こんにちわぁF澤です。夏山納めに高校山岳部の同期と一緒に南八ヶ岳の阿弥陀岳~網笠山を1泊2日で縦走してきました。部外の人との山行をBLOGに書くことは若干のイレギュラーですが、京大ワンゲルであまり行かないルートだと思うのでせっかくだしBLOGを書くことにします。今後行く方は参考までに…
日程:2024年9月23日~25日(0付1泊2日)
メンバー:F澤、すぎやま(部外)、あっしー(部外)、せいこう(部外)
※この山行のメンバーにはKUWVに所属していない部外のメンバーがいます。
京大ワンゲルメンバー:F澤…京大ワンゲルのぬい撮りの人。
部外メンバー:すぎやまくん(北大山岳部)…北の大地で過酷な山行をこなす青年。山の技術や知識はピカイチ。その割には(それ故か?)山舐め発言が多い。
あっしー(芝工大山岳部/ワンゲル部)…心優しいツッコミ担当。山岳部とワンゲル部を兼部して頑張ってる。後輩の教育にも力を入れている模様。
せいこう(信大ワンゲル部)…北アルプスや八ヶ岳を存分に楽しんでいて羨ましい。ゆるふわ小動物系。信大ワンゲルの40㎏越え歩荷でムキムキになった。
13:15 美濃戸口登山口駐車場
すぎやまくんのご両親が登山口まで送ってくださった。もともと茅野駅に集合しステーションビバークをする予定だったのでとてもありがたかったです。今日は美濃戸登山口手前のやまのこ村&赤岳山荘まで歩いていくことに。
14:15くらい 赤岳山荘
ゴタゴタの車道を30分くらい歩いた。やまのこ村の方にテントを張る予定だったが、やまのこ村の方に明日山を下りたいから赤岳山荘のほうでテント場の受付をしてくれと言われた。お隣の赤岳山荘に行き受付。幕営料は一人¥500。テントサイトがあるものと思っていたが、実際は駐車場の隅にテントを張るよう指示された。私たちの他には4人パーティーの1テン×4がのちに張られた。水場とトイレあり。テントを張ってうにゃうにゃしていたら、赤岳山荘のオーナーらしきおばあさんが「いいお家ができたねえ~」とテントの中を覗いてきた。びっくりほっこり。
17:30 夕食~就寝
富士宮焼きそばではないnormal焼きそばを作った。美味しかった。梅酒とウイスキーを飲んでぽかぽかして、修学旅行ごっこ(天井を見上げながら恋バナ)をして21時前に就寝。
行動時間10h42m(うちレスト3h15m) ↑1831m ↓1138m 歩行距離11.2㎞
03:30 起床
04:35 出発
06:40 行者小屋
08:11 阿弥陀岳
09:10 中岳
09:59 赤岳
11:52 キレット小屋
12:35 ツルネ
13:25 旭岳
13:52 権現岳
14:27 東ギボシ
15:17 青年小屋
3:30 起床~4:35 出発
この日はCTが9時間半と長かったので早めの起床。すぎやまくんは早く起きなさい。KUWV式朝ごはんの食パンとスープ、おまけのウインナーをかっ込んでテントを撤収。個人山行だと気が緩んでだらだらしてしまうワネ。。。美濃戸山荘を通過して入山。
5:02~5:07 服脱ぎR
特に危ない道もないのでヘッドライトをつけて出発。赤岳鉱泉まで進む。平坦→急登→平坦という感じの道だった。すぎやまくんは眠い眠いと言っていてあまり本調子ではなさそうだった。彼は36LのマジックマウンテンK2で来ていて、北大の軽量化の集大成を見せつけられた気分。せいこうとあっしーはテントも持ってくれて元気十分。
まだ暗い
布袋?
5:34~5:42 R
5時半ころからあたりが明るくなってきた。だんだん横岳~赤岳のいわいわ稜線が見えてきてテンションが上がる。ピナクルがピナピナクルクルしていて可愛い///♡ 天気も良くてワクワク!!!
6:40~7:05 行者小屋
この日の前日から急に秋の空気に変わった影響で、小屋にいた時の気温は8度しかなかった。寒い。すぎやまくんが相変わらずちょっとしんどそうだったので長めのレスト。高山病体質で標高が上がるとしんどいみたい。北海道では最高峰でも2300mくらいだからね。。。有名なインスタ映え吹き出し板で遊んでから出発。
よく見るやつ
もう山でもなんでもない
7:53~8:00 R
赤岳鉱泉からは一気に急登!ゆるふわ登山を楽しんでいたつもりだったが、気を引き締める。生まれ変わったら何になりたいか話しながら登った。私はパイネのガッシャ―が似合うイケメンになりたい。ゆっくり進んだつもりだったがYAMAPの130%くらい出ていた。結構いいペース。稜線に乗り、阿弥陀岳と中岳のコルでレスト。ここからヘルメットを着けて空身で阿弥陀岳へ登る。
8:11~8:34 阿弥陀岳
適度な岩場で非常に楽しかった。ルンルンで進むわよ~~~!!!空身だったので楽だったが、T部さんたちの八ヶ岳PWではこの道をフルザックで下ったのかな。そう考えるとなかなか大変そう。山頂は人がたくさん。景色がとてもいい!富士山や甲斐駒も見える。
のぼるよ~
のぼったよ~ うしろは横岳&赤岳
8:51~8:58 R
コルに戻って赤岳に向かう。犬がいた。
9:10 中岳
中岳までは一瞬だったが草が茂った急登で少々だるかった。ピークは社会人おしゃれハイカー集団にひよりながらスルー。
9:40~9:47 R
つづら折り急登。すぎやまくんの頭痛が酷くなってきたようでつらそうだった。最高点の赤岳はあと少しだし、ゆっくりのつもりでもペース自体はCTを巻いているので、休憩を多めに取りながら様子見で進もうということになった。このへんでヘルメット装着。
9:59~10:46 赤岳
赤岳まではがっつり岩場。 そこまで難易度は高くないように見受けられたが、一回生には怖そうだ。岩が少々脆く、気を遣った。岩場だと楽しくてがつがつ登ってしまうので山頂に着くころにはぜえぜえ息切れ。東側からガスが立ち込めていたので少々ガスっていたけど景色はちゃんと見えた。せいこうは大学に入ってからもう6回目の赤岳だそう。信大はいいなあ。頂上山荘のトイレが地面に垂れ流し式だったのでちょっと驚いた。だらだらしていたら45分も経っていたのでそそくさとキレットに向かう。
ここを登っていく!
がつがつ
阿弥陀岳、中岳、赤岳!!!
高校のおそろザック
11:52~12:12 キレット小屋
キレットと名前がついていたので危ないかなあなんて思っていたが、このパーティーにとってはそんなに大したことなかったかな?稜線が切れ落ちているというよりも、ガレた岩場をどんどん下っていく道だった。キレットよりザレザレ道とかいう名前にした方がいいと思う。滑ったら下まで流されるようなガレ場だったので気をつかう。あっしーとF澤は、ここに後輩を連れてくるのは骨が折れそうだねえなどと話をしていた。
一体どこからがキレットなのだろうと話しながら歩いていたらキレット小屋に着いてしまった。キレットは今夏の猛暑の影響で不作となってしまい、品薄のため八ヶ岳にはなかったのだろうという考察でまとまった。大キレットも今年は例年のものより小さくなっているらしい。嘘です。
キレット小屋は営業していなかった。テント場のトイレが開放されていたようだったので、どうやら無料テン泊は容認されているらしい。この日の行動時間が長いことを憂いて闇テンをしたそうにしていたすぎやまくんが喜んでいた。青年小屋まで行くけどね。
こんな道
ザレザレ。キレットではない
climber
ハシゴを使わない方が安全な箇所も
12:35 ツルネ
「龍頭龍腹」と書いてある小さな看板が。なに?
12:55~13:10 R
キレット小屋からの登りが結構な急登だった。ツルネからはもっとすごい。ゴロゴロした岩で一段一段が大きく、草も生い茂っていて鬱陶しい。手も使ってしっかり登る。ちょっとレスト。
???
1時間以上こんなん
13:25 旭岳
ダラダラかつ淡々と(?)進む。再び森林限界を抜けて、八ヶ岳の山々が再び見えてきたのでちょっと元気に。
13:52~14:22 権現岳
ピーク直前には20mほどのとんでもなく長いハシゴを上がる。どきどき!スリルがあった。権現小屋(またもや休業中)の分岐にザックをデポして空身で権現岳へ。せいこうも権現岳は初めてらしい。てっぺんに岩がごつごつしているかっこいい山。アスレチック感覚で登る。
網笠山どーーん
14:27 東ギボシ
権現小屋~西ギボシ過ぎくらいが思ったよりも険しかった。先ほどのキレットよりも神経を使った。西鎌尾根で一生懸命岩場を登る後輩たちの顔が思い出される。カッコイイ先輩になりたいのでしっかり歩く。途中ヘルメットを装着した。登攀をやっているだけあってすぎやまくんはスイスイ進んでいた。せいこうもスイスイ。あっしーは以前岩場が苦手と言っていたが、全くそんな様子はみられなかった。スイスイ。F澤は自身の岩場力の衰えを感じつつ、スイsぐらいでついていく。
14:45 西ギボシ
端的に言えば、要らん小ピーク。どこがギボシなのかも、ギボシとは何なのかもわからなかった。でも見た目はカッコイイ。登山用語しりとりをしながら岩場を慎重に進む。なかなか面白かったのでこんどパーティ―山行でもやりたい。
15:17 青年小屋
やっとこさ青年小屋着!行動時間が11時間くらいになってしまったけど、歩行時間自体はCTを2時間ほど巻けていたし、ゆっくり進んでたくさんレストを取ったので適度な疲れで済んだ。風がだいぶ涼しかったのでバテにくかったのもあるだろう。高校の時よりつよくなったねえとみんなで話した。
次来たときは恋人と乗りたい
左がギボシ、右が権現。2日目の登りの写真
水場。少し歩くが平坦道なので大丈夫
~就寝
さっさとテントを設営。幕営料は一人¥800。網笠山がどーんと見えて、雰囲気の良いテント場。体調がすぐれないすぎやまくんは設営後すぐに眠ってしまった(どうやら行動中に水をほとんど飲んでいなかったらしい。軽い高山病に加えて脱水症状もあったのだろう。(いつも過酷な山行をこなしているだけあって水を飲まなくても大丈夫なのか???)ので、残る3人で5分ほど歩いたところにある水場に行き、水を調達。そのあとはブランコで遊んだり昼寝したり。16時過ぎくらいから炊事。高野豆腐の麻婆豆腐を作った。KUWVのタンパク質を含む食材100gルールに縛られない食当は楽ですね。自称米炊きのプロであるF澤が米炊き。上手く炊けた。いつでも山屋のお嫁に行ける自信がある。前日の残りのお酒を飲んで20時半ころ就寝。修学旅行ごっこ第二弾が開かれていたようだが私は寝落ちてしまっていた。くそぅ。
行動時間2h13m(うちレスト0h27m) ↑142m ↓955m 歩行距離3.7㎞
07:00 起床
08:30 出発
08:47 網笠山
10:41 観音平登山口 下山
7:00 起床
早く下山してもしょうがないので、起床時間を決めずに寝た。みんなで二度寝三度寝くらいして結局7時に。寝れるもんだな。こうやってだらだらできるのも個人山行のいいところ。ウインナー入りマルタイ(贅沢!)を食し、のんびりテントを片付ける。このころにはテント場に私たちしかいなかった。
8:30 出発
小屋からいきなりゴロゴロのゴーロ帯をぴょんぴょん。モノを落としたら拾えなくなりそう。サングラス落とし名人のTSが来たらなにかが起こりそうである。そのあとは樹林帯のなかの岩場の急登を登る。一段一段が高くてつらい。すぐに終わったのでよかった。
8:47~9:02 網笠山
全部見えた。素晴らしかった。
八ヶ岳最南部の山。のっぺりお餅みたいな見た目で可愛い山だが、山頂は可愛いだけではなかった。八ヶ岳の主峰たちはもちろん、甲斐駒仙丈、鳳凰三山などの南アルプス、木曽駒などの中央アルプス、北アルプスの常念山脈から槍穂高、立山、御嶽山、富士山、美ヶ原、金峰瑞牆、全部見えた。ここがラフテルですか?超贅沢な景色にしばしみんなでうっとり。塩大福を食べて下山開始。
ごろごろ。ペンキマークありました
今回最後のピーク
10:05~10:17 R
ひたすら下る。段差の一段一段が高く、低身長には厳しい下り。中学生か小学校高学年生くらいの集団とすれ違った。150人くらい?学校登山かなにかだろうか。元気もらいますね。すぎやまくんは「若いエキスをいっぱい吸い取れた」みたいなことを言っていてちょっと怖かった。
10:41 観音平登山口 下山
爆速下山して登山口着。しかし、車がないのでなんとここから駅まで2時間歩く。観音平登山口からは作業道や牧場の馬の散歩道、舗装道路を歩いた。
早く帰らせてください
飽きた人①と②
飽きた人③
下山後
途中で小淵沢の道の駅に寄ってお風呂。再び歩いてなんとか小淵沢駅着。下山してからの方が歩くのが辛かった。松本に帰るせいこうとはここでお別れ。残る3人は甲府に向かい、鬼の身延線耐久を経て実家に帰った。
やっぱり個人山行はいいですね。高校の同期と大学生になって山に登るのは刺激をもらえます。後期は京大ワンゲルでCLを務めさせていただくのでこの山行をエネルギーにして頑張ろうと思います。テントを貸してくださった芝浦工業大学山岳部さん、鍋とガスを貸してくださった信州大学ワンゲル部さん、ありがとうございました。