こんにちわぁF澤です。当初は二泊三日で計画されていた鹿島槍~五竜PWの計画を、一泊二日の鹿島槍ピストンに変更し個人山行として行ってまいりました。この山行のメインディッシュは山小屋バイトで汗を流すS藤の生存確認。
日程:2024年9月8日~9日
メンバー:TS、F澤
無事に西鎌尾根の山行を終えたとりぱ。一回生は下山後まもなく実家や京都に散ってしまったので、CLとSLの二人で寂しく松本に向かった。交通事故のため平湯~松本のバスに遅れが生じており、N川とSKKは帰宅に相当苦労したみたい。一方TSと私は松本到着後、超デカ山賊焼きでフードファイトし、南松本の快活に一泊。次の日は松本観光をした。筋肉痛に苦しめられながらも、松本城を見たり高級お蕎麦を食べたりして楽しく過ごした。この時からすでに鹿島槍の天気予報はだいぶ渋くなっていたが、S藤に会いたいがために一縷の望みをかけて食当の買い出しをし、信濃大町へ。しかし、結局ヤマテンの予報が良くなることはなく、当初計画していた鹿島槍PWは消滅した。せっかくなので行程を一泊二日に短縮(鹿島槍~五竜縦走→鹿島槍ピストン)して個人山行として行くことにし、これもせっかくなので予約していた扇沢にほど近い黒部のホテルで1泊。お風呂がよかったな~。
かっこいいですね
へぇ、そうですか
(ヤマテンのスクショは残っていなかった)
行動時間5h36m(うちレスト1h28m) ↑1471m ↓400m 歩行距離7.8㎞
07:10 柏原新道登山口 入山
10:19 種池山荘
11:32 爺ヶ岳南峰
11:50 爺ヶ岳中峰
12:20 爺ヶ岳北峰
12:47 冷池山荘
起床~7:10 入山
久しぶりのお布団で泥のように眠り、5時半に起床。よぼよぼ準備をしてチェックアウトし、扇沢行きの始発のバスに乗る。朝が早いのでさすがに観光客はおらず、登山客ばかりだった。扇沢駅から少し下り柏原新道登山口から入山。柏原新道はそこまで急登という感じでもなかったが、標高差1000m以上を一気に登るため、西鎌の疲労が残る脚にはまあまあ辛かった。途中で水平な道になったりしたのでありがたい。全体的に歩きやすい道だったが、ガレた沢を横切る箇所がいくつかあり、雨の日は危険な感じだった。冬場なんかは絶対に通れない道だろう。F澤はザックが異様にでかくなっていたのですれ違ったおじさまおばさまにやたら声をかけられた。あと、小学生の集団とすれ違った。クラブ活動か何かかな、すごい。小学生を見たTSが「元気でるわ~」と言っていた。そうね~
虚無道(たぶん下りの写真)
山において最も魅力的な三文字(たぶん下r)
10:19~11:07 種池山荘
人間って歩いていたらちゃんと進むんですね。2時間程度で種池山荘に到着。種池といえばそうですよ、PIZZAですよ。CTもいい感じに巻いていて時間があったので、ピザを注文してのんびり休憩した。ピザは2人か3人で食べるなら6枚、4人で食べるなら8枚というように、人数の倍数になるようカットしてくれるらしい。福祉的~~~。全世界がこのようにやさしくあればいいのに。ピザは薄めの生地で具材たっぷりでとても美味しかった。やまでこれが食べられるのは贅沢すぎる。他の登山者もたくさんいたが、みんなピザを食べていた。ピザ屋さん?
