあり山荘のトイレが結構混んでいたため、湯を沸かしていない割には出発が少し遅れてしまった気もするがまあ全然問題ない。オーダーは昨日と同じで出発。
神坂峠登山口からの道は、前日の雨も相まって大変ぬかるんでいて不快だった
4:51 千両山
あんまり歩いていないし、暗くて何も見えないのでスルー。
ここからの道も相変わらずぬかるんでいたのだが、下りになったので余計に歩きにくく、少なくともNoiとCLはずっこけまくっていた。Noiが遅れがちになっていたのでSLにはゆっくり歩くように伝えた。Noi「こけるところ悪かったら死んでるて」「山では死なないことに運使ってるから山いった後いつも麻雀弱いねん」「1時間以上リヒト山行する場合は行きません」
5:22~5:31 レスト@鳥越峠
いっぱい歩いたのでレスト。ちょっと明るくなってきた。朝飯後一回目のレストで行動食を食えるやつホンマにすごい。
途中の尾根にのるところで読図クイズでもだそうかなと思っていたが、Noiのヒップホップを聞いていたら忘れてしまっていた。反省。
6:17~6:27 レスト@大判山
途中お姉さまたちの集団を抜かしつつ大判山に到着。大判山と恵那山の標高差は500 m弱であるので、大判山から見ると恵那山ははるか上にありみんな「これ登んのかよ」となっていた。まさに「壁」とも比喩できるくらいにそびえたつ恵那山を見て、CLは色は違えど農鳥小屋から見た間ノ岳を思い出していた。
恵那山from大判山
写真じゃ伝わらんけどマジで高い
分かっていたが、ここからの道はがちできつかった。今回の山行は、1日目と2日目の獲得標高がほぼ同じであるのだが、1日目は登りがばらけているのに対し、2日目は一気にそれを消化しないといけない(加えて展望がほとんどない)のでCLは心が折れそうだった。
7:14~7:25 レスト@標高1870 mくらい
疲れたから休憩。しんどいだけで特筆することは何もない。TymのKtmrへの当たりが強くて面白かった。
8:22~8:32 レスト@稜線にのったところ
めちゃくちゃ頑張った。最後の方は水平距離200 mに対し獲得標高100 mの「tanθ=1/2」の登りとなっていて、修行みたいなもんだった。Noiがずっとカイジの真似をしていた。Tymが「今までで一番きつい」と言っていたが、さすがにそれはない。このレストではKyurがガチで頭がいいという話をしていた。
8:57~9:15 雨宿り@恵那山頂避難小屋
ちょっと微妙な雨が降ってきたのでいったん避難小屋に避難し、雨具を着るかどうかを判断した。Tymがめっちゃ疲れたという理由と、あまり雨具を着たくなかったという理由でちょっと長めに粘った。完全に降り止むということはなかったが、全然強くはなかったので上だけ着ることにした。あと、もうすぐでずっと下りになるということも考慮して下りで遅れがちだったOksとNoiを前にしたTym-Noi-Oks-Ymgc-Ktmr-Ymdというオーダーで出発した。
9:20 恵那山
小雨が降っていたので、展望台に上ることもなく集合写真だけ撮って出発。
半年間よろしくね
10:19~10:30 レスト@テキトーなところ
あとちょっと。Noi「Nckくんに会いたいよ~」
11:31 レスト@恵那山広河原登山口
途中Noiの要求で3分くらいのミニレストを挟みながらなんとか到着。あとは舗装路だけなので半分下山したようなもん。
このレスト後、「やっぱり舗装路やし巻けるな~」と思いながら歩いていると明らかにクマに食べられたシカの死骸があってガチビビりした。
渡渉
後は舗装路歩くだけ
さすがにえぐいて
さすがにえぐいて
12:04 下山@広河原登山口駐車場
やっと下山。ほぼコースタイム通りで上出来。Tymは前期のPart1でエスケープ下山をしたせいでエスケープ下山の快楽を知ってしまっているらしく、「1日のコースタイム7時間半はきつい。長くても6時間にしてください」と言っていた。
下山後は風呂に入ってラーメンを食べて19:30に帰洛。
お疲れ様ね。1日目はゆるい稜線歩きだったのに対し、2日目は修行みたいな登りがいっぱいだったけどよく頑張ってくれました。CLとしては自分のpartyの最初の山行がケガや事故、忘れ物がゼロで終わってうれしい限り。人に偉そうにするのは好きじゃないのでコメントはなし。