T澤party part2
大台ヶ原
大台ヶ原
ご無沙汰してます。Tざわです。TざわpartyはNF期間で大台ヶ原に行ってきました。本命の日程から2回の延期を余儀なくされ、一度は中止になるかと思われた当山行。CLが慢性的な山不足に喘いでいたため、Tわき、正Dには多少無理を聞いてもらい実現するに至りました。大杉峡谷から入山し、日出ヶ岳を踏み、大蛇グラを通り大台ヶ原ビジターセンターに下山するルート。2日間どこを切り取っても「最高!」と言える山行でした!!!
日程:11/20-21
CL:Tざわ SL:Tわき 食当・装備:正D
Day 0:Box出発~車中泊
免許持ちの部員が山行やキャンプで京都を留守にしている中、ISパーティー亀山を終えたばかりのA山にドライバーをしてもらえることになった。優しすぎる。20時半にBoxに集合して装備点検を行った。ヘルメット忘れたら非承認になるよ!、とか言いながら車に乗り込み、9時に出発。行きは下道を使った。NF中にA山が行くというディズニーランドの話などをしながら、4時間ほどたってようやく大杉谷山域に入った。ここからは難路であると同時に野生動物の楽園だった。狸、鹿、狐、よくわからない小動物等々。これだけの数がいれば悲劇も起きてしまうらしい。10キロほど進んで2時前に大杉谷登山口に到着。ここで2時間ほど車中泊。
概念図
Day 1 CT:8:02 ↑1647m ↓795m
4:30 起床
2時間強の睡眠が十分なのかは分からないけれども皆んなそれなりに寝られたよう。朝食を済ませて準備を始めた。正Dはワッフルを美味しそうに頬張っていた。
5:05 入山
小雨が降っていたので近くにあった休憩場所で上下セパを着た。これから京都まで4時間運転して車を返してもらうA山に感謝して、5時過ぎに出発した。最初は舗装路だったがすぐに終わり、発電所脇を通って登山道に入った。始まって早々頭上に岩場がせり出した道が始まったのでテンションが上がった。熊注意の看板もあった。あれだけ動物がいれば熊だっているはずだろうと思い少しばかり怯えてもいた。暗くてよく見えなかったが、左手は急な崖になっていて、かなりの水量があると思われる沢が轟音とともに流れていた。岩でゴツゴツした道が終わると、河原が広がり始めた。ピンクテープの間隔が広いのと、まだ薄暗かったので踏み跡が見え辛いのとで、ルーファイには苦労した。2~3度行きつ戻りつすることがあった。まあ今回は沢沿いを登っていくというのは明確なので、その点は助かった。それから、この河原は台風や大雨の際は上流のダムの放流により冠水することがあり、その場合は通行できないそう。今回もダムの放流は行われているとのことだったが、通行できないほどではなかった。
6:29 レスト(5分)
所々葉が黄色く色づいていた。いよいよ峡谷に入ったなぁという印象を受けた。
7:07-7:15 千尋滝レスト
河原沿いを歩いていくと、次第に斜面をトラバースしながら登るような道になった。気づけば沢は何十mも下の方を流れていた。後ろの方では斜面の上から石が落ちてくる音が聞こえ、「大雨時の落石注意」の看板もあったので、千尋滝前の休憩所でヘルメットを着用した。千尋滝は落差があり見応えのある滝だった。それに下を流れる沢がエメラルドグリーンで、屋久島の沢を彷彿とさせた。TわきはCL要件を満たすべく、春休みにはHOTパーティーの屋久島にも行くらしい。いい話。
9:06-9:25 桃ノ木小屋レスト
