T脇Partyは、Part2で大峰に行ってきました。CL、SLともに、3回目の大峰にして、初の八経ヶ岳。どのような山行になったのでしょうか。
Date: 07/05~07/06
Member: T脇(CL)、M田(SL)、N井(食当)、S竹(装備)、T澤(ドライバー)
概念図・行程
Day 1
04:27 湯ノ又(明星ヶ岳)登山口
08:31 日裏山
08:41 細尾山
09:35 明星ヶ岳
10:20 八経ヶ岳
11:08 弥山
11:15 弥山小屋(CS1)
Day 2
4:58 弥山小屋(CS1)
6:02 弁天ノ森
7:32 弥山登山口(Escape下山)
※CS1を一ノ垰から弥山小屋に変更し、Escape下山した
Day1 CT 6:48 ↑1468m ↓229m →8.1km
(前日)20:00 box集合
事前に買い出しを済ませるよう伝えていたにも関わらず、ラ・ムーに行きたそうにしていたN井を買い出しに行かせ、装点を行った。
今回も4人での山行。T脇パーティが5人揃って山に行くことはないのか、、
(前日)20:40 box発
教習所通い中のCL&免許取り立てのSLでは運転が成り立たないので、今回もドライバーをお借りした。T澤さん、いつもお世話になっております。乗り物では寝られないS竹、助手席に座って気を張っていたM田、無言で音楽を聴いていたN井をよそに、山道に入るまでCLはしっかり眠りに落ちていた。到着してから、皆起床時刻までは一応眠れたよう。
3:30 起床
車の外に出ると、蛍とおぼしき光がいくつか動くのが見えた。日の出は5時前、日中は暑くなることを考えると早く出発したいが、入山後は道が分かりにくいとの情報があるため明るくなるのを待ちたいとも思い、4:15から4:30の間に入山することとして起床した。時間を見計らって、M田とS竹は15分ほど二度寝していた。
4:27 入山 湯ノ又登山口
空が明るくなってきてから、T澤さんに見送られつつ出発。入山直後の渡渉地点は水深約5cm、幅3mほど、ビニール袋を靴に履いて渡った。YAMAPでは尾根の西側から登り始めることになっていたが、少し進んだ地点から入山するよう看板があり、東側から入山した。オーダーは、M田、S竹、N井、CL。トップリ尾ルートは道迷いしやすいと聞いていたが、実際に登り始めると、まばらではあるがピンクリボンがあり、トレースもあったため、尾根に忠実に登っていけば迷うことはなかった。ただ、尾根がそこまで明瞭ではないため、下りの方が迷いやすいのだろうと感じた。
曇天
登り始め
5:20-5:30 レスト(急斜面の途中)
登り始めてからなかなかの急登が続くとともに、湿った空気が体にまとわりついてとにかく蒸し暑い。空は曇っており、樹林帯の中は暗く、精神衛生上あまりよろしくない。N井、S竹には暑さと急登がこたえているようで、吐きそうだと言っていた。CLは比較的元気だったが、他3人には寝不足もダメージを与えていた模様。ペースは順調だった。
6:01-6:07 レスト 1194ピーク
入山からこの辺りまではかなり暑かったため、レストの他にも30分に1回を目安に塩分と水分を摂ってもらうよう気をつけた。塩分チャージの効力の強さで、N井の中で革命が起きていた。このレストまでには、風が吹いてきてやや涼しくなり、S竹とN井の吐き気も収まったよう。CLは例のごとく登りが遅いため、M田がペースを合わせてくれていた。
靴擦れ対策として、CLは絆創膏&テーピング&靴下二枚重ねにしていたが、それでも若干かかとが擦れていた。テーピングを二枚重ねにし、靴紐をきつめに結んだ。
6:42-6:54 レスト 1402地点前 東に方向を変える地点
傾斜が緩やかになり、方向を東に変える地点でレストとし、読図クイズを出した。基本的にM田は読図に問題がないので、CLがM田に相談してから読図クイズを出す形をとっている。S竹が正解していた。
7:02-7:08 ゲイター付け
樹林帯を抜けトップリ尾根に入ると、草に付いた朝露でズボンが濡れ始めたため、ここでゲイターをつけた。あいにくの曇天で眺望は悪かったが、尾根はとてもきれいだった。直射日光で体力が奪われるよりかえって良かったと思う。
トップリ尾
ガス
8:05-8:15 レスト 稜線合流前ピーク
レストをコルでとろう、いやコルの前のピークでとろうなどと皆で話して決められたことが良かった。S竹はときどき、地図を見ながら現在地がどこかM田に確認しており、読図意欲が高く良かった。明星ヶ岳-頂仙岳に伸びる稜線に合流する辺りでは、尾根が広くトレースが分かりにくかった。大きく道を間違えることは少ないのではと思うが、ルーファイに気をつかった。
9:00-9:10 レスト 明星ヶ岳の登り途中
明星ヶ岳山頂まで律速になっていたのは、元々登りが遅い&最近多忙でトレーニングできていなかったCLでありました。ふがいないです。湯ノ又登山口からのルートはやはりマイナーらしく、稜線に上がってから明星ヶ岳に着くまでに3、4人とすれ違っただけだった。
9:35-9:57 明星ヶ岳
入山時点では雲っていたが、山頂に着く頃には晴れていて、気持ちがよかった。上層に薄く雲が広がっているような晴天のおかげで、ジリジリと照りつけるような暑さはなかった。レストを10分で切り上げ出発しようとしたが、横になっていたS竹が起き上がらない。呼吸が落ち着くまで休みたいとのこと。登っている最中、M田にしっかりついて行けていたので問題がないように見えていたが、実際はかなりキツかったらしい。立ち上がると脚も少ししびれていたので、急いで塩分チャージを摂ってもらう。少しすると回復してきたので、とりあえずゆっくり弥山小屋まで行くことにする。Escapeを使うかどうかは、小屋で判断することにした。
明星ヶ岳
八経ヶ岳
10:20-10:27 八経ヶ岳
S竹に無理しないよう自分のペースで歩いてもらいつつ八経ヶ岳へ。フェンスで囲まれたオオヤマレンゲ自生地の中を通る。アップダウンがあまりないのが幸い。
オオヤマレンゲ Magnolia sieboldii
11:08-11:10 弥山
小屋でレストをとってから弥山山頂に行くか迷ったが、近いし先に登ってしまいましょうとS竹も言ってくれたので頂上へ。展望はあまりない。
11:15 弥山小屋(CS1)
ひとまず休憩。S竹は食欲が無いとのことだったが、食べられるならエネルギー補給はした方がよいと判断し、M田がもっていたアミノバイタルゼリーを譲ってもらった。弥山小屋からCS1予定地の一ノ垰までは約2時間。小屋から300mほど下った後はなだらかにアップダウンするものの比較的平坦な道で、歩けないこともなさそうだった。選択肢としては、①弥山小屋をCS1として翌日Escape下山、②一ノ垰をCS1として翌日Escape下山、③一ノ垰をCS1とし、翌朝の調子が良ければ予定通り和佐又ヒュッテ下山する、の3つをS竹に提案した。一ノ垰まで歩くのはキツそうで、弥山小屋をCS1としたいとのことだったので、翌日Escape下山することを決定した。このコンディションで大普賢周辺の岩場・鎖場・ハシゴを通過するのは危ないので、妥当な判断だろう。
弥山小屋は立派な小屋で、トイレもきれい、水は100円/Lと良心的だった。小屋の前のテン場は、4テンなら10張りぐらい張れそう。少し離れたところにもう1つテン場があるらしい。小屋の周りにはテーブルと椅子もあり、登山客で賑わっていて、大杉峡谷、大台ヶ原、唐沢、九重、鳳凰三山、剣、モンブラン、キリマンジャロなどなど色々な山の名前が聞こえてきて楽しい。
S竹は木陰で昼寝、M田、N井、CLはこの夏の山行やパーティ編成などについて話に花を咲かせた。その後はみんなで大富豪。16時前には切り上げて、N井を除く3人で天気図を描いた。N井にも勧めたが断られてしまったので仕方なし。気象通報終了後に米を炊き始め、同時に天気図の続きを書く。S竹の描くスピードが異常に速く、放送終了から10分ぐらいには描き終えていた気がする。少々修正した方が良い点はあったが、いずれにしても天気図3枚目とは思えない出来の良さ。熟考派のM田はじっくり線を引いていた。この日の夕食は豚丼で、シンプルに美味しかった。みんな疲れていたので19時前には就寝。明日はEscape下山でCTが短いため、特段早く起きなければいけない訳ではなかったが、早く帰京したいため4時起き5時発とした。
テン場
弥山小屋
Day2 CT 2:34 ↑81m ↓854m →3.8km
4:00 起床
4:58 弥山小屋(CS1)発
出発前にS竹が靴擦れに絆創膏を貼っていた。今度からは寝る前に対処しておくとよいかも。体は大分回復したようだった。
日の出
このために山に来ている
6:05-6:15 レスト 弁天の森
途中、谷筋に近づき方向を変える地点で読図クイズを出したが、S竹、N井は分からなかったようだ。周囲の地形と方角、進行方向の変化などに注意を払えるとよいですね。
6:19-6:25 トイレレスト
最近ベジカレーしか食べておらず、胃が肉を受け付けなくなっているというS竹は、昨晩の豚丼で少々ダメージを食らったらしい。
7:08-7:14 レスト Escapeの途中
弥山登山口までの道は整備されており、沢山の人とすれ違った。
7:32 下山 弥山登山口
無事に下山。下りが苦手なN井は一度も転んでおらず、成長を感じていた。少し遅れて到着したドライバーのT澤さんと合流。はま寿司で打ち上げし、温泉で汗を流し、帰京。
お疲れ様でした。Escape下山とはなったものの、有意義な山行になったのではないかと思います。
<CLより>
M田:今回もよく地図を読んで、着実に歩いてくれたので助かりました。CLの様子を見ながらペース配分にも気を配ってもらいありがたいです。
N井:無限に話題を提供してくれるので助かります。豚肉と玉ねぎのペミもいい感じでした。Part3とPWにも是非参加して欲しかったです。読図と天気図を頑張ってみてください。
S竹:よく歩いてくれたと思います。キツいときに、はっきり意思表示してくれて良かったです。下りの歩行技術もう少し高めたい。体力をつけて、今後の山行を一緒に歩き切りましょう。
AKK:山行に参加していなくとも、パーティの様子に気を配ってくださるので安心感があります。夏の山行を楽しみにしています。
<感想>
M田:序盤の急登と、トレースの乏しい尾根上でのルーファイで体力的にも精神的にも消耗しました。すぐ後ろを歩いていた佐竹の消耗に気付けなかったのは申し訳ないです。蒸し暑かったですが、part1に続き雨に遭わず、山域の特徴を感じられる山行になったと思います。part3まで間隔が空くのでパーティー全体で体力維持・強化に取り組めたらいいですね。
N井:次回の山行までに読図と天気図頑張ります。
S竹:体力不足、寝不足、精神力不足の中で厳しいものがあった。合宿までにトレーニングを重ねていきたい。