S井パーティーはPart2として四国赤石に行ってきました。天気、展望にも恵まれ、今後に向けて岩場の経験もできとてもよい山行でした。
メンバー:S井(CL)、Nちか(SL)、T岡(食当)、WN(食補)、T村(装備)、M谷(装補)
行程
Day1
5:05 出発
5:12 筏津登山口
6:11-20 1本橋 R
7:11-20 2本橋 R
8:32ー45 赤石山荘 ピストン準備
9:22ー40 東赤石山+三角点
10:13ー25 赤石山荘
11:31ー40 R
13:00-15 西赤石山R
14:12ー17 分岐 小R
14:55 銅山峰ヒュッテCS1
Day2
3:30 起床
4:28 出発
5:29-38 西山 R
6:36ー45 R
7:13ー17 読図クイズ
7:53-8:25 大坂屋敷越
9:05 下山
入山まで
21:30 Box集合
日産レンタカーのセルフチェックインサービスを使った。21時に烏丸七条に車を取りに行き戻ってきてから、21時半に全員集まった。時間をずらしていたおかげで、最終の装備点検がやりやすく、山行を通して誰も忘れ物はなかった。車に荷物の積み込みを行い10時過ぎに出発。セレナは8人乗りだが、メンバー6人の荷物とドライバー1人で少々窮屈な感じだった。最新型の車でボタン化が進んでいて慣れなかったが、きれいなので良し。3万円で借りられるのでこれからも選択肢に入れてよいと思う。
3:10 筏津登山口駐車場着
富山県は高校で修学旅行がないこともあって、M谷は大阪より西に行くのが初めてらしい。徳島に入ってラ・ムーに寄り、行動食をを購入。みんな買いすぎなぐらい買っていた。入山口の前の山道はアジサイロードでまだかなり咲いていた。車に近づいてきたタヌキをロードキルしかけたが、問題なく到着した。
4:30 起床
駐車場は思いのほか空いていてほとんど貸し切りだった。朝ごはんやトイレ、装備分配をする。駐車場内に筏津坑の入り口があり、ちょうど夜明けの時間だったので5cmほどのコウモリが大量に茂みから坑道内に入っていた。
5:05 出発
オーダーをSL、WN、T村、T岡、M谷、CLにして出発。パーティーメンバーが全員そろった状態で行けて嬉しい。
6:11-20 1本橋 R
途中2箇所の水場があり、どちらも水量は十分。天然林の気持ちの良い登山道がつづく。谷を挟んで八間の滝がのぞいていた。
四国はヒルもいないし、沢沿いの道は何より涼しい。
7:11-20 2本橋 R
つづら折りの人工林を越え、再び沢と合流したところでレスト。ここ最近雨が降っていないせいか、渡渉はしなくて済んだ。朽ちているという橋も滑り止めなどが修繕されていたり、回避道があったりするので心配していたほどではなかった。ルーファイ含め道は想定よりましであったが、コースタイムはほかの山域と比べてきつめだと感じた。比良とはだいぶ違い、大峰と比べても多少厳しいか。WNさんがたくさん蛙を見つけていた。ヒグラシもよく鳴いている。不吉な予兆ではないことを・・・赤石山荘が近づくと、岩石の種類が変わり、木も低木になった。登山道には鉄の杭に空き缶が大量にささっていた。目印なのか、何なのか。
8:32ー45 赤石山荘 ピストン準備
赤石山荘の手前まで登ると岩峰の八巻山と東赤石山が目の前に現れた。これまで樹林帯を歩いていたのでギャップがあってよかった。よく晴れていて赤石山荘の裏側にあるテント場でレストをしようと思ったがそれらしい場所はなかった。5年で自然に帰ってしまったのか。もともとあてにしていなかった水場も枯れていた。
9:22ー40 東赤石山+三角点
技術的に難しい所は全くなくスムーズに行けたわりには、コースタイムと変わらない。途中向かいの笹ヶ峰から冠山、平家平、大座礼山の稜線が見えた。本日初めての展望。だがあんなに晴れているように見えた東赤石山は北側からガスが来てしまい真っ白だった。南側の視界は確保されていたが、せっかくなら海を見たかったな。山頂で3分ほどレストをし、三角点のほうに行こうとした時、そちらの方面からプライベートで来ている、よく知っている人に出会った。お言葉に甘えて集合写真を撮ってもらう。三角点まで5分弱歩き、こちらでも5分ほど休んだ。元の道を引き返すとまた展望が回復した。東赤石山がちょうど雲の境になっているみたい。山頂では4人ほどすれ違った。ピストン登山道には高山植物がちらほら咲いている。花と岩の山と言われているだけある。
10:13ー25 赤石山荘
ピストン装備からフルザック装備ヘと切り替え、出発。20分ぐらい歩いたところで突然アーと1回だけ人の声がした。先週西赤石山の方で遭難者が出ているので一瞬気になったが、それ以降何も聞こえないので進んだ。
八巻山のピストンがなくなったので今回の計画の一番の難所はこの後の前赤石のトラバースである。左側が断崖絶壁になっていて高度感はあったが、通行が難しいところはなかった。とはいえ狭いので慎重に行った。絶景すぎる
11:31ー40 R
