どーも、Tざわです。早くもpart3に突入し、今回は近場のフィールド、比良に行ってきました。目指すは比良山系の北端に聳える蛇谷ヶ峰。読図ミス連発で反省が促されるものの、秋山と冬山の良いとこ取りができて楽しい山行になりました。
メンバー:Tざわ(CL/医療/記録)Tわき(SL/気象)正D(装備)Toka(食当)Tはし
日程:11/30-12/1
概念図
Day1 CT:6:48 ↑1573m ↓742m
6:00 京都駅集合
京都駅湖西線ホームで集合。電車アプローチは速いし楽だし良いものだ。
7:07 入山(比良駅)
7時前に比良駅に到着し、準備を済ませた。入山とはいっても小一時間下道歩きが続く。駅を出てしばらくすると、比良の麓辺りから虹がかかり始めた。期せずして、あまり経験のない風光明媚な入山になった。
7:55-8:04 レスト
山の上の方は雪雲がかかってうっすら白くなっているのが確認できた。同じく比良に登る地元の方の話によれば、昔から「山に三度雪が降ったら里にも降る」と言われているらしい。舗装路が終わるところでレストとした。雪やこんこん♪
9:29-9:35 読図チェック
登山道に入るとしばらくは長い急登だったが、途中で視界が開け琵琶湖が一望できる地点があった。長い急登ではこういう起爆剤があると良い。いい~景色。釈迦岳手前の尾根上で読図チェックをした。このあたりから、うっすら雪が残っていた。武奈ヶ岳山頂まではまだ数百メートル上がるので、撤退レベルの積雪でないかが心配だった。
9:43-9:50 レスト
釈迦岳手前でレストを取った。標高が上がるにつれて風が強くなってきたので、ここで防寒具を着こむなどした。
10:05 カラ岳
釈迦岳からの稜線上は冷たい北風が吹きつけてきて、寒かった。北国の人、Tはしも「寒いものは寒い」らしい。雪はカラ岳山頂からの下りが一番多かったが、積雪は1cmにも満たず、凍結もしていなかったので難なく進めた。何歳になっても雪を見るとテンションが上がるものだと思うが、メンバーは特に興奮した様子はなく淡々と歩いていた。大人だね。カラ岳を出ると2カ所痩せ尾根があるので慎重に進んだ。積雪が多かったり、凍結していたりすると危ないだろう。事前に確認していた比良ロッジ跡の崩落個所は道幅は狭いものの、注意して歩けば問題ないレベルだった。北比良峠付近は現在地の特定が簡単ではない。Day1、Day2と、SLとセカンドの正Dが頻繁に現在地を確認していたのが印象的。
10:41-10:43 北比良峠
今日も今日とてすばらしい景色。ここの展望は何度来ても一定程度の感動を与えてくれる。北比良峠を出て、いつもお世話になっている水場を通り、八雲ヶ原に出た。始め道を間違え、2つの池の間のルートを進んだが、橋が朽ちて崩落していたのと、湿原で足場が浸水していたのとで通れなかったため、数分ほど引き返して別の道(正規ルート)から行った。池にはいつものようにイモリがいた。
11:20-11:30 レスト@イブルキノコバ
昨日はメンバー全員が十分な睡眠をとれたらしく、コンディションが良かったので、順調なペースで来ていた。イブルキノコバは四辻になっている。進むべきルートは尾根上を行くものだったが、誤って15分ほど谷筋の道を行ってしまった。SLがミスに気付き、一旦イブルキノコバに引き返した。誤った道を進んだ原因は、 手前の道が谷筋で奥の道が尾根線の道であるところ、谷筋の道の手前に道のようなものがあると判断してしまい、分岐の数を間違えていたから。谷筋の分岐だと思っていた手前の道が実は道でもなんでもなかった。道間違いは百歩譲って有り得るとしても、修正が遅かったことが問題だった。 気を取り直して尾根上のルートを進んだ。道間違いからの急登は余計に疲れる。歩いている途中で、武奈ヶ岳から降りてきた人たちに会い、雪の状況を聞いたところすでに解けているということだった。
12:34-12:55
武奈ヶ岳初登頂の正D、Tokaは大きな感慨を感じている様子。時間はあったので山頂でのんびりレストを取った。
武奈ヶ岳の北側斜面には霧氷がまだ少し残っていて、冬山演出がなされていた。
13:30-13:36 釣瓶岳山頂
1回生は武奈ヶ岳で満足したと見えて、釣瓶岳には特に何も感じていないよう。スルーした。釣瓶岳からは雪が解けて滑りやすくなっている箇所があり、Tはしのスリップ事故が何度かあった。Tはしは登っている時は終始楽しそうにしているが、転ぶ時も楽しそうに転ぶ。ここでふと思ったことなのだが、寒さであまり水を飲まないため、足を吊りやすいということを前もって言っておくべきだと思った。
13:53 イクワタ峠(CS1)到着
読図ミスでタイムロスがあったものの歩行ペースは快調で、CS1到着はCTより早かった。C可の横谷峠までは1時間ほどだったが、SLが数日前から膝に違和感があるとのことだったのでCS1で幕営。テン場適地を探しがてら5人で辺りを散策。北側の稜線上に双耳峰があり、それが蛇谷か地蔵峠かで論争があったが、翌日蛇谷であることが判明した。見えているピークまでどれくらいの距離があるのか判断するのは難しい。テン場は6テン1張が張れそうな場所が2カ所、4テンなら2~3張張れそうだ。東側には琵琶湖もよく見える。下界での日々の生活は琵琶湖あってのものだし、比良に来ればいつでも眼福となってくれる。偉大なる湖だ。
16:00 天気図
正Dが革命を連発して大荒れの様相を呈した大富豪の後は、天気図の時間。電波が入った。このところ、Tはし、正Dが天気図を積極的に描いていてうれしい。今回は低気圧が大量に読まれ情報量が多かったが、等圧線自体は難しくなかった。SLが天気図マスターなので1回生への教育がしやすい。夕飯はトマトパスタで、麺がアルデンテになって美味しかった。厚切りベーコンも大正解。
20:15 就寝
夕飯後は先ほどの天気図の続きを描いて、就寝。夜景と星空が綺麗だった。ちなみに、夜は風こそ強くないものの、雪だか霰のようなものが降っていた。そしてめちゃくちゃ寒かった。想定よりも冷えたので、この時期にテント泊をするにはある程度の覚悟が必要だということを学んだ。ちなみに、イクワタ峠については風が強い場合にはこの時期のテント泊は難しいかもしれない。
Day2 CT:4:20 ↑528m ↓1168m
5:00 起床
寒くて長い夜が明けて、テントの中でお汁粉を食べた。糖分の塊で、しばらく行動食の出番がなさそうである。フライは昨夜の雪か霰により凍り付いていた(西部構内に着くまで凍っていた)。ポールが死ぬほど冷たい。
6:08 出発
絵に描いたような朝焼けが見られた。
6:55-7:10 レスト
笹峠直後から道は林道になり、驚くほど歩きやすかったので地蔵峠までもあっという間であったが、地蔵山の三角点を踏まなかったのが違和感ではあった。YAMAPを確認してみると、この林道が登山道から若干それていることが分かった。同じ稜線上を10mほどの間隔で並走していたため地蔵山を越えるまで気付かなかった。正D曰く笹峠には林道とは別の道があったという。方角と歩くべき尾根は正しかったので、やらかし認定はされないはず。地蔵峠を越えた辺りで正Dが腹痛を訴えたので長めのレストを取った。 レストを終えてしばらく歩いていると、正Dが道間違いに気付く。ここで初めて地蔵峠から別の尾根を進んでいたことが分かった。地蔵峠に戻って分岐を確認したところ、正規の登山道は倒木の陰に隠れており、見えづらくなっていたことが分かった。分岐の時点では分かりにくかったとはいえ、進んでしまった尾根が正規ルートの北方向ではなく、真東に伸び始めたこと、傾斜が急であることから間違いにもっと早く気付いておくべきであったと反省している。
