はじめまして、今期CLとしてpartyを持つことになりましたM田です。KUWVに突如訪れた空前の奥秩父ブーム、その第三の矢(?)として金峰山・瑞牆山に行ってきました。予期せぬトラブルもありましたが、流石は百名山といえる充実した山行になりました。
Date: 10/18~10/19
Member: M田(CL)、T村(SL)、M口(食当)、T岡(装備)、S木
driver: S井
概念図・行程
Day1
05:48 大弛峠 (入山)
06:41 朝日岳
07:55 金峰山
08:20 金峰山小屋
09:20 丸山
09:50 大日岩
11:09 大日小屋
11:44 富士見平小屋 (CS1)
Day2
05:48 富士見平小屋
07:35 瑞牆山
09:00 不動滝
09:45 林道終点
10:10 瑞牆山自然公園
10:58 瑞牆山荘 (下山)
Day 0
19:00 box集合
19時にboxに集合して装備点検をおこなった。新しい6テンを使おうと思っていたが、夏の某山行の影響でフライに穴が開いている。Day1の夜に雨が降ることを考慮し、立山でも使った青い6テンに。いい加減直さないとその内困ることになりそう。
天気図がまだ通ってないSLのT村だが、聞いてみると筆記用具を持っていないご様子。なんでだよと思ったがCLが3セットもってきたので没問題。
20:00 box発
紆余曲折の末今回はレンタカーでのアプローチとなったが、入下山地点が異なるのでS井にドライバーをお願いした。最初はS井の運転で東へ向かう。車内では二外の愚痴や夏の旅行の話題で盛り上がった。S井は結構積極的に追い越しもしており、自分が思っていたより気炎万丈系の人なのかもしれない。
22時ごろ尾張一宮SAで運転をCLに交代。初めて夜の高速を運転したが、感想としては先週Nちかのドライバー断ってよかったなって感じ。今山行の核心だったであろう二時間につき合ってくれた助手席のM口に大感謝。
24時前、どうにか駒ヶ根SAでM口に交代。運転が好きという彼は初っ端140km/hを叩き出してその後もひたすら抜きまくり、もはや気炎万丈というより蛮族だったがCLは寝たのでその後は不明。
02:50 大弛峠着
峠の北側は悪路なので南から入った。M口はなんと山道も含め3時間運転しきった模様。星がよく見え翌日の天気に期待が持てる。
Day 1 行動時間 5h 56min ↑568m ↓1120 m →8.8 km
05:00 起床
恐ろしく寒い。標高2365mを誇る国内最高の車道峠なのだから当然である。車から出たくなかったがどうにか皆を急かして準備する。
05:48 大弛峠 (入山)
道脇の提出boxに登山届を入れいざ出発。オーダーはSL-M口-T岡-S木-CL。入山地点は電波が入らなかったので、国師に登るS井に先に電波が入ったら入山連絡をしてくれるよう頼んだ。
06:15 朝日峠
標高2450m辺りから周囲の木が疎になり、富士山が見えるようになった。雲海に佇む様子がこれぞ霊峰という感じで素晴らしい。登山道もよく整備されていて歩きやすかった。
partyのはじまり
木々の間に望む
06:41-06:50 朝日岳
良いペースで歩けている。各々富士をバックに写真を撮ったりしたが、風が強く寒かったので早めに出発。
07:14 鉄山
甲府名山なる物に選出されているが地味な山。一応山頂はマイナールートとなっているが、倒木などは少なく登りやすかった。山頂に展望が無いのはわかっていたが、そもそもスペースすらなく道脇に看板があるという様子だった。
朝日岳より
何の成果も得られなかった
07:30-07:35 レスト
日も照ってきたので上着を脱いだ。
07:55-8:05 金峰山
山頂手前からガスが出てきていたが、少し待っているとガスが晴れて富士山や八ヶ岳が見える素晴らしい景色だった。山頂にデポし、徒歩1分ほどの所にある五丈岩なる大岩を見に行ったが、爆風が吹いてきて早々に退散した。
晴れ間
五丈岩へ
08:20-08:30 金峰山小屋
風が凌げトイレもあるので小屋前で本格的にレスト。行動食交換が行われたが、T岡とS木はチップスターコンソメ味で被っていた模様。
09:02 砂払いノ頭
道脇が断崖になっている所や非常に滑りやすい鎖場などを通過した。
09:21-09:30 丸山
良い感じの時間だったのでレスト。道はピークのやや脇を通っており看板などは見当たらなかった。ここでT村の熊スプレー忘れが発覚。SL初めてなのでこれはCLの確認不足だった。
09:50 大日岩
手前の開けた場所にデポして登りに行った。一番上へ登る道をみつけるのにやや手間取った。途中までは白スプレーの目印を辿ると良いが、岩のトンネルの少し前に登れる場所がある。後輩たちは最後のトラバースを怖がり、CLとT岡だけがもう一段上に行った。(後輩たちが待機していた場所は安定しており、自分達からも見える場所である)
つるつる
大日岩より
!!!incident!!!
ここで事件発生。M口のザックの中で水筒の蓋が開いて水が漏れている。この程度ならよくあることだが、何故かシュラフの個別防水をしておらず、見た感じ完全に濡れてしまっていた。彼のシュラフはダウンなので濡れていると保温性は皆無。この日の朝の寒さを考えると到底耐えられるとは思われなかった。
撤退が頭によぎったが、当サークルでもあまり聞かない事態で基準が分からず、discordで留守本等に①重ね着とサバイバルシートで凌ぐ ②小屋泊 ③撤退の三案から意見を募る旨を送る。そうこうしているうちに半時間近く経ってしまったが、撤退するにもCS1を通るのでとりあえず10:50に出発。
11:09 大日小屋
特に寄るほどでもない荒廃した避難小屋なので素通り。一応撤退を考えていたのでVariationの鷹見岩も残念ながらカット。
この山行を通して読図クイズになるような場所が少なく、一切読図もせずに撤退するのは癪だったのでCS1より少し前、道が尾根と合流する辺りで唐突に読図クイズ。S木以外は概ね合っていた。
11:44 富士見平小屋着 (CS1)
大日岩での騒動が響きCTから30分ほど遅れてCS1に到着。きれいな小屋で、水場やトイレも悪くなく、料理も色々と提供していた。discordやlineを確認すると、主に小屋泊を支持する声が多かった。とりあえず撤退は無くなり安堵。
ここで一応シュラフを広げてみると、思ったほどには濡れていない。シュラフの収納袋はぐっしょりしていたが、浸水はそこである程度泊まっていたようだ。日の当たるところで広げているとすこしずつ乾いているようだったので、当初の予定通りテント泊をすることに決定。意見を下さった方はお騒がせいたしました。ちなみにこれまで防水しろと言われなかったらしいので前期CLの方はちゃんと教育してください。
小屋で申し込みをしてテントを張り、小屋前のテーブルでだらだらトランプなどをする。S木は名物らしい猪ラーメンを食べていた。
猪ラーメン
牛丼
16時から天気図。CLとT村とT岡が書いた。T岡は書きながらS木に教えてくれていて偉い。T村は割とスムーズに描けていた。天気図は高気圧と低気圧が交互に通過する典型的な秋型を示しており、どう見てもこの後寒冷前線が通過する感じだった。
天気図の放送終了後くらいからM口がほぼ1人で夕飯を作ってくれたが、テント内で玉ねぎを切り全員感動の涙。牛丼は汁がやや多かったが味が濃すぎずおいしくできていた。
明日は04:45起床ということにして18:45就寝。
Day 2 行動時間 5h 10min ↑698 m ↓987 m →8.6 km
04:45 起床
全員速やかに動けていた。危惧していたほど夜の雨は降らなかった様子。M口が小屋前のテーブルでお湯をわかし、他の4人で撤収した。朝食はパン+スープだったが、正直5枚切りの食パンは大きすぎると思う。全員1枚しか食べていなかったし、普段朝が少ないCLなど1/3ほどT岡に食べてもらった。なんでそんなに食べれるの?
予報をみると昼から雨が降るようで、Variationのカンマンボロンはカットが濃厚という感じ。
05:45 富士見平小屋発
小屋を出てすぐ渡渉地点のはずの場所があったが水が殆ど流れていない。瑞牆の北側は沢沿いの道で、雨の場合行かない方がいいか迷っていたが、これを見てひとまず行くことにした。登山道はたまに鎖も使う岩場だったがよく整備されており時折階段もある。
防寒具脱ぎレスト、CLの腹痛によるレストなどをはさみつつ順調に登っていった。6:45頃、瑞牆山荘から登ってきたS井に追いつかれる。この後T村が快調すぎて自分がついていけず一度レストをもらった。前の方ではVariationカットの為の交渉術でずっと騒いでいたが一旦聞かなかったことにする。
07:35-07:52 瑞牆山
山頂は岩の柱の上といった感じの独特の雰囲気。金峰や富士、八ヶ岳が見えて展望は良好。S井も入れて写真を撮った。
S井はピストンの予定だったが何故か一緒に北側へ降りることに、自分たちの後へついてきたがどっちがCLかわからん。少し下りたところで小雨が降ってきたのでセパを着た。
09:00-09:10 不動滝
瑞牆北側の下りは補助ロープがある所が複数あるが、それに頼らないといけないような危険箇所は殆どない。ただし、地面が少し濡れていたのと落ち葉とで滑りやすかった。
カンマンボロンへ向かった場合、歩行ペース的に上部の岩場で雨に降られる可能性もあり、Variationカットを決定した。不動滝はやはり水量が少なかったが、冷たい水が気持ちよかった。
桃岩
伝説の6人目・S井
09:45 林道終点
ここまで車が入れるようなのでEscape下山はここでもよかった。
10:10-10:20 瑞牆山自然公園
レスト。葡萄やきのこ、ソフトクリームなどいろいろ売っていた。
10:58 瑞牆山荘着 (下山)
微妙にのぼる道で面倒だったが、いい感じのペースで歩き無事到着。途中M口が熊らしき存在を斜面の上の方に目にしたと言っており、自分たちには見えなかったが改めてスプレー忘れを反省した。
この後再びハンドルを握ったM口は山道をぶっ飛ばし、峠の走り屋を煽ったりしていたが最早なにも言うまい。
19:30 京大帰着
韮崎に出た後スーパー銭湯で汗を流し、S竹おすすめらしい山梨のほうとうチェーンでほうとうを頂いた。その後はM口とS井が新東名を駆け抜けて百万遍で中華食べて解散。
下から瑞牆
豚肉ほうとう
Part1に相応しくゆるふわで、同時に学ぶところの多い山行であったと思います。岩場や鎖場の通過を多くこなせましたが、読図はあまりできなかったのでPart2,3では重点的にやりたいですね。これから半年間、よろしくお願いします。
T村:歩行ペースは一定を維持できており悪くないですが、S木や自分が遅れることがあったのでもう少し後ろを確認しましょう。RFはよく出来ていたと思います。天気図頑張ってください。
T岡:去年の前後期に続き3回目の同party。CLが社不なのでparty内の会話回してくれて助かる。
M口:T岡曰くpartyのマスコット枠(?)。CLが運転不慣れなので頼りになります。食当ありがとうございました。
S木:体力面は問題ないです。今期は読図や天気図など技術面を鍛えていきましょう。