1回生2人を迎えて発足した当パーティー。比良でのテント泊経験がCLは新歓PWのみ、SLは未経験ということでPart1は比良に行きました。風が強くEscape2で撤退となりましたが、パート1として有意義な山行でした。
日程:5/31土.6/1日
メンバー:S井(CL)、Nか(SL)、M谷(装備)、T村(食当)
〈入山まで〉
1週間の延期を経て、4パーティーが同日程で山に行くという事態に。 6テンを削られた結果、選んだアライの4テンの点検を役員会後に済ませ、前日に装備セットをなんやかんや確保し、当日を迎えた。 朝6時集合だったが、CLが余裕をもって50分前にBOXにつくと、なぜかすでにSLが来ていた。 そして6時になっても、なぜか1回生二人は来なかった。 数分後に無事集まり、装備点検と分配を行い、荷重を計測。 M谷が18㎏、T村が15kg程度だった。 そうこうしていると時間的な余裕がなくなっていき、BOXから小走りで百万遍のバス停に向かう。 6時27分発のバスに1秒も待たない完璧なタイミングで乗り込み、予定通り湖西線に乗れたところで車内アナウンスが・・・。 和邇駅から近江今津駅間が風のため運転見合わせである。 入山予定の北小松駅はその間にあるのでアプローチは失敗、おごと温泉でゆっくりするプランがよぎった。 ここで望みをかけて電話をすると、レンタカーで同時に比良に行くK浦パーティーのドライバーをしていたT澤さんに迎えに来ていただけることが判明。 K浦の計画と同時比良がここにきて生きた。 しばらくすると列車の渋滞が始まりいつ和邇駅にたどり着けるかさえ分からなくなってきたので、小野駅で途中下車し待ち合わせ。 北小松駅まで車で運んでもらい、8時10分に到着。 予定より10分遅れでとどめた。 T澤さん、大変ありがとうございました。
8:20 北小松駅 入山
北小松駅で登山届を提出し、SL、M谷、T村、CLのオーダーで入山した。 15分ほど車道を歩き、雨は降っていなかったので北小松登山口の分岐で予定通り沢沿いの道を進んだ。 北小松登山口にも提出箱があった。 楊梅ノ滝までは石段などが整備されていて比較的歩きやすかった。
8:49 雌滝
昨年のパーティーが雌滝から西側の登山道を見つけられなかったと言っていたので、少々心配していたが、滝見用の木道の先から5mほど戻ったところに渡渉できるところがあった。 浮石がそこそこあったので、前日が雨で水量が多い場合は渡らないほうがいいと感じた。 雌滝からの直登をさけて迂回して雄滝を目指す。 途中、琵琶湖や雄滝を展望できた。 よきよき。
9:07ー15 雄滝 R
滝壺の手前で荷物を降ろしてレスト。 新緑と滝のマイナスイオンで気持ちいい。 雄滝は岩肌の存在感が強く迫力があった。 足元の岩は苔でぬめっていて少々滑りやすいので注意しながら写真を撮った。 まだ序盤だが一定の満足感を得て出発。
雌滝の渡渉 Part2に向けての練習
雄滝
9:38-40 涼峠
M谷が靴擦れ気味だったので登山靴の結びなおしをした。 ここではじめて強い風を感じた。 風が吹きやすいから涼峠なのだろう。
10:10-20 ヤケ山 R
山頂部は風が強かったので、少し下ったところでレストにした。 そこも別に風が弱いわけではなく、半袖では寒かったので一枚羽織った。 ペースは150%ぐらい出ていたが誰も特に疲れた様子はなく順調だった。
10:30 読図クイズ1
705ピークを越えたコルで読図クイズをした。 進行方向が変わり、東西の展望がそこそこ開けていたので分かりやすかったと思う。 1回生二人もちゃんとあっていた。
タンヤマノ頭までの登りは、東側に琵琶湖、北東側にヤケ山、南側にこれからいくヤケオ山、西側に集落を挟ん奧比良の山が時折見えるいい道。 K浦パーティーがいるはずの奥比良の稜線は雲に覆われており見えなかった。 向こうは雨降ってるのかなー。
10:56タンヤマノ頭
今山行で一番展望がよかった。 リトル比良方面が一望できた。 滝山のあたりがすり鉢状の地形になっていて不思議な感じだった。
11:02-12 R
M谷のかかとの靴擦れに絆創膏を貼りつつ、ついでにレストをした。タンヤマノ頭からヤケオ山の200mくらいの区間は爆風であった。風速15m以上はありそうな感じ。切れてる稜線ではなかったが、木がなく開けていてもろに風を受ける地形だった。体を持っていかれかねず危なかったので止まりつつ風が弱まるのを見計らいながら少しずつ進んだ。前傾姿勢で、前についていこうとせず自分のペースで歩いてもらう。雲の水分が風で吹き付けて体が濡れそうだったので上だけセパを着た。これのせいもあり、2日目は慎重な判断になった。
11:29 ヤケオ山
風が強く展望もなかったのでスルー。
11:57-12:07 釈迦岳R
展望がないため全然楽しみにしていないピークだったが、風が防がれてとてもありがたかった。釈迦岳は山頂部が平らで広かったのでテント張れそうな感じだったのでリトル比良から登る場合は選択肢に入れてもいいかもしれない。その後は樹林帯かつ西進だったので風はましだった。北比良峠手前の崩落箇所は上への迂回が獣道のようで分からず、ちょっと上に行くところは下りが滑りそうだったので、仕方なく崩落した狭い道を気を付けて歩いた。ちなみに下にいったん降りて回避する道?も低木でふさがっていた。そこ以外も細い道を何回か通って北比良峠にたどり着いた。
12:52-56 北比良峠R
ここはCLが初めてテント泊をした場所である。それ以来の北比良峠で懐かしい。今回北比良に泊まる可能性はなくなっていたが、天気予報を確認しがてらレストをした。朝6時までは風が弱そうであったが、徐々に強まっていく予報であった。
13:08 八雲が原 CS1
いつも通り大量のアカハライモリを見ながら、テント場を探した。結局水場近くの石のテーブルとイスがあるところの横にテントを張った。
比良のいいところは車中泊をしなくてもよく、十分な睡眠をとれるところにあるが、前日の4人の睡眠時間が合わせて12時間しかないことが明らかになった。お昼寝タイムにしようと思ったが、結局14時前から16時前までエンドレス大富豪が開催された。
16時から気象以外でご飯を作った。テント場もそこそこ風が吹いていたので沸騰するまで時間がかかったが、スープパスタだったのでナイフも使わずに45分ほどで完成。M谷が水筒にお湯を入れており、水をたすときにとても役に立った。コンソメを火を止めてから2つほど追加したのでとけるか心配だったが、何とかなった。味は間違いのないおいしさだった。食事後に明日のスープ用の水を沸かし水筒に保存することで時短を図れるという新発見があった。。保温水筒は重いのに目をつむればかなり有用なのでアリだなと思った。
天気図によると低気圧は離れるので風は今日よりましになりそうではあったが、しっかり北西風が入ることが予想された。まず朝3時起き4時発で一番風が吹きそうな武奈ヶ岳を風の弱い朝のうちに通過する。電波の入る武奈ヶ岳で予報が悪化していれば,確定でEsc2下山、していなければイクワタ峠で再度判断するという方針にした。
NKaがヒッチハイク中にもらったきなこ付きのきびだんごとマシュマロをデザートに食べた。ヒッチハイクのブログも書いてくれるみたいなので楽しみ。K浦パーティーエスケープの情報を見た後、19時ぐらいに就寝。18時半ぐらいからM谷は寝ていた。19時くらいから雨が強くなってきたので運がよかった。夜は断続的に強風が吹いていた。
3:00 起床
ツナマヨを生成し、お手軽な朝食を済ませた。1回生二人はご飯食べてからテント出るまでの時間をあと5分ぐらい短縮できるといいね。ビショビショで重くなったテントを撤収し、フライをSLにポールをCLに渡して装備係の軽量化をした。上下ともにセパを着て出発。雨のテント泊で1時間は合格点ではなかろうか。
4:03 出発
八雲が原から武奈ヶ岳までは危険箇所は全然なかったが、SLいわくリヒト山行では少し道がわかりにくかったよう。少しだけイブルキノコバの方に進んでいたので修正した。それ以外は山行を通して道間違いもなく、ペースも安定していて頼もしかった。途中、武奈ヶ岳手前の1181ピークの北側で読図クイズをした。T村はあっていた気がする。
5:06ー15 武奈ヶ岳 R
ガスの中から武奈ヶ岳の山頂標識がうっすらと見えてくる。風はそこまでであったが、やはり止まると寒い。360度見渡す限りのガスを眺めながら行動食をつまむ。去年の前期Part1の2日目八経ヶ岳もガスだったな。天気予報を確認すると風が改善しており10時くらいまでは耐えそうであった。最後まで何とか行けるかなー。武奈ヶ岳の下りから道が昨夜の雨でどろどろと滑りやすくなっていたため、慎重に進んだ。釣瓶岳までは植物が生命力を発揮して道に干渉しており、うっとうしい。
5:50-55 読図クイズ3
釣瓶岳南の小ピークの手前で読図クイズ。T村はこれもあっていた。M谷にはNkaが時間をかけて丁寧に教えていた。ここはつつじが咲いていて良い感じだった。
6:09-18 釣瓶岳 R
見晴らしのない山頂でレスト。この先の風は昨日の最大値よりは弱いが今より強くなる。パーティー全体の雰囲気としては行程の完遂はいけなくはないけど、そこまで積極的にやりたくないという感じ。釣瓶の南側は開けた笹原の稜線で晴れたらとても素晴らしい道なのだろうが、今は風と雨にさらされるだけのありがたくない道である。2日目の展望アリは全然うれしくない情報になっていた。M谷は分離式のセパのフードを持ってくるのを忘れたようでタオルを頭に巻いて代用していた。
6:44-48 イクワタ峠 R
ペースを見ても体力的には十分余裕はあり、天気も危険というほどではなかったがこれから悪化するのに変わりはない。雨風の中の歩行経験は十分したし、この先2時間半多く歩いても風邪をひくリスクが上がるだけな気がしたため、Escape2をとることを決定。がんばって蛇谷ヶ峰に行っても武奈ヶ岳の再現になるのは目に見えていたのであまり未練はなかった。
7:55 朽木栃生バス停 下山
特徴のないつづら折りの道を爆速で下りる。先ほどまでは風がよくも悪くも体を冷却してくれていたが、風もなくなり下界に近づくにつれ、汗をかき気持ち悪かった。Escape2のコースタイムを30分ほど巻き下山。昨日の入山時間より下山時間が早いという逆転現象が発生。バス停は小屋のようになっており、雨宿りができた。登山靴についたヒルを発見し火刑に処したりしながら、8:41発朽木学校前行きのバスを待つ。道中の大半はジメジメしていたが、ヒルはここ以外では見なかったし誰もかまれずに済んだ。
くつき温泉は10時開館なので道の駅で朝市に立ち寄った。とち餅や鯖、山菜などの名産品が並んでいた。鯖の巻きずしや外に置いてあるのにまだ温かい100円パンを買い、ほおばった。くつき温泉の露天風呂はなかなか良かった。T村は体質的に山行後の風呂はあまり入れないそう。雨の不快感から解放され、温泉併設のS田おすすめのレストランで鴨葱そばや鯖ずしを食べて帰った。帰りの湖西線は問題なく動いてくれていた。
コメント
Part1から撤退になってしまいましたが、今のうちに雨風の中の登山を経験できたことはよかったと思います。この経験が今期中に生かされる機会がないことを祈ります。雨で十分に楽しむことはできなかったけれど、かなりいいコースに感じました。比良はいくらでも機会があると思うのでまた行ってみてください。
Nka SLお疲れ様でした。ルーファイ、ペース配分、天気図どれも優秀で素晴らしい。
水分をもっと取ったほうがいいんじゃない?
M谷 靴ずれ防止にはじめから絆創膏貼っておくといいと思います。お湯を持参したのはファインプレーでした
T村 おいしい食当でした。次やるときは炊飯とペミから逃げないでね