こんにちは。Tザワです。毎年恒例の金毘羅に行ってきました。新入生は全員岩登りが初めてだったようで、肌感覚をつかむ良い機会になったと思います。また今年度以降は縦走メンのみで金毘羅を実施していくことになりました。来年以降も今のルートを確実に下の代へ継承していきたいです。
日程:5/18 (日)
メンバー:Tザワ(引率)、K浦、櫻I、O越、澤D、Szk、T山、M松、Tムラ、モリT
7:00 Box集合
数分遅れてBoxに着くと、1回生6名、櫻Iが到着していた。1回生の社会性の高さに驚愕。K浦、モリTも後から到着し、ヘルメットを配って出発した。
8:16 花尻橋バス停
出町柳から17系統に揺られて、30分ほどで花尻橋到着。予報では曇りだったが、日差しもあって暑い。このあたりは本当にのどかで、鶏の鳴き声が聞こえたり、小学生が庭先で水遊びをしたりしていた。彼らは夏を生きていた。
8:55 入山(江文神社)
バス停から20分ほどで入山口の江文神社に到着。神社横で靴紐を結んだり、ヘルメットを付けたりして入山。トイレもここで済ませた。いつもの通りザイルを背負った登山客が結構いた。
9:02 Y懸尾根到着
Y懸尾根の取っ掛かりのところでは、10名ほどの団体がロープワークの練習をしていて、終わるまでにはかなり時間がかかりそうだった。巻き道を知らなかったので、しばらく待つほかないと判断し、30分弱その場で待機していた。すると、団体の人が「ここ登られるなら通ってもらって構わないですよ」と声をかけてくれたので、ロープワークをしている横を通らせてもらうことにした。最初っから声かければよかったなと思ったが気を取り直して出発。登り始める前に、①三点支持 ②斜面から体を離すこと ③ハーケンに指をかけないこと ④前の人と間隔を詰め過ぎないこと ⑤落石があった場合は「ラクッ!」と大声で叫ぶこと を教えた。オーダーはTザワ、澤々パーティーの1回生、Szk、K浦パーティー、櫻Iパーティー。
先客あり
10:02-10:12 レスト
大所帯で間隔が途切れやすかったので、登っては少し待つ、というのを繰り返していた。セカンドの澤Dが初めてとは思えない動きで登っていた。1回生は全般的に適応が早く、今後に大いに期待である。個人山行でも何度か岩場に行っているはずのK浦はホールドを見つけるのに若干苦労する場面があったが、そういうこともあるのだろう。気温が上がって汗ばむくらいになったので、平坦な場所でレスト。水分補給をした。T山は無邪気にトカゲを追いかけていた。微笑ましい。
10:20 岩場直登 ※尾根の左側(南西側)の巻き道を使うように※
ここで1つ書いておかねばならないことがある。最後の岩場(5mほどの急な岩場)で、本来巻き道を通るべきところ、先頭のTザワが巻き道に気付かず、澤D、O越までの計3人が岩場を登ってしまった。登ってみて、フリーで登れないことはないのだが「これはフリーではいけない」と判断し、下のK浦に巻き道がないか確認を頼んだ。尾根の左側に巻き道があるということだったので、K浦以下7名は巻き道を進むように指示した。Tザワが上から見つつ、1人ずつ登った。巻き道の方も恐怖感はそこそこあったが、こちらの方がはるかに安全だった。
10:40-10:59 ジャンプ岩
再び岩場を登って、金毘羅のアトラクション的場所であるジャンプ岩に到着。これに成功した者は、少なくとも翌年の金毘羅くらいまでは武勇伝として語り継がれることになる。今年はTムラが成功。しかも一発目。高校時代バレー部のモリTは助走をつけての挑戦だったが成功ならず。今回できなかった人も来年は成功するといいですね。ちなみに2回生2人はよほど執念があるらしく、何度もチャレンジしていた。
ジャンプ岩の先の岩場でロープワークをしている人がいたので、少し待って出発。1回生は楽しみつつも、緊張した面持ちで登っていた。「怖いなぁ」と言っている人もいたが、「怖いものを怖いと思えることは大切だ」ということを一昨年の金毘羅でHMさんから教わったのを思い出し、下山した時に伝えた。
11:08 Y懸通過
最後に一昨年まで沢メン引率のもとトップロープを行っていたところを通過。1回生には、これくらいの高度感、傾斜があるところはフリーで登ってはいけない、ということを伝えた。皆その高さに多少ビビッていたようだった。
11:20-11:35 レスト
江文峠方面との分岐を山頂方向に向かい、次の分岐でレストを取った。ここで昼飯。予定のある1回生がいたため、山頂はカットして下山することに決めた。金毘羅の核心はあくまで岩場なので、目的は十分達成できた。山頂はまた来年来てほしいと思います。
11:43 倒木
出発して分岐を江文峠方面へ降りていると、20mくらい前方で「バキバキバキ」という大きな音がした。一瞬、でかい動物が樹でも折ったのかと思った。メンバーには一旦止まるように言って、Tザワのみで音がした方へ行くと、太腿大の太さの木が折れて、登山道上に倒れていた。数十秒タイミングが違えばパーティーに直撃していたと思うと、恐ろしくて仕方ない。運がいいんだか悪いんだか分からなかった。取れるルートはこの道のみだったこと、全員ヘルメットを携帯していることから、ヘルメットを着けて通過し、しばらく装着したままにした。
12:23 下山
倒木があってからは何事もなく、会話を弾ませながら下山。澤D、O越は競技登山経験者で、大会のおもろい話を色々と聞かせてもらった。下山後、今日の総括をしていると、登山中に会った登山客の人が「誰かスマホ落としてませんか」と声をかけてくれ、Tムラのスマホと判明。一命をとりとめていた。「志ば漬け本舗」でお待ちかねのソフトクリームを食べて締めとした。
お疲れさまでした!皆岩登り楽しめていたようで良かったです。岩登りとはどのようなものなのか、少しでも掴めていたら嬉しいです。今日学んだこと、肌感覚を記憶に留めて、「金毘羅であんなことやったな」といった感じで今後の山行にも活かしていってください。
途中の岩場直登は振り返ってみて危険な箇所でした。繰り返しになりますが、尾根の南西側の巻き道を使うようにしてください。