Nちかです。今期からCLになり、partyを持つことになりました。他CLがPart1に関東の山に行くらしく、それに便乗して甲武信ヶ岳に行ってまいりました。総合的には良い山行だったと思います。
日程: 10/11-12
メンバー: Nちか(CL) SKK(SL) S竹(食当) M谷(装備) S原(装補/食補)
行程
[Day1] 行動時間6:13
5:37 大弛峠 入山
6:01 前国師岳
6:10 北奥千丈岳
6:20 国師ヶ岳 Rest
7:38 国師のタル Rest
8:14 東梓
8:54 両門ノ頭
9:35 富士見
10:02 水師
10:16 分岐
10:37 千曲川信濃川水源地
11:18 甲武信ヶ岳
11:49 甲武信小屋 CS1
[Day2] 行動時間5:37
6:05 甲武信小屋 CS1
6:11 甲武信小屋
6:31 甲武信小屋
7:18 破風山避難小屋
7:57 破風山
8:17 東破風山
9:02 雁坂嶺
9:26 雁坂峠
11:42道の駅みとみ 下山
入山まで
19時BOX集合。レンタカーを借りに行こうとしたら家に財布を忘れていたり、買い出しと夕食を済ますよう指示したCLが何も準備できていなかったり。見立ての甘さが前面に出ていました。本当にすみません。S竹とS原は準備を完璧に済ませており、何ならS原は寝ていたり。SKKとM谷も夕食を済ませていなかったため、松屋で牛めし特盛をテイクアウト。なんとか20:15にBOX出発。
Y田Party Part1延期に伴い、M口をドライバーに確保したため、3人で交代しながら大弛峠へ向かう。M口は8月に免許をとったばかりであったが、とても安定した運転であった。これから重宝されることだろう。養老SA、諏訪湖SAで休憩。諏訪湖SAでカイコ入りポップコーンを買うなど、コンテンツ作りに積極的な様子。ちなみに、本Partyのメンバーはドライバーを含めると4人が関東出身であった。京都からアプローチするよりも実家からアプローチする方が早いのである。わざわざ京都に来たのに、なぜ関東の山に登っているのだろうか。地元に思いを馳せながら車を走らせた。
よく整備された林道をクネクネ登って3:27に大弛峠着。大弛峠は標高2360 mの位置にあり、自家用車で通行できる日本最高地点である。極寒を覚悟していたが、気温はそこまで低くなく、肌寒さを感じる程度であった。また、悪天候が予想されていたこともあってか、3連休初日に拘わらず駐車場に空きがあった。雲の切れ目から月と冬の星座がその姿をのぞかせ、月光で影ができていた。5時起床として仮眠をとる。運転前に摂取したカフェインと運転によるアドレナリンのせいでしばらく動悸と気持ち悪さが続いた。
Day1 大弛峠~甲武信小屋 ↑1085 m ↓1088 m 行動時間6:13
5時 起床
体調不良がある程度緩和され、準備を始める。北海道でもそうだったが、車中泊にかかわらずM谷はぐっすり寝ていた。どこでも寝られるその才能が羨ましい。駐車場はほとんど埋まっていたが、噂ほどではなかった。S竹は寒さを訴えていたが、個人的には肌寒く登山に適した気温であると感じた。ただ曇っており展望はあまり期待できなさそうであった。食当のS竹と装備のM谷に装備分配を提案したが、2人とも分配せず全部自分で持っていくと言った。強くて頼もしい。
5:37 入山
実家に帰るというドライバーのM口に感謝と別れを告げ、入山。オーダーはSKK、M谷、S原、S竹、CLとした。登山届を提出する場所は無かった。
よく整備された木製の道が続き、展望ポイントまで行ったが、ガスのせいで展望はあまり良くなかった。しかし木々がまばらに染まっており、秋山の雰囲気は感じられた
6:01 前国師岳
展望なし。次へ進む。
6:10 北奥千丈岳
奥秩父連峰最高峰 北奥千丈岳。天気が良ければ北アルプスや南アルプスが望めるはずなのだが、展望なし。切ない。大弛峠からすぐ行けるし、いつかリベンジしたいなぁ。
6:20 国師ヶ岳 Rest
南側に開けていて、一面ガスが広がっていた。ポツポツと雨も降りだした。電波も繋がらなかった。ただ、雲が少し切れて青空が見えた。期待。
7:38 国師のタル Rest
雨はすぐ止んだが、晴れることもなかった。ただ、道はとてもよかった。下りが続き、歩きやすい。紅葉が点々と見られたり、地面が苔むしていたり、キノコが生えていたり、とても楽しかった。ただSKKのペースが少し速いようで、途中でS竹が足首を少しひねっていた。以降痛みが増すことは無かったらしいが、その後も何度か滑っていた。