千尋滝を出た後は、道がスリリングになった。道幅は狭くなり、斜面には鎖が打ち込まれて手すりになっていた。コンクリで滑り止めが作られている箇所もあった。しばらくすると視界が開け、圧倒的な景色が目の前に現れた。「圧巻」の一言。道は再び崖沿いの岩場になり、緊張した。途中子供を2人連れた家族連れとすれ違った。ここに子供を連れてくるのは気が気じゃないだろうな、と思い勝手に親の身になって考えていた。この年頃で大杉峡谷を踏破している子たちの将来が楽しみでもある。ニコニコ滝を過ぎると巨大な吊橋が渡してあったが、揺れるわ滑るわでヒヤヒヤだった。9時頃桃ノ木小屋に到着。250名収容というだけあって豪儀な小屋だった。中に入るには休憩料金が必要とのことだったので、軒先でレスト。ここまででCTを1時間巻いていて、順調なペース。CLは持ってきたバナナが入山早々潰れて変色までしているのに相当萎えていた。
9:50-10:00 七ッ釜滝レスト
桃ノ木小屋からも岩場は続いた。七ッ釜滝は砂時計のような面白い形をした滝だった。先ほど同様滝の前の小屋でレスト。Tわきは、おじいさまから送られてきたという貴重なみかんを配ってくれた。part1でもみかんを持ってきており、いつしかCLの脳内では「Tわき⇔みかん」が成立していた。
10:56-11:05 光滝レスト
七ッ釜滝を過ぎてからがこの山行中で最も興奮し、同時に足がすくんだ場所だった。道幅は人ひとりが通れるほどで、右側には垂直の崖。バランスを崩したら終わりだろう。鎖を持って慎重に進んだ。岩にはコンクリート製の滑り止めが作られていた。そんな道が終わると今度は巨大な岩がゴロゴロ転がった場所に差し掛かった。道とは言えない。雨で濡れていて滑りやすかったのでゆっくり進んだ。仮に雨が本降りであればこの箇所はかなり危険かもしれない。こんな感じで十二分に神経を使った後には、待ってましたと言わんばかりの広々とした河原があり、レストにした。紅葉と青々とした清流とに癒された。
レスト地点を出てしばらくすると光滝、隠滝、与八郎滝と、大きな滝が立て続けに登場した。光滝は確かに白いしぶきが光沢を放っているように見えた。隠滝は斜面の陰に隠れていた。与八郎滝はよくわからない。このあたりからTわきは滝慣れしてきて飽きているようだったが、それとは対照的に正Dは滝の評論に凝りだし、それぞれの滝の芸術性について語るようになった。Day1を通して小雨にも関わらず3人とも明るい表情だったのは、今まで見たことのない景観に囲まれ、終始新鮮さを感じていたからだろう。
11:51-12:00 堂倉滝レスト
道は相も変わらず崖沿いのトラバースだった。しばらくして大きな吊橋とともに本日最後の滝、堂倉滝が現れた。落差、幅ともにある迫力の感じられる滝だった。これで峡谷は終わり。余興が多く楽しみの尽きない道だった。粟谷小屋までは樹林帯の登りが続く。いつもの山行はここから始まったようだった。
堂倉滝
※大杉峡谷について
入山口からここまで急峻でスリルのある岩場を歩いてきたわけだが、正直なところ下調べで把握していたよりも事故の危険性が高いという印象を受けた。リサーチと実地とのギャップを体感した。鎖やコンクリの滑り止めはあるものの、滑りやすい箇所が多く、これほど神経を使った登山道は今までにない。毎年滑落事故により死者が発生しているのも納得がいった。滑落、落石による事故はいつ起きてもおかしくないという緊張感をもって行ってほしい。以下、大杉峡谷に行く際気を付けてほしいことを、CLの主観ではあるがまとめた。
・ヘルメットは必ず持って行く。登山口から峡谷が終わるまで着用するのが良い。大雨時には登山道わきの崖からの落石が多発するという。今回も小雨ではあったが、そう遠くはない距離で落石を目撃している。
・大人数で行くのはなるべく避ける。今回は計3名で比較的小規模な編成であったため問題はなかったが、6~7名のように大人数となるとCLの目が行き届きにくくなるほか、道幅が狭い登山道のが続くため、すれ違いも普段より難しくなる。また、1回生を前期に連れていくのもリスクが高いように思える。
・急がない。雨が降っていると特に滑りやすくなるので、岩場では急がず慎重に進んでほしい。特に桃ノ木小屋を過ぎてから標高550m地点、644m地点付近はCTのわりに距離が稼げないが、入山が早ければCS1到着はそれほど遅くはならないはずである。
13:07 粟谷小屋到着
翌朝通る分岐の位置を確かめるなどして、粟谷小屋に到着した。木造2階建ての綺麗な小屋だった。人生初の山小屋泊にワクワクして入ると、ご主人さんが温かく迎えてくれた。部屋は和室でふかふかの布団が置いてあった。到着してしばらくたってお風呂が焚けたので早速入った。高野槇の風呂で、灯油でお湯を沸かしているらしい。山で風呂に入れるなんて最高過ぎるなぁ。
16:00 天気図、夕飯
この日の宿泊客は他に1名いるのみだった。食堂は共用スペースになっていて、ここで夕飯の準備をしつつ天気図を描くことにした。持ってきたラジオは何度試しても電波が拾えず、駄目かもと思っていた時、Tわきのスマホは電波が拾えていることが判明。スマホにも負けているラジオの存在意義が疑われた。聞き終えて等圧線以外を書き込んだところで一旦夕飯を済ませることにした。献立はビリヤニ。パエリア、日本の炊き込みご飯と並ぶ世界三大炊き込みご飯らしい。肝心の発案者A本が不在の中、食当の正Dが有能ぶりを発揮してくれ、非常に美味しかった。家でも試しに一度作ったという。食当にかける熱意を見習いたいところだ。食事がひと段落してまったりしていると、Tわきから思いがけないサプライズが。この山奥にまでCLのために誕生日ケーキを持ってきてくれていた。2人で歌を歌ってくれ、美味しくいただいた。最高の誕生日です。CLは泣きそうでした。ありがとう。
夕飯の後は天気図の続きを描いた。難度が高く学びのある天気図だった。
20:30 就寝
天気図を終えた後は、ふかふかの布団が待っている部屋に戻った。しばらく布団にくるまって神経衰弱をした後(意外と楽しい)、就寝。
Day 2 CT:5:29 ↑929m ↓500m
5:00 起床
目覚めが良かった。Tわき、正Dも一度も起きなかったそう。家より遥かに快適。昨日と同様食堂で食事の準備をした。朝食はシャクシュカである。中東料理を食べ、温かいココアを飲み、優雅な朝だった。この山行、QOL高過ぎ。
6:22 出発
想定よりも出発は遅れたが、CTは短くバスの時間も大分先なので、。昨日の朝と違いそこまで暗くはなかった。昨日確認しておいた分岐から日出ヶ岳を目指した。最初は広くて緩やかな谷を登る道だったが、一度踏み跡を見失い、少し経ってから正規ルートに復帰した。小さい沢で道が途切れている箇所だった。谷を登りきると稜線に出て、風が冷たく吹きつけてきた。ちょうど朝日が顔をのぞかせ、木の幹や枝、落ち葉などが黄金色になり秋山らしさ全開の風景だった。
7:28-7:33 レスト
稜線上で左右に尾根が広がっている箇所で読図クイズ兼レストをとった。2人とも正確に特定できていた。山行中、危険な岩場を除き常に地図を片手に歩いていたのが印象的。聞けば2人とも同じ年にインターハイに出場していたそう。登るときのフォーム、読図の精度など、審査がかなり厳しいらしい。
8:15-8:35 日出ヶ岳山頂
稜線上は常に強風で、SLの声も聞き取りにくいくらい。気温はかなり低かったが、天気は申し分なし。