平湯でお迎えした雷鳥のぬいとともに
おいしすぎる!タバスコとおしぼり付き、福祉的~~~
11:32~11:46 爺ヶ岳南峰
種池ピッツァでHPが回復したTSがCTを巻き巻きして南峰着。ガスっていて景色はまったくなかった。
11:50~12:12 爺ヶ岳中峰
この日の最高点。相変わらず景色はない。中峰の山頂標識が抜けることを知っていたF澤は山頂標識を引っこ抜いたりした。重かった。
何も見えない
フ ン
12:20 爺ヶ岳北峰
爺ヶ岳の3つのピーク下にはいずれも巻き道があった。南峰、中峰は頑張ったが、北峰は最高点ではないしどうせ展望もないのでスルーした。冷池山荘が見えてきたのでS藤に会うことだけを楽しみにひたすら下った。
12:47 冷池山荘(CS1)
歩行時間4時間ほどで冷池山荘に到着できた。テント場の受付をしようとしたところ、山荘の窓から見覚えのある青年が顔を出した。S藤さんだ~~~!!!久しぶりに会えてテンションMAX。受付を済ませ(冷池山荘の水は1ℓまで無料だが、S藤割でサービスしてもらった。ありがとうございます)、S藤の休憩を待って一緒にテント場へ向かった。冷池山荘は山荘からテント場まで5分ほどかかるし、まあまあ急な道を歩く。S藤にダブルザックしてもらったりしながらテント場着。
3人でおしゃべりしながらテントを立てる。久しぶりに友達と話したというS藤はテンションが高かった。(でも、山小屋バイトしてなくても夏休みってそんなもんですよね…あれ?)S藤から、冷池山荘で京府大山岳部OBの方が働いているということを聞き、設営後にF澤は挨拶に行った。OBさんはどうやら私のことを知っていたらしい。ヒ~~~がんばりますぅ
その後は山荘でぜんざいをいただいた。お茶付きでQOLが高い。うふふふふ
~就寝
S藤の休憩時間が終わってしまったのでTSとF澤はテントに戻ってお昼寝。16時半ころに絶起し夕飯のペンネのさばアラビアータ(?)を作った。2人分だとすぐできる。西鎌で食べたK浦のさばパスタには到底及ばなかったが美味しかった。日の入りころから空が晴れはじめ、テント場から立山連峰がくっきりと見えてきた。うちゅくしい…。しばらく夕日にうっとりしたのちに就寝。の前に天気を確認したところ、おい!めちゃくちゃよくなってるじゃないか!?!?もとの行程に戻すことも考えたが、CS2予定だった五竜山荘のテント場の予約を既にキャンセルしていたことや部内にPWの中止を既に連絡していたことなどから、キレットを通るのはあきらめることにした。
圧巻の剱岳 きゃ~~~///
行動時間7h42m(うちレスト2h16m) ↑979m ↓2095m 歩行距離13.8㎞
04:06 冷池山荘テント場 発
04:33 布引山
05:01 鹿島槍ヶ岳南峰
05:56 鹿島槍ヶ岳北峰
07:15 冷池山荘
09:12 爺ヶ岳中峰
09:45 種池山荘
11:48 柏原新道登山口 下山
起床~4:06出発
前日に、2日目朝はS藤も一緒に3人で鹿島槍に朝日を見に行くことにしていたので3時半起床。気温が高く雨風もなかったのでとてもよく眠れた。こんなに山で寝られたのは初めてだった。お湯を沸かし始めると同時にS藤がテント場まで来てくれた。TSとF澤が朝ごはんを食べたのち4時に出発。
4:33~4:40 布引山
ピストン装備でスタコラ進む。S藤とTSがどんどん進むので私はウンウン言いながら必死についていく。特段危険個所もなく歩きやすい道なのでヘッデン行動でも大丈夫だった。布引山に着いたあたりから空がだいぶ明るくなってきた!目の前に聳える鹿島槍と、遠くの立山の稜線がはっきりと見えてきてとても綺麗
5:01~5:25 鹿島槍ヶ岳南峰
赤らみはじめた空をバックに3人で写真を撮ったりした。3人で来れて本当によかた~~~。S藤がとても楽しそうだったのでこちらも嬉しくなった。6時から山荘で仕事が始まるS藤とはここで一旦バイバイ。小走りで帰っていった。すごいな。
5:56~6:13? 鹿島槍ヶ岳北峰
せっかくなのでTSとF澤は北峰にも向かうことにした。S藤から話は聞いていたが、やはり南峰を過ぎてからとたんに道が悪くなった。危険というほどでもないが、急な岩場が多く道も細かった。先行者も慎重に進んでいた。南峰から先は日が出てから進んで正解だったね。北峰からはキレット小屋も見えた。くぅ~~~。行きたい…。予想外の天気の良さにTSと悔しさを滲ませつつもテント場に戻った。景色が本当にきれいだった。
7:15冷池山荘テント場~8:23発
テントを回収し、S藤に別れを告げる。8時には出発できたが、ヘリが飛ぶとのことで山荘の方々の作業が落ち着くまで山荘内で休憩させてもらう。ヘリ作業はとても大変そうだった。
ヘリ(写真提供:S藤)
9:45~10:00 種池山荘
爺ヶ岳の登り返しがきつかった。疲労の溜まった我々にはだいぶこたえた。鹿島槍ピストンで景色に満足してしまったため、爺ヶ岳のピークは3つともスルー。種池山荘の手前で雷鳥を見ることができた。雷鳥って「ぷいぷい」って鳴くんだね。モルカー?西鎌に続き雷鳥を見ることができて大満足。二人ともへばへばのへばーるくんになっていたが、意外とCTを巻いて種池着。だんだん谷からガスが立ち込めてきた。
雷鳥ぬいでおびき寄せたい
11:48 柏原新道登山口 下山
種池からは2回ほどレストを挟みつつ、TSとほとんど言葉を交わすこともなく虚無道をひたすら下る。日曜ということもあり前日よりすれ違う人は少なかった。そういえば、TSは休憩中茎わかめばかり食べていたような気がする。もっとカロリーを取ったほうがよいのでは。下るにつれて扇沢駅がだんだん近づいてきて、F澤得意の「早く帰りたいモード」が全開になる。種池から2時間かからずに下山。
信濃大町の温泉が休業日だったので松本まで戻ることに。信濃大町駅前でバスを下車してから松本行きