どうも、Tザワです。澤々 partyのもう一人のCLとして、part 2は石鎚山・瓶ヶ森に行ってきました。参加者全員四国の山は初めて。人数は少なかったですが、楽しい山行になりました!梅雨時ながら時折ガスも晴れて、まずまずの展望を見ることができました。
日程:6/21-22
メンバー:Tザワ(CL)、Tはし(SL)、O越(装備)、澤D(食当)
Day 0 京都>>>愛媛
20:00 Box集合
金曜20時にBox集合とした。が、CLがレンタカーをピックアップして着いた頃には20時半頃になっていた。すぐさま装備の分配を済ませた。Boxには櫛形山に行く面々も集まっていて、温かく見守られながらいざ出発。京都南ICに向け市内を走っていたところ、BoxにいたK浦から「ダンロップ(6テン)のグラシが置いてあります」と電話が。CLはダンロップ6テン付属のグラシの存在を知らず、モンベルのグラシを持ってきていた。モンベルのものはサイズが大きめであったので、ジャストサイズのグラシを取りに一旦Boxへ戻った。K浦君助かりました。
そんなこんなで再出発は10時前となった。途中淡路SAに寄り、明石海峡大橋の夜景を楽しんだ。
Tはし、Tザワで交代で運転していたがお互い睡魔にやられ、3時前に府中湖PA(香川)で1時間の仮眠を取った。この仮眠で息を吹き返し、5:15に西之川登山口駐車場に到着。車は他に1台しか停まっていなかった。
概念図
Day 1 行動時間: 6:22 ↑1421m ↓596m
東之川登山口→台ヶ森→瓶ヶ森避難小屋→瓶ヶ森→山荘しらさ→シラサ小屋キャンプ場(CS1)
駐車場の到着時刻が遅れ、着いてから車中泊することは叶わなかったが、途中の仮眠も含め全員車内で数時間寝られていたようなので朝食を食べ、準備を済ませて5:47に出発。ここから入山地点の東之川駐車場までは45分の下道歩き。山奥で標高も500mほどあるが、気温は思ったよりも高かった。
6:25 入山(東之川登山口)
道路脇に残る廃村跡を見物しつつ東之川登山口に到着。ここで小レストを取り、いざ入山。 オーダーはSL、澤D、O越、CL。始めのうちはかつての集落の石垣が多く残っていた。電気もガスもない時代からこの山奥に人が住んでいたらしい。そんな歴史を感じられる道はやがて終わり、そこからはひたすら急登だった。地図上で認識していたよりもかなりハードな登りで、CLが遅れ気味になった。SLにはペースを抑えるよう伝えた。澤D、O越もきつそうにしていたので、この急登では30分に1回程度こまめにレストを取ることを伝えた。
6:58-7:05 レスト
出発からちょうど30分ほど経ったところで澤Dからレストが欲しいと申し出があったので、一旦レストを取った。
7:49-7:58 新道分岐
ひたすら急登を歩き続け、新道分岐に到着。SLは長時間の運転明けにも関わらず見たところ非常に快調だった。疲れを表情に出さず、常ににこやかな表情をしているのが山でのTはしだ。
8:12-8:17 読図
台ヶ森に至る急登で読図チェックを行った。O越、澤Dとも正確に特定できていて、特に指摘するところはなかった。
8:50-9:00 レスト(台ヶ森分岐)
1日目前半の急登ではSL、1回生s が遅れ気味のCLを待つ場面が何度かあった。完全に律速になってしまっていたが、それでもCT通りのペースは保てていた。果てしない急登がやっと終わり、台ヶ森手前の分岐でレストとした。SL、O越はそれほど疲れた様子ではなかったが、澤Dがややつらそうにしていた。聞けばザックの中に調理用+自分用の水が8L搭載されているようだ。そりゃ辛いはず。水を捨てるように言ったが、「あと登りは瓶ヶ森だけなので大丈夫です」とのことだったので、水はそのままにした。
9:03-9:07 台ヶ森山頂
分岐にザックをデポし、台ヶ森の山頂へ向かった。重荷から解き放たれ、軽快な足取りで山頂に到着。山頂は木に覆われていたが、展望ものぞいていた。集合写真をパシャリ。みんないい表情をしている。瓶ヶ森山頂はあいにくガスで覆われていて、到着することまでには晴れていて欲しいと思っていた。
台ヶ森山頂より
10:02-10:14 瓶ヶ森避難小屋
台ヶ森から先は緩やかではあるものの登りが続き、風がないために暑かった。いつからか蝉も鳴き始めていた。4人ともどちらかと言えば寡黙な性格であり、CLはと言えばついていくのに必死、満身創痍だったので皆黙々と登った。話していれば登りの辛さも紛れるが、今回の山行はひたすらに登りと向き合う時間が多かった。
ようやく笹原が見えてきて、まもなく瓶ヶ森避難小屋に到着。とても新しく綺麗な小屋で、入るや否や新築の香りに包まれた。さらには水場の水量が極めて豊富。2Lペットボトルが一瞬で満タンになった。
10:45-10:53 瓶ヶ森山頂
避難小屋を出た頃からガスが晴れ始めて、笹原の向こうに瓶ヶ森の山頂がくっきり見えるようになった。瓶ヶ森らしい景色に4人とも心躍っていたことだろう。先ほどまでとは変わって、山頂までの稜線は風が強く、ガスがかなりの速さで流れていた。30分ほどして山頂に到着。山頂はあいにく霧中、展望は真っ白だったが、本山行の目標の半分は達成できた。風が強かったので、祠の後ろで風をしのぎつつレスト。身体が冷えないうちに出発とした。
11:06 男山通過
ガスってはいたものの、瓶ヶ森山頂からはしばらく笹原の稜線歩きが続き、快適だった。晴れていれば目の前に石鎚が聳え、最高だろうなぁなどと妄想に耽ったりもした。この辺りから登山道はUFOラインという車道と並行するようになる。道沿いには低木が生えており、高身長組のSL、澤D、O越には歩きづらかったかもしれない。さらに梅雨らしくジメジメしていたので体力が持ってかれた。
11:27-11:35 レスト(瓶ヶ森登山口)
車道と合流した箇所でレストを取った。4人とも疲労が蓄積していて、澤Dは束の間の仮眠を取っていた。1回生は初めての車中泊だそう。
瓶ヶ森登山口を過ぎると、しばらく車道を歩いたのち再び登山道に復帰。子持権現山を迂回するルートが始まった。子持権現は急峻な岩場に覆われており、落石の危険があると判断し全員ヘルメットを付けた。登山道脇に山では見たことないような巨大な岩の塊が並び、一風変わった山だった。
右が子持権現
12:47 シラサ小屋キャンプ場(CS1)
子持権現山からの1時間が永遠に感じられる中、山荘しらさの赤い屋根が見えてきて、全員生き返ったように目を輝かせていた。今日の泊地、シラサ小屋キャンプ場には山荘から数分で到着。少し休んでからテントを設営。テン場、小屋とも先客はおらず、山荘しらさのカフェに行って食事をしてから小屋に戻って昼寝をすることに決めた。
山荘しらさ
~夕飯
山荘しらさはとても綺麗な洗練された小屋だった。カフェには人気メニューの本日のケーキの他、ぶっかけうどん、豚カツ等とても山では巡り合えないようなグルメが並んでいた。カフェで食事をして、寝落ちするなどして、テン場に戻った。ちなみに山荘はFree wi-fi 完備で、Windy, てんくらで明日の天気予報が入手できた。Day2は強風の予報だったため、天狗岳のバリエーションはカットすることに決めた。また午前中雨の予報はなかったので二ノ鎖、三ノ鎖については基本的に行くことにした。気象通報まで時間があったため、米を水に浸して4人揃って昼寝。
16時の気象通報に備え周波数を合わせたものの、この日は気象通報がどういうわけか放送されず、仕方ないので梅雨の天気図上の注意点を1回生に説明して夕食の準備に取り掛かった。夕飯はスパイシーハヤシライス。澤Dはぺミが初めてだったが、とても美味しかった。補足だが、Day 1~Day 2を通じて、よくわからない類の虫が大量に発生していて、テント内も例外ではなかった。Tはしは小屋で寝たそうにしていたが、雨が降るわけでもないのでテントで我慢してもらった。雨が降らない&気温が上がらないうちに下山したいため、翌朝は3:30起床、4:30発とした。就寝前に虫をできるだけ撃退して、18:45就寝。
Day 2 行動時間: 7:54 ↑1094m ↓1197m
シラサ小屋キャンプ場→シラサ峠→よさこい峠→土小屋駐車場→二ノ鎖元小屋→石鎚神社頂上山荘→二ノ鎖元小屋→八丁坂鞍部→石鎚神社 中宮 成就社→山頂成就駅(下山)
3:30 起床
夜の冷え込みはそれほどでもなく、快適に寝られた。3時半に起床し、テントを撤収して小屋の中で朝食を取った。
4:29 出発
今日の登山道も低木、笹が広がっているのでセパ下、ゲイターを履いて出発。30分くらいして明るくなり始めた。
5:17-5:24 よさこい峠
順調なペースで歩き、車道との合流地点よさこい峠でレスト。
6:26-6:35 土小屋駐車場
よさこい峠の次の峠、名野川越からがトラバースが続き歩きやすくなった。ペースもCTより少し早いくらい。サルが増えてきて、何度か群れに遭遇した。熊のいない山域なのでその点は安心できる。
土小屋駐車場には多くの車が停まっていた。土小屋にはmont-belもあった。近くの神社でお参りをして安全祈願。石鎚山に向けて出発した。ここから登山道の雰囲気が変わり、道幅が広くなって整備も行き届いていた。
7:35-7:45 東陵基部
石鎚山に近づくにつれ、ルンゼが目立つようになってきた。崩落したと思われるルンゼも何箇所かあったが、ほとんどが木道によって復旧されていたので特に通行に問題はなかった。途中、落石注意区間の看板があったので、しばらくはヘルメットを付けることにした。東陵基部で一旦レストを取った。CTより30分早いペースで快調。昨日同様CLが律速になっていて、SL, 1回生s の頑丈さには驚いた。
8:15-8:28 二ノ鎖元小屋
鳥居をくぐってしばらくすると二ノ鎖元小屋が見えてきた。ここでピストン装備に切り替え、ヘルメットを付けて二ノ鎖に向けて出発。
二ノ鎖
小屋を出て5分ほどして二ノ鎖に到着。手袋を付け、SL、澤D、O越、CLのオーダーで出発。鎖場では間隔をあけて登るように指示した。15mほど登ったところでSLに待機してもらった。そこで4人が合流し、再びSL先頭に出発したが、この先足場があまりなく、登山靴のソールが濡れていたためかなり滑りやすくなっていた。SLが登るのが難しいというので、CLが試しに登った。登れないことはなかったが、あと数十mこのような道を登るのはかなり危険だと判断して、もと来た道を引き返すことにした。
さて、二ノ鎖を下まで引き返すことになったのだが、下りは難易度が高く、CTより多少遅れてもいいので(この時点でCTを30分は巻いていた)慎重に降りることにした。まずCLが5mほど下って通りやすい箇所・足場を探し、一旦上に戻って降り方をSL、1回生に伝え、上からCL、下からSLが指示しながら降るというのを繰り返し、何とか二ノ鎖を降りることができた。二ノ鎖を登り始めたのは8:32、降りたのは9:20である。
この後、二ノ鎖の巻き道を使って山頂へ向かった。巻き道は金属の階段が設置されていて、手すりもあったので安全だった。
9:32-9:53 石鎚神社頂上山荘
二ノ鎖の次の三ノ鎖についてもかなり滑りやすいと予想されたので巻き道を使用。階段が急で疲れたが、ほどなくして頂上山荘に到着。昨日の瓶ヶ森と同じく展望は真っ白だったが、神社の神主さん曰く、時折ガスが晴れて天狗岳が顔をのぞかせるらしい。しばらく様子を見ることにした。山頂の風は予報より弱かったが、二ノ鎖で岩場がかなり滑りやすいことが分かったので、やむなくカット。SL、1回生にはまた紅葉の時期にリベンジしてね、と伝えた。
頂上山荘では「あめ湯」という葛湯のような飲み物で体を温めた。澤Dは小銭入れを買っていた。天狗岳は残念ながら現れなさそうだったので、下山を開始。二ノ鎖元小屋までの道でガスが晴れ始めて、新居浜市内、その向こうに瀬戸内海が見えた。
10:16 二ノ鎖元小屋
デポしたザックを背負って下山を始めた。山頂から石鎚神社成就社までの道が石鎚登山のメインルートになっていて、登山客が増えてきた。また7/1~始まるお山開き祭りのための綱が登山道脇に置かれていたりした。1回生2人とも登山経験者だけあって、下りの歩行能力が高く、下りも順調に歩いていった。
11:24-11:35 八丁坂鞍部
最後の登りに向け八丁坂鞍部でレストを取った。CLが遅れが目立つようになっていて、ここで水を1Lほど捨てた。八丁坂の登りは思っていたよりもすぐに終わり、石鎚神社成就社に到着。
11:52-12:05 石鎚神社成就社
神社にお参りをした後、近くの売店でソフトクリームを食べた。山行中のソフトクリームは格別である。
12:25 山頂成就駅(下山)
長いようで短かったpart2もここでゴールイン。みんな久々に乗るロープウェイに興奮しきっていた。
下山後は山麓駅前の石鎚山温泉で疲れを癒した。西条市内の超昭和チックな定食屋で打ち上げ第1弾、瀬戸大橋を通って瀬戸内の景色を楽しみつつ20時半前に京都に到着した。その後Ash Forkで打ち上げ第2弾を行った。
part2お疲れさまでした!
想定よりも天気が崩れることなく、楽しく2日間を終えられ良かったと思います!核心部の天狗岳に行けなかったのは残念ですが、是非是非秋の石鎚に足を運んでバージョンアップした展望を楽しんできてください!3人とも読図、歩行能力とも申し分なかったです!
次はpart3栂海新道です。各々体力錬成に努めておいてください!
コメント
Tはし:長時間運転からのSL、お疲れさまでした。本当に頑丈。もうちょいセカンド、律速の人に合わせられるとなお良いと思います!
澤D:読図に積極的で非常に良かったです。若干バテ気味だったと思うので、次からは荷物の重さを考えてあまり追い込み過ぎないようにするといいね。食当美味しかったです!
O越:終始安定してました。読図も性格。疲れた時はCLでもSLでも積極的に言ってもらって大丈夫です!
感想
Tザワ:終始律速になっていた。ブランク明けであることは分かっていたので、大文字歩荷などで体力を維持するようにしたい。また、二ノ鎖で引き返した箇所は危険度が高く、本来であれば前もって巻き道を使うべきだったので反省している。その他の点については慎重な判断ができていたと思う。
Tはし:歩くペースがはやくなってしまったことを反省しています。タフな山行でしたが山荘のご飯や温泉、ロープウェイなど満足度の高い休日になりました。天狗岳にはまたいつかリベンジしたいです
澤D:持っていくべき水の量を間違って体力をかなり使ってしまった。次回以降は水以外も含めて必要な荷物を絞り、荷重を減らすとともにパッキングをスムーズにできるようにしたい。
O越:前回よりザックが軽いはずだが前の人に遅れをとってしまい情けなかった。下山後、虫刺されによると思われる目の腫れがあったので今後虫対策を徹底しようと思う。楽しめて良かった。