トラバースから見て前赤石のピークを過ぎたあたりに広い岩場が現れ、レストにした。西側に登山道が続いているはずだが、木が茂っていて道がない。軽く偵察すると岩場の一段上側に道があったのでそちらから行った。しかし、道上にハイマツが邪魔しており先を見るとかなり登っている。踏み跡ではあったが、ルートから外れていることが判明したのでレストの岩場まで引き返すことにした(11:45)。自分の位置からは見えなかったが上の人はもう一つの道が下のほうにあるのが見えるらしい。岩場では登るとそうでもなかった道も下りは危なくなるので慎重にいく。レスト地に戻って正しい道に復帰するためCLが偵察した。レスト地の岩場の南端に行くと下の道が確認できた。レスト地からはそれまで通った明らかにあっている道が見えていたので偵察範囲は狭かったが、下の道とレスト地がどう繋がっているのか分かりにくかった。一度岩場に上がってから下に降りるのが正しいルートである。下に降りる道は岩に隠れているのでケルンを探すとよい。行き方のめどをついたが、一旦落ち着くために再レストをとり、12:03に再出発した。
13:00-15 西赤石山R
この稜線は木陰がなく暑かった。レストはクールダウンするため日陰でとりたかったので、西赤石山のピークを越えたところまで行った。M谷が熱中症気味だったので休憩を長めにとった。
西赤石山はアケボノツツジで有名。新居浜市街と海、笹ヶ峰、瓶ヶ森、石鎚山が見れる絶好の展望地だった。イヌワシが滑空している姿がかっこいい。
14:12ー17 東山分岐 小R
ここからつづら折りの道をひたすら下っていく。想像の2倍長く、CLはここが一番大変だと思ったが、あまり同意は得られなかった。怪我明けのWNさんは下りがやはりきついらしく5分くらい途中で休憩した。最後はつつじの赤い花がヒュッテの赤い屋根のように見える現象を数回繰り返してからようやくテント場に着いた。この道で消防車にサイレンが聞こえていた。
14:55 銅山峰ヒュッテCS1
水場はとても豊富だった。小屋に受付をするため、入口に向かったが、鍵がかかっていた。今日は管理人のいない日なのかと思ったがヒュッテの中から人の声がする。会話のようでも、ラジオなどの音のようでもない。呼びかけてみるが反応してもらえてる感じがしない。お取込み中なのかもしれないと思い、時間を空けて再びやってみたが何もなかったのであきらめて、木陰にテントを張った。いまだにどういうことか分からない。よく考えると普通に怖い。
16時からSLとT村が天気図、T岡、CLが炊事、M谷、WNさんは睡眠をそれぞれ担当した。山用とは思えない本格的な保冷ケースによりペミ、その他も冷えたまま登場した。T岡が炊いた米が完璧すぎて感動ものだった。キムチ鍋もレベルが高かった。鍋の締めにうどんを持ってきてくれていたが、おいしすぎてあまりキムチ鍋が残っていなかったので味噌を足して食べた。食後に紅茶を飲み、高級な白いヒマワリの種をつまんだ。なんとQOLの高い山行だろうか。
19時過ぎに就寝。明るいうちは外のほうが涼しくて過ごしやすかったが、夜はテント内も快適な気温だった。今回シュラフや防寒具は使わなくてもよかったが、次の北海道は確実に夜は寒いので防寒対策は万全に。
Day2
3:30起床
メンバー全員比較的寝られたよう。テントを片づけてから朝食を食べ、装備分配をして出発。
4:28出発
銅山峰から西山の区間はとても良かった。結果的に2日目最高の場所だった。
5:29-38 西山 R
2日目はWNさんの荷物をだいぶ軽くしていたが、それでも少ししんどそう。笹ヶ峰まではいけるかもしれないが、そこからの下山口までの700mの下りをするのは厳しい。ここら辺からエスケープ下山が現実的かなと思っていた。
6:36ー45 R 綱繰山はけっこう険しい山で下りもかなり急だった。WNさんが下りをつらそうにしていたので鎮痛薬を飲んでもらった。
7:13ー17 読図クイズ
登山道のど真ん中ではあったが、人が来ないだろう道なので止まってSLからの読図クイズ。頻繫に地図を見ていないと少し難しいが、いい問題だった。残念ながら正解者はおらず。目の前の地形の規模感を地図で把握するのは慣れの部分が大きいと思う。
7:53-8:25 大坂屋敷越 エスケープ分岐
メンバーの体力はまだ余裕があったが、エスケープを選択。痛み止めが効いてきたようだが、違和感があるとのこと。WNさんの膝を確認すると、湿布の上から右膝の下が少し腫れているのが分かった。
テント場も貸し切りであったし、2日目は誰にも会わない。この区間は通る人が少ないのであまり情報がなく電波が通じるのかもわからなかった。綱繰山あたりは電波が繋がらないので不安だったが大坂屋敷越から少し北に進んだところでつながったので、エスケープ連絡をした。1時間ほどかかるとのことだったので、TSさんからのトルコ土産を開けたりしてゆっくり休憩してから降りた。エスケープ途中に手のひらサイズの蛙がいた。これが唯一のコンテンツ。
9:05 大永山トンネル口下山
20分ほどでドライバーが迎えに来てくれた。エスケープしたおかげで時間に余裕ができたので、マインントピア別子銅山で日帰り入浴してから讃岐うどんを食べ、瀬戸大橋を経由して帰った。
2連続のエスケープ下山になってしまいましたが、何より6人で行けたことがよかったです。岩場の通過も全員優秀でした。赤石山系は非常に良かったので他の人も行ってみるとよいと思います。
Nちか:メンバーに合わせたペース配分ができていてよかったです。運転も長時間してくれてありがとう。
T岡:食当とても美味しかったです。QOLあげてくれてありがとう。
WNさん:ひまわりの種をはじめ、色々な食べ物を供給してくれてありがとうございます。
膝をお大事にしてください。
T村:装備お疲れ様でした。歩行技術は高いと思います。天気図頑張って!
M谷:初めての四国はどうでしたか?水の必要量は個人差が大きいので今度から多めに持って来てください。
TS:日程変更にもかかわらずドライバーしていただきありがとうございました!