しばらく歩いていると辺り一面に笹原が広がるようになった。思い描いていた大台ヶ原のイメージはこれ。もうすぐ山頂というところでガスが迫ってくるのがTざわパーティーらしいところ。このパーティーはCLもSLも、ガスに苦しめられたH田partyの出身。完全にその伝統を受け継いでしまった。山頂の展望台が見えてきた。展望は想定通りのガスだったが、東の方には熊野灘が見えて、これは綺麗だった。いつもの通り展望の説明と現実のガスとを見比べた。Tわき、正Dはワンゲルに入ってからガスに対する耐性が強化されたのか、特別残念がる様子もなかった。またリベンジすれば良い。弥生時代の物見やぐらのような見た目のこの展望台は1階に風がしのげるスペースがあり、ここでレストとした。ここから先は平坦な稜線歩きが続くので、ダウン、手袋、ニット帽、等持てる防寒具をすべて身につけた。
9:34-9:45 レスト
山頂を出ると木道が設置されていて、めちゃくちゃ歩きやすかった。しばらくするとガスが晴れ始めて風も弱まり、自然と笑みがこぼれてしまうような、そんな陽気になった。最高過ぎるなこれ。右手には大峰も見える。写真を撮りつつゆっくり下っていると樹林帯に入った。何度か小ピークを越えるルートであり、途中で読図クイズを出した。左側に緩やかなピークを見つつ右へそれていく箇所で、2人とも正解できていた。その後、尾鷲辻の分岐はCL含め全員華麗に見逃していたらしく、牛石ヶ原というところまで来ていた。ここで突如として神武天皇像が現れ、好奇心旺盛な1回生はその碑文の漢文を解読し始めた。ザックだけでも降ろせばいいのに、とも思ったが、夢中になっているのでそのままレストにした。
10:01-10:20 大蛇グラ
神武天皇に別れを告げた後は、晴天のもとハイキング気分で笹原を歩き、やがて本山行のハイライト、大蛇グラに到着。ザックを置いてその先端に向かった。展望は言うことなし。深さ数百mはありそうな谷が眼下を走り、その谷は赤や黄色の紅葉で覆われていた。大台ヶ原ってなんて素晴らしい山なんだろう。たった2日間でこれだけの見どころが詰まっている山はそうないと思う。写真を撮って岩陰でしばらくレストをとった。バスは16時発なので、時間はいくら使っても余る。
11:03-15 レスト
大蛇グラを出てからは一度谷を下って、ビジターセンターまでは再び200mほど登る。沢にかかっている吊橋でレストを取りエネルギーチャージ。
11:51 下山(大台ヶ原ビジターセンター)
話しているといつの間にか駐車場が見えてきて、下山地点のビジターセンターに到着。2日間あっという間でした!!
お疲れ様~
下山後
山行中から、下山後にどうやって暇をつぶすかについて考えていた3人はとりあえずビジターセンターの展示を一通り見て回ることにした。大台ヶ原には固有の動植物も生息しているらしい。その後、大台教会に行って建物を見物し、物産店の食堂でお昼を食べることにした。肉うどんとお汁粉が冷えた体にしみた。ちなみにpart3の朝の食当はこれにインスピレーションを得ておしるこ。物産店にはモンベルも併設されていた。どう頑張っても残り2時間は暇になることが分かったので、先ほどガスまみれだった日出ヶ岳のリベンジをすることにした。往復1時間半ほどなので、荷物は置いていった。CLと正Dに関してはサブザックを持っておらず、トートバッグ。買い物帰りか。山頂の展望はさっきとは打って変わって、大峰、台高山脈の山々、太平洋など、360°のパノラマが楽しめた。2日間を通して大満足の山行でした!!
お疲れ様でした。普段とは違った趣の登山ができてたのしかったですね。圧倒的な景観、適度なスリル、桁違いのQOLで、幸福度maxでした。特に岩場の経験はきっと今後に活きてくると思います。
Tわき:有能なSLで頼りにしています。ペース配分が上手かった。脚力も前期よりついてきたなという印象です。滑りやすいのは歩き方が原因なのかな。part3もよろしく!
正D:さすが安定感があって、読図、天気図ともよくできていました。岩場でバランス崩しやすいのは気を付けよう。準備も早くできるとより良い!食当美味しかったです!!