途中でセパを脱いだり、SKKによる読図クイズが行われたりなどした。S原とS竹はばっちり。M谷は伸びしろあり。
8:14 東梓
ここら辺から道が荒れてきた。そのせいもあってか、東梓を少し進んだ場所で尾根を間違えた。SKKがすぐに異変に気付き、ルート復帰した。また、雨が強まってきたのでセパを着た。
8:54 両門ノ頭 Rest
アップダウンが激しくなってきた。国師のタル以前とは大違い。結構体力が削られる。S竹が登りで遅れ気味になっていた。結構ペースも速いし、しょうがない。
9:35 富士見
名前に反して展望なし。セパを着ていると暑いため、セパを脱ぐ。
10:02 水師
国師ヶ岳以降、目立たないピークが続く。もちろん展望なし。
10:16 分岐 Rest
千曲川信濃川水源地へ降りる分岐でレスト。SKKとS竹は水源地に行くことに消極的であったが、三宝山ピストンが無いのであれば行くとS竹が言い、民主主義に則る形でSKKも行くことになった。ピストン装備を整えて水源地へ向かった。
10:37 千曲川信濃川水源地
ピストン装備で100 mほど下ると、2 mほどありそうな地標が立っていた。コップがかけてあったが、そこに湧き水はなく、少し離れた場所に沢があった。雨が降っていたせいか、湧き水特有の美味しさはなく、ただの水であった。特に感動はない。市販の水の方が美味い。しかし、ここから日本海まで川が続いていると考えると、感慨深い。
11;24 甲武信ヶ岳
分岐に戻って甲武信ヶ岳に登る。頂上付近でガレ場になる。奇跡は起こらずガッスガス。電波(SoftBank)が入ったため天気を確認する。予想天気図では南海上を台風が移動しており、その他にも低気圧が2つあり、だいぶ厳しい予想であった。しかしWindyとてんくらは日中晴れると予想。撤退と続行の狭間に立たされるが、今後の天気予報をこまめにチェックすることとする。ひとまず写真撮影をして下る。三宝山については甲武信小屋に行ってから考えることとした。
11:49 甲武信小屋 CS1
きれいな小屋であった。テント場の受付をして6テンをたてる。一人1500円だと思っていたのだが、学生は一人1000円だったらしい。とてもありがたい。雨のせいで身体が冷えていたので、テントをたててから小屋に入り、うどんやおでんなど、各々温かいものを食べた。M谷は日本酒を購入していた。とてもおいしそうに飲んでいた。ついでに小屋の方に天気について尋ねたところ、日曜日は晴れ、天気が悪いのは土曜日と月曜日だけとのことだった。また、この程度の雨であれば渡渉も問題ないということだった。
三宝山に行くモチベは無かったのでテントでゴロゴロした。S竹は持ってきた防寒具をフル活用していた。寒がりなのだろうか。また、車中泊で十分に眠れなかったのか、皆早々に寝ていた。S原は端末で本を読んでいた。そういえばトランプを持ってくるのを忘れてしまった。そろそろ共同装備にトランプを書くべきだろうか。
15時過ぎに起きて、米を水に浸し天気図が始まるのを待つ。甲府のラジオは入らなかったため、東京の周波数を使用。SKKも天気図を描いた。基本等圧線がクネクネ曲がっていてやりにくかったが何とか描き上げる。台風の移動速度がやや遅くなっていたものの、やはり天気は不安。また、SKKが体調不良を訴え、CLも軽い頭痛があり、撤退が濃厚になってきた。
食当は完璧だった。S竹による豆腐ペミも非常に良かった。大きめの豆腐には味がしみ込んでおり、牛肉醤のおかげか本格的な味がした。またM谷による炊飯も、大変美味しかった。炊飯のコツは、水を多めに入れることらしい。M谷も前期から食当に強い意欲を示している。この2人による食当革命を期待せざるを得ない。
夕食後は諏訪湖SAで購入したカイコ入りポップコーンをいただいた。カイコは焦げたポップコーンの味がした。ポップコーンの方も、カイコに合わせているのか、味が薄く、特に美味しくはなかった。そもそも昆虫食とは、食べるものがないから仕方なく昆虫を食べているだけにすぎないので、味を求めるのは間違いなのである。昆虫食の代表たるイナゴの佃煮でさえ、イナゴの食感や味を佃煮でごまかしているだけなのである。ちなみにCLが持ってきたもずくスープを食べるために湯を沸かそうとしたが、2回連続でコッヘルがひっくり返されたため、諦めた。
SKKとCLは風邪薬を飲み、翌日は5時起きとして、眠りについた。明朝の天気が悪かったり、体調が悪化した場合はEscapeすることとした。
余談だが、CLは眠る前に青空文庫の人間失格を読了して鬱屈し、2時間ほど眠れなかった。
Day2 甲武信小屋~道の駅みとみ ↑686 m ↓1950 m 行動時間5:37
5時 起床
6:05 出発
良さげな天気であった。晴れてはいないが雲は厚くなく、いい感じであった。Windyの予報もいい感じ。地平線が赤く染まっているのも見えた。前日の展望が無かったので、期待を胸にピストン装備で甲武信ヶ岳に登った。
6:11 甲武信ヶ岳
大展望が広がっていた。赤く染まり始めた奥秩父の山々に、富士山、遠くには南アルプスが見えた。富士山方面には雲海が広がっていた。西側の空に怪しい雲はなく、安堵する。大変気持ちの良い展望を堪能した後、甲武信小屋に戻り東進を始めた。
6:31 甲武信小屋着
6:38 甲武信小屋発
7:18 破風山避難小屋 Rest
行動開始が遅かったため、破風山をトラバースした。破風山避難小屋までは下り続き。破風山と富士山を望みながら、枯れ木と笹が生い茂る立ち並ぶ稜線を歩く。
破風山避難小屋はとてもきれいな小屋だった。boxよりやや広く、利用記録も頻繁に更新されていた。ストーブと薪を使えるのもよい。水場に続く踏み跡は見つからなかったので、使えないものとして考えるのが良いだろう。
7:57 破風山
本行程最大の登り。破風山避難小屋から標高差240 m。大文字登山とほぼ同じである。1大文字の登りと聞くだけで幾分か楽に思えてくる。S竹は登りが苦手なのか、途中で何度か止まっていた。SKKがS竹に気付かずどんどん進み、S原とCLが呼び止める場面が何度かあったり。S竹をセカンドに置くべきだったと反省。というか、M谷が強すぎる。なぜ濡れた6テンを持っているのにピンピンしているのか。確かに前期S井partyでも間ノ岳の登りを除いて律速になっていなかった。底が知れない。恐ろしい。ちなみに展望は無かった。登りではあったのに……。水だけ飲んで出発する。
8:17 東破風山 Rest
破風山~東破風山の稜線は岩がゴツゴツしていて歩きにくかった。途中の展望ポイントからは広瀬湖が見えた。道の駅みとみは広瀬湖のすぐ近くである。ピークに展望はなかった。
9:02 雁坂嶺
東破風山~雁坂嶺の稜線も、相変わらず笹と枯れ木ばかりであるが、そのおかげで展望は良い。やはり富士山は日本人の魂である。富士山方面の雲海はこの先もずっと残り続け、雲が上がってくる様子もなかった。殆ど無風だったためか、S竹が熱中症気味だと訴えていた。しかし全体的に涼しく、登山に適した気候であった。ここでもS竹が遅れ気味だった。CTをだいぶ巻いていたので、雁坂峠でレストをとることにして、水を飲み、反対側から上って来た年配の方に集合写真を撮ってもらい、出発。
9:26 雁坂峠 Rest
日本三大峠に数えられるだけあり、素晴らしい展望だった。秋山らしい温かい雰囲気を全身で感じる。ここからは稜線から外れ、沢沿いに進んでいく。
10:50 沓切沢橋手前 Rest
紅葉を楽しみ落ち葉を踏みながら沢沿いを爆速で下る。途中複数回渡渉あり。峠沢の渡渉ポイントは複数あり、どこかで渡れればよい。ピンクテープがあるのでわかりやすい。小屋の人の言う通り、前日の雨で増水している様子はなく、問題なく渡渉できた。途中でSKKによる読図クイズが行われ、皆正解していた。
11:42 道の駅みとみ 下山
沓切沢橋以降の林道をサクサク鬱々進み、道の駅みとみに下山。M口は4時に起きて8時から待ってくれていたらしい。ありがとう。
ソフトクリームを食べるなどした後、ほったらかし温泉へ行く。同日に大菩薩嶺に登っていたO崎partyもほったらかし温泉に行っており、「温泉で他partyと合流」という稀有な事例が発生した。その後はSAで昼食をとり、21:35にbox着。
SKK : 体力、技術ともに感心しています。こまめに後ろを見てくれると助かります。
S竹 : 食当美味しかったです。読図もよくできてます。周りがムキムキで大変でしょうが頑張りましょう。
M谷 : ムキムキです。ムキムキすぎてよくわかりません。読図は頑張りましょう。
S原 : 視野が広くて助かります。これからも頼りにしてます。