8:32-8:40 レスト
正しい尾根に復帰してからは黙々と歩いた。昨日今日と複数回道間違いを犯していて、テープ不信、トレース不信になりそうだった。横谷峠付近はテープの間隔が広く、踏み跡も多少分かりづらい箇所がいくつかあったが、尾根の右側には急斜面が続いていたので分かりやすくはあった。アラ谷峠、ボボフダ峠と順調に通過して、滝谷ノ頭を過ぎたところでレストを取った。リトル比良がいい感じに見える。レスト後はしばらくして蛇谷への急登が始まった。Tokaなどは急登アレルギーらしく辛そうにしていたが、「2024年最後の急登!」と鼓舞すると「やっぱ急登しか勝たん」と前向きな姿勢を取り戻していた。
9:16-9:30 蛇谷ヶ峰山頂
視界が開けるとすぐに山頂に到着。ちょっとした芝生のようになっていていい雰囲気である。展望もよく、琵琶湖はもちろん、鈴鹿、京都北山などが一望できた。蛇谷登頂の満足感と景色の良さで、皆いい表情をしている。Tokaは「琵琶湖の島一つくらい買ってみたい」らしい。頑張ってください。
10:29 下山
下りは分岐が何箇所かあるので再びヘマをしないよう細心の注意を払って歩いた。昨日同様歩行ペースは速めで、山頂から下山地点までは30分巻き。将棋の話などしていたら気づけば下山していた。メンバーは特に疲れた様子はなかった。朽木温泉に近づくと紅葉が見ごろで、紅葉狩りをしつつ下山。くつき温泉で疲れを癒し、近くの公園のアスレチックで遊んだ。朽木温泉から朽木学校前までは無料のシャトルバスが出ている。
Part3お疲れさまでした。道間違いが多発し、その意味では反省が促される山行でした。ただ、Tわき、正Dはじめメンバーのルーファイ力、修正力は高く、その点自信を持ってほしいです。比良は何回か行ってるけど、北部はまた雰囲気が変わりまね。年明けはアイゼン講習です。正月はうんと食べて体力維持に努めてください。
Tわき:脚が万全ではない中よく来てくれました。道間違いは何度かあったけど修正はできていました。悲観することなく次回以降の糧にしてほしい!各メンバーによく目配りができていたのも良い。
正D:読図能力が高くて大変頼もしい。ファインプレーが光ってました。天気図に関しても急成長を見せていて、これからが楽しみ!
Tはし:本当に楽しそうに登るね。読図にも積極的で良いです。バランスを崩しやすいので、体感を鍛えられるといい!
Toka:初めての比良、楽しそうで何より。体力は申し分ないからあとは読図と天気図を頑張ろう。食当ご馳走様。
<感想>
Tわき:道間違いが多く非常に反省している。ルートを間違えたことそれ自体よりも、間違いに気付くまでに時間がかかってしまったことが問題だった。枝尾根や分岐などで 特に注意を払いたい。道が分かりにくいところではYAMAPも確認したい。全体としては、晴れて眺望が良く、気持ちの良い山行だった。歩行ペースはPart1、2よりも速めではあったが、皆遅れることなく歩けていたことも良かった。
正D:琵琶湖の眺望に加え新雪や紅葉も見られるなど景色が大変良かった。地形から判断できたはずの道間違いに気付くのが遅かったことは反省したい。
Tはし:今年2回目の比良でした。季節の移り変わりを感じながら登れました。朝の準備に時間がかかってしまったので改善したいです。
Toka:寒い時期に登ったのは初めてで、汗が全然出ず、体力の消耗も少なく感じられ、非常に快適だった。自分が食当になった山行は今まで行けたことがなかったので、今回は無事に行けて良かった。天気図モチベが爆上がりした。読図はまだまだ修行が必要だと感じた。