当初は折立~薬師~立山の計画を考えていたものの、メンバーの体力なども考慮して計画を立て直し、9/15-17で立山に行ってきました。立山三山には登れなかったものの、美しい景色を思う存分堪能することができました!
Date: 09/15-09/17
Member: T脇(CL)、M田(食当)、AKK(装備)、S竹(食当)、O崎(客人)
行程
Day 1
9:43 弥陀ヶ原(入山)
10:40 獅子ケ鼻岩
12:10 天狗平山荘
13:03 室堂登山口
14:08 雷鳥沢野営場(CS1)
Day 2
4:49 雷鳥沢野営場(CS1)
5:31 室堂乗越
6:48 奥大日岳
7:54 室堂乗越
9:27 剣御前小舎
10:08 別山(北峰)
11:14 剣御前
11:52 剣御前小舎
12:56 雷鳥沢野営場(CS2)
Day 3
5:57 雷鳥沢野営場(CS2)
6:46 室堂登山口(下山)
Day 1 CT 4:25(内レスト0:35) ↑700 m ↓357 m →8.0 km
6:30 電鉄富山駅前集合
各々前日は富山駅近くの快活に泊まり、集合時間より前には全員揃っていた。優秀ですね。S竹はコンビニで水を凍らせたペットボトルを見つけ、食材の保冷を念入りにしていた。
この時点で既に雨が降っており、テン場に着く頃には止んでほしいと思っていた。
9:30 弥陀ヶ原着
立山黒部アルペンルートで電鉄富山駅から鉄道、ケーブルカー、バスを乗り継いで弥陀ヶ原まで。ケーブルカーに乗るのは初めてで楽しかった。
ガスの弥陀ヶ原
9:43 行動開始
歩き始めた頃には雨は止んでいたものの、辺りはしっかりガスに白く包まれていた。
木道はこれでもかと言うほど滑りやすい。雨上がりでなかったとしても、低いところを水が流れて湿っていそうな感じだった。転ばないように注意しながら歩いた。
10:55-11:05 レスト
弥陀ヶ原からは基本的にはなだらかな道が続くが、獅子ケ鼻岩は岩場の登りで、なかなかの傾斜。ヘルメットを着けて登った。
登っている間に、雲に晴れ間が覗き始めた。
このルートは通る人が少ないらしく、先頭を行くM田には蜘蛛の巣が沢山引っかかっていたようだった。
12:10-12:22 天狗平山荘
段々天気が好転していき、雄大な景色を楽しみながら高原歩きをすることに。
良すぎ
良すぎる
13:03-13:16 室堂登山口
室堂に着いた途端、大勢の観光客が出現した。海外の旅行者が多いのが意外。そりゃあみんな室堂までバスで来ますよね。立山玉殿の水場でハイドレに水を汲んでいる人間など、CLの他には誰一人として存在しなかった。まだ山に登ってもいないが、「立山」の看板の前で写真を撮ってもらった。
天気は最高で、山々も池も現実味がないと感じられるほど美しかった。
14:08 雷鳥沢野営場(CS1)
景色を堪能しつつ写真を撮るなどして歩いていたら、思いのほかテン場まで時間がかかった。これでもYAMAPのCTよりは短いが。テントの数は多くも少なくもなかった。
今日はもちろん全員で天気図を描きますよね。AKKが一番速く、次いでCL、S竹といった順で、SL2人はまず情報を描き写すのに時間がかかっていた。
例のごとく美味しいS竹のスパイスカレーは、ココナッツのおかげでかなり匂いが抑えられていた。食材も細かくジップロックに分けて入れてあり、丁寧に準備されていた。本人は、山で作る簡略化されたカレーに毎回納得がいかない様子。
この日は結局、大富豪をすることもないまま19時前には寝てしまった。
Day 2 CT 8:07(内レスト1:34) ↑1270 m ↓1270 m →9.0 km
4:07 起床
朝食は、チャイを作る予定が牛乳が使えないので変更になり、砂糖を入れた甘い紅茶と食パン、ピーナッツバターだった。朝ごはんはしっかり食べた方がいいとか、生の食パンを2枚も朝から食べる人の気が知れないとか、毎度お馴染みの食パンをめぐる論争が繰り広げられていた。
4:49 行動開始 雷鳥沢野営場(CS1)
まだ暗かったが、既に山腹や稜線上にはライトの光がちらほら見え、早くに登り始めた人もいるようだった。
稜線に上がる途中で、あのカエルに似たライチョウの鳴き声が近くで聞こえ、ライトで照らしてみると何羽かすぐ近くで歩いていた。警戒心はあまりないよう。
6:00-6:10 レスト
室堂乗越手前のコル付近でS竹に読図クイズを出してみたところ、「室堂乗越の辺りですか?」と返ってきたので、ドンピシャではないものの悪くない読みをしていた。
6:35-6:43 トイレレスト
6:48-6:58 奥大日岳
風が弱く穏やかで、暑くも寒くもなく、景色は最高で、申し分ない登山日和だった。
奥大日岳とAKK
7:54-8:05 室堂乗越
CLの正面に座っていたAKKが「あっ」と声を上げたので後ろを振り返ってみると、そこにはオコジョらしき動物が。思っていたよりも小さくて、可愛い。写真を撮る前に逃げられてしまった。
奥大日岳に着くまでは誰とも会わなかったが、引き返してくる途中には何人かとすれ違った。
8:50-9:00 レスト
標高が高く、樹林帯がないのが立山の特徴。開けているため、稜線上の小屋はずっと見えているが、なかなかたどり着かない。
9:27-9:33 剱御前小舎
10:08-10:24別山(北峰)
とにかくずっと景色が良く申し分ない。
別山
剱
11:14-11:30 剱御前
剱御前までの道は、特に歩きにくいところはないものの、山腹が岩岩していて表情豊か。さすが剱御前というだけあって、剱岳が眼の前に聳え立っていた。
剱御前
さすがの風格
11:52-11:57 剱御前小舎
先程来たときよりも人が増えていた。下からアプローチしやすいので、早い時間に登り始める人はあまり多くはないのかもしれない。
12:56 雷鳥沢野営場(CS2)
すれ違った大学生と覚しきグループに、「中学生ですか?」と間違われた。セカンドにAKKがいるのに、中学生と間違われるとはどういうことか??
剱御前小舎からテン場まで下りる道はなかなか急で、登りはしんどそうだった。ここでもライチョウに出会い、モフモフした脚でトコトコ走る姿に癒やされた。
テン場に着きしばらくゆっくりしていると、近くにいた男性が「クマがおるねぇ」と話しているのが聞こえてきた。教えてもらった方向を見ると、大走りと呼ばれているあたり(真砂岳方面)に黒いものが動いているのが見えた。テン場からは離れているが、開けているのでよく見える。野営場の管理人の方によると、熊は毎日のように見かけるらしい。こちらの山腹を歩くことにはやはり危険がありそうだった。
この日の夕食はプロフという羊肉を使った炊き込み御飯だったのだが、先にご飯だけ炊き始めてしまったことに誰も気づいていなかった。ご飯とおかずは別で食べることにし、S竹は肉の臭みが気になると言っていたが、CLは美味しく頂いた。
翌17日の天気予報は入山時点からずっと芳しくなく、降水量はそれほどだが風速が強かった。強風が予測されている時間帯にどうしても富士ノ折立の岩場を通過することになってしまう。しかし折角立山まで来たからには登りたい。皆で明日の行動をどうするか話し合っていたが、やはりこの予報が出ている中で登るのは良くないということになり、翌日朝の撤退を決定した。
翌日の行動時間が限りなく短くなることが決定し、皆で大富豪やUNOに興じた。AKKは雷鳥沢ヒュッテの日帰り温泉に入っていた。
中央右下寄りの黒い点がクマさん
プロフ?
9月の北アルプスでも暑い
Day 3 CT 0:49 ↑203 m ↓52 m →1.9 km
5:00 起床
夜中には雨が降り、強風でフライがバタバタ煽られる音が聞こえ、このまま朝を迎えるのはマズイなと思っていた。幸い起床したときには風雨は止んでいたが、一面ガスに覆われ途轍もなく視界が悪く、何の迷いもなく撤退しようと思えるような状況だった。
ガスのテン場
ガスのミクリガ池
5:57 行動開始 雷鳥沢野営場(CS2)
6:46 室堂登山口(下山)
8:00室堂発のバスに余裕をもって乗れるように早めに出発した結果、バスのチケット売り場に着いたときにはまだ誰もいなかった。チケットの販売は7:30から。再びバス、ケーブルカー、鉄道を乗り継いで富山駅まで至り、キトキト寿司で打ち上げをして解散した。
当初の計画を完遂することはできなかったものの、思う存分景色を楽しむことのできた良い山行だったのではないかと思います。またリベンジしたいですね。
M田: 山行の計画段階から、情報収集に積極的でとても頼りになりました。読図について特にCLから言うことはなく、ペースに関しても他のメンバーのことをよく気にかけてくれていたと思います。来期はCLとして頑張ってください。
AKK: 体力に関してご自身で気にされており、確かにパーティ山行ではもう少し体力があった方がよいのではと思いますが、ご自身のペースで山登りを楽しんで頂けたらと思っております。
S竹: 大学から登山を始めた中、体力面、技術面ともに成長が感じられました。天気図も読図もかなり出来ている方だと思います。そして食当美味しかったです。お疲れ様でした。
O崎: SL経験者がいてくれて安心感があり、特に天候判断のときに頼りになりました。ありがとうございました。
<感想>
M田: 二日目まで天気に恵まれ、様々な野生動物と出会えた楽しい山行でした。肝心の立山に登れなかったのは残念でしたが、元の計画である薬師も含め、いつかリベンジしたいと思います。今季は少人数での山行が多かったですが、温かみのあるpartyで適度にリラックスしてSLを経験できました。来期もこの経験を基に頑張っていきたいです。
AKK: 怪我なく無事降りれてよかったです。自分の弱い面にもむきあう機会となり、山との関わり方を考える機会にもなりました。
S竹: 羊肉の下処理の重要性を感じました。二度とラムには手を出しません。山行自体はとても楽しめました。
O崎: 1日目2日目は天気もよく、すごく楽しい山行でした!行けなかった“立山”はリベンジしたいし、間近で見た剱岳も行ってみたくなりました!