N川Party
Part3 パノラマ銀座(撤退)
Part3 パノラマ銀座(撤退)
夏休みということで,2泊3日でパノラマ銀座を逆走する計画を立てました。残念ながらDay2での撤退となってしまいましたが,北アルプスの山々を間近で見ることができ,良い思い出となりました!
日程:8/28(木)~30(土)
メンバー:N川(CL/医療/記録),Y田(SL/気象),K村(食当),S木(装備),SKK,M口
行程
[Day0] 行動時間1:38
13:32 上高地
15:10 徳澤園 CS0
[Day1] 行動時間3:29
4:30 起床
5:42 徳澤園 出発
6:33-43 標高1950m付近 レスト
7:32-42 標高2300m付近 レスト
8:30-38 長塀山 レスト
9:11 蝶ヶ岳 CS1
[Day2] 行動時間7:44
3:00 起床
3:44 蝶ヶ岳ヒュッテ 出発
4:25-30 蝶槍 レスト
5:17-25 2592ピーク レスト
6:06 常念岳手前のコル付近 引き返し
6:45-55 蝶槍手前のコル レスト
7:30-35 蝶槍 レスト
8:17-40 蝶ヶ岳ヒュッテ
9:22-27 第二ベンチ レスト
10:28-11:28 まめうち平 レスト
11:32 三股第一駐車場 下山
13:20頃 上高地集合
このPartyは関東の出身者が多く,帰省からそのまま来るメンバーも多かったため上高地に集合とした。CL,SKK,K村は朝出町柳を5:21に出発し,途中特急しなの課金を挟みつつ12:00に新島々に到着。そこで,先に来ていたY田と合流しバスで上高地に向かった。Y田は大阪から全部鈍行で来たようで,無計画で来たら中津川で1時間くらい待ったとか言っていた。CLも鈍行移動は割と好きな方ではあるが,よくそんなことできるな~と感心する。上高地に着くと,関東方面から高速バスで来たM口とS木が待っていた。
上高地でトイレを済ませたり登山届を提出したりしてから出発。今日は2時間虚無歩きをするだけである。CLは初めての上高地であったが,それにしても観光客が多い。大金を払ってここまで来て,山に登らないなんてもったいないな~なんて思いつつも,ちゃっかりその辺の観光客と同じように河童橋の写真を撮るなどしながら進んだ。
観光客っぽいことをする
15:10 徳澤園 CS0
途中で明神橋付近で休憩を挟みつつ,2hかからずに徳澤園に到着。広々とした良いテン場であった。受付を済ませてテントを立ててからは自由時間となった。有名なソフトクリームを食べるなどした。また,ここはトイレがものすごく綺麗であった。
夕食はポトフライス。野菜はそのまま持ってきていたのでまず切ったが,どうもコッヘルに入りきらない。すぐに火が通るソーセージ(しかも600g)を先に入れてしまったのが良くなかったと考えられたため,具材をほとんど取り出してまず根菜類を加熱することにした。次第に米も炊けてきて,米やソーセージをつまみ食いするなどしながら調理を進めていった。ちなみに米はM口が炊いてくれ,かなり上手く炊けていた。じゃがいもや人参にも火が通って第一弾を消費したが,まだほとんどのキャベツとソーセージが残っていたため第二弾を開催。1回目の反省で水を多く入れ過ぎたということがあったので,キャベツから水が出ることも考えて水を少なくしたところ,今度は少なすぎた。すぐに火は通ったが,水分すらキャベツの主張が強かったため,野菜が嫌いなSKKは無理やりかき込んでは吐き出しそうにしていた。ご苦労様です。
ところで,夕食の時くらいからCLの股関節の痛みが悪化していた。どのくらいかというと太ももが20度くらいしか上げられない程度。この股関節の痛みは櫛形山,山上ヶ岳,八ヶ岳に続くもので,登っては痛くなるようなことを繰り返していた。ただし今回は初めての右足で,26日に大文字で歩荷して発症し,朝の京都駅での2分の乗換でダッシュしたことなどもあり悪化したものと思われる。今までは1泊2日の1日目で発症することが多かったが,今回はこれから2泊3日しなければいけないし,徳澤ならまだ引き返せるので,とりあえず湿布を貼って寝て入山の判断は翌朝にすることにした。
そんなことをしていたらかなり時間が経ってしまい,20:00頃に就寝。翌朝は4:30起床とすることにした。
4:30 起床
夜は時折風が強い時などがあったが,みんなよく眠れたよう。CLは前日の夜に準備などに追われてあまり寝ていなあったので爆睡していた。朝食はカルボナーラだった。割とスムーズに作れたが,朝からカルボナーラは少し重かった。朝はコンソメ系のパスタの方が良いかもしれない。また,麺600gに対してルウが6人前だったが,ただでさえ重いのにこれが余ってしまい困った。自炊していても感じることだが,ルウの1人前ってパスタ1.5人前くらい食べられるな~と思う。今回はルウを多めに入れてごまかしながらなんとか消費。
5:42 徳澤園 出発
出発まで1hを超えてしまったが,朝食がパスタだったし,今日は4h程度しか歩かないためCLも急かしたりはしなかったので,まあそんなもんかなと思う。
例のCLの股関節問題だが,寝ているうちに驚くべき回復を遂げ,まだ多少の違和感はあったものの,全然登れそうであったので入山することにした。
オーダーはSL→K村→S木→SKK→M口→CLとした。
6:33-43 標高1950m付近 レスト
今日はひたすら登りである。時間的には余裕があるので,約50分登ったところでレストとした。長塀山までは約1000m上げなければいけなかったが,半分も登っていないのか,という気持ちであった。
7:32-42 標高2300m付近 レスト
特に展望もなくひたすら進んでいく。メンバーは余裕ではなかっただろうが,良いペースで進んでいたと思う。
8:30-38 長塀山 レスト
3時間歩いてようやく長塀山に到着。ここまで登ったらあとは比較的緩やかな登りを進んでいくだけである。
ずっと上り
長塀山とおじさん
9:11 蝶ヶ岳 CS1
長塀山から30分程度で蝶ヶ岳に到着。急に開けたと思ったら背後に穂高から槍ヶ岳など北アルプスの山々が見えて圧巻であった。蝶ヶ岳山頂でとりあえず展望を堪能した。近くにいたイケオジに写真を撮ってもらったりもした。このイケオジは常念の方から縦走してきたようだった。今日も展望は良かったが,昨日は雲が全くなかったようで,素晴らしかったと仰っていた。それと同時に,明日はかなり良い天気であることが予想されていたため,常念からの展望が楽しみになった。
少しゆっくりしたところで蝶ヶ岳ヒュッテに行ってテントを張ることにした。事前の調べでは14:00からという説もあったが,まだ10:00前だったが普通に受付してくれた(なんなら12:00頃の時点で結構埋まっていた)。
テントの設営を終えてからは夕食まで本当に何もすることのない時間。夕食は16:00から作り始めることにしたが,まだ6hくらいある。各自,昼寝したり展望を楽しんだり小屋で課金したりして過ごした。小屋ではCLとM口はカップヌードル,Y田とS木はもつ煮を食べていた。そういえばK村はテン場で打製石器と磨製石器を作っていた。やはり生態が謎ですね。
そんなこんなで時間を潰し,夕食の時間となった。今日の夕食は焼肉。シンプルで素晴らしい。食当のK村が玉ねぎと一緒にペミして持ってきてくれた。米はSKKが炊いていた。F澤さんに教わったやり方を実践して完璧に炊いていた。焼肉の方はラードがギトギトで消費できるか不安だったが,米にかけて食べたら意外とすんなり食べられた。またK村は米粒をお玉に飛ばしてすぐ拭かなかったためY田に怒られていた。まあそりゃそう。
夕食後はCLは涸沢岳の方に沈む夕日を見たりした。明日の行程は8h以上あったので今日は19:00就寝,明日は3:00起き4:00発とすることにした。
3:00 起床
朝食はハムチーズ。テント内でパパっと食べてから撤収すること陰した。最近山行のたびにハムチーズを食べている気がするけどまあいいか。
3:44 蝶ヶ岳ヒュッテ 出発
さすがのN川Party,食パンなら44分で出発準備ができる。後期にPartyが分かれたときに他のワンゲラーをびっくりさせてやってください。まだ日は昇っていないのでヘッデンをつけて出発。
昨日の上りでK村が余裕そうだったので,K村とS木を入れ替えて出発した。
4:25-30 蝶槍 レスト
蝶槍で短めのレスト。槍ヶ岳がきれいに見えるらしいが,まだ日が出ていないのではっきりとは見えなかった。その代わり,ところどころにまとまった明かりが見えて,小屋の位置がよくわかった。
5:17-25 2592ピーク レスト
次第に空も明るくなってきて,ちょうどこのピークに着いた頃に日の出となった。それにしても今日は天気が良い。もうちょっとで常念岳の登りだな~と言いながら出発。
6:06 常念岳手前のコル付近 引き返し
ここにきてまさかの事態。2592ピークからは100mくらい下ってから常念岳への上りだったが,そのコルの手前でM口が右足を捻挫してしまった。CLの前を歩いていたが,結構思いっきり捻っていた印象。とりあえず荷物を降ろさせて手当。このときCLは固定の仕方がイマイチよくわからず,結局S木にやってもらった。普通に反省。
この時点で撤退が決定。三股に下りるわけだが,蝶ヶ岳に戻るEscape1と常念乗越から下りるEscape2の丁度境目付近であった。時間的にはさほど変わらないし常念に行きたい気持ちは山々だったが,目の前に立ちはだかる上りを上り切れる自信はなく,通った道を引き返した方が安全なので,蝶ヶ岳ヒュッテまで戻ることに決定。少し手前の若干開けた場所まで戻り,M口の荷物を分配した。
ここから三股に下りるのだが,CTにして5.5h。捻挫した状態で歩くのは酷ではあったが,仮に蝶ヶ岳ヒュッテでもう1泊しても状態は悪くなるだけなので,ゆっくりで良いから三股まで頑張ろうと話して引き返した。オーダーはSL→M口→SKK→S木→K村→CLとした。
6:45-55 蝶槍手前のコル レスト
M口の様子を気にかけつつ進んでいく。個人的にはPart1,Part2ともに自分の前にM口がいたので,自分の前にK村がいるのが新鮮だった。今回やたらと調子が良さそうなK村はなぜか撤退決定後さらに調子が良くなっているように思われた。すれ違う人に率先して挨拶していた印象(良いこと)。また,余ることになる夕食の焼きそばを気にかけていて,具材はペミしちゃったから食べたくないかもしれないけど麺は食べられるじゃん,と話したところ,まさかの麺まで含めて全ペミしていたことが判明。レジュメに「具材は全ペミ」って書いてあったと思うんだけど...。
7:30-35 蝶槍 レスト
蝶槍までは約200m上った。行きにこんなに下ったのか~と思いながらなんとか上った。行きは暗くて展望は何もなかったが,この時間に見るとすごく良い。そして雲が何一つかかっていない。穂高の方もいずれ登りたいな~などと思ったり。
8:17-40 蝶ヶ岳ヒュッテ
朝4時に出発してから4時間余り,また同じ場所に戻ってきてしまった。蝶ヶ岳ヒュッテ付近の稜線では電波が入ることがわかっていたので,ここでタクシーの手配と,改めて三股まで下山する旨の連絡をした。ここからは1400mの下りである。
9:22-27 第二ベンチ レスト
Day1の蝶ヶ岳までの上りよりも全然虚無であった。急だし長いので歩いても歩いても進まない感じ。捻挫したM口の状態も心配されたが,なんとか進めるということで進んでいった。レスト地点は第二ベンチという名前がついているもののそれほど広い場所ではなかったので,最低限の休憩にとどめて進むことにした。
10:18-10:28 まめうち平 レスト
50分程度歩いて,ようやく休憩できそうな場所があったのでレスト。K村は近くにいたおばちゃんと打ち解けていた。どうやらそのおばちゃん達は総勢24人の集団らしい。元気だな~。
11:32 三股第一駐車場 下山
そこからさらに1h程度何も考えずに歩いて,ようやく下山。最後の方にあった力水という水が冷たくておいしかったな。12:00に呼んであったタクシーがすでに待ってくれていた。
下山後
タクシーでしゃくなげの湯まで送ってもらい,そこで食事と風呂を済ませた。しゃくなげの湯はどうやら中房温泉の方から引っ張ってきているらしい。もともとの計画では下山後中房温泉に入る予定だったので実質同じですね。
そこからは中房温泉が始発のバスで穂高駅まで行った。事前に分かっていたことではあったが,バスが穂高駅に着いた瞬間に松本方面の電車が出発した。ここから1時間23分待ちである。接続もうちょっとなんとかならないんですかね~。穂高駅からはK村は北へ行き,他は一部特急課金したりしつつその日のうちに帰るべき場所へ帰った。
お疲れさまでした!天候にも恵まれていた中で,これから常念岳に登って明日燕行って下山だ!というところであっけなく撤退となってしまい無念ですが,これもまた仕方ないですね。特にK村とS木は初めて?の北アルプスになったと思うので,これをきっかけに今後色々な山に挑戦してほしいと思います。CL自身も常念,燕はまたリベンジしたいと思いました。
Y田:今回もSLありがとうございました。去年から山を始めて,すっかりリーダーらしくなっていてすごいなと思います。部長様なのにCLだからといって偉そうな態度を取ってしまい申し訳なく思っています。
SKK:いつも一緒にから登ってるからいてくれて心強いです。合宿の光岳に向けて頑張って労働してください。
M口:自分の怪我で撤退になるのって本人もつらいだろうな~と思います。怪我してからもよく歩ききってくれました。M口は行動中もテン場でも安定感があって良いですね。とりあえず怪我を直して,また来年リベンジしてください。
S木:装備ありがとうございました。6テン持って遅れも取らずに行動できるのはすごいと思います。蝶ヶ岳から見えた他の山々にも是非挑戦してみてください。
K村:食当ありがとうございました。今回調子よかったですね。不思議さが増していたように思います。童心を忘れずにいることも大切ですが,もう少し周りに気を配って行動できると良いと思います。
【感想】
Y田:SLとしてリヒト山行をガッツリするのが初めてだったので怖かったです。常念以北はまたリベンジしたいと思います。
SKK:
M口:partyの皆に迷惑をかけて申し訳なかったです。合宿にも参加できなくなり不甲斐ない結果になってしまいました。来年リベンジしたいです。
S木:蝶ヶ岳からの景色を眺めてぼーっとできる時間があって最高でした。今回行けなかったところもいつかリベンジしたいです。
K村:食当の準備について、もっと早めに始めるべきだったし、前泊のキャベツの量をもっとよく考えておくべきだったという点で反省です。途中で撤退して不完全燃焼でしたが、その分空いた日程でひとり旅した富山でスイス人と友達になり連絡先も交換したので、個人的には収支プラスの山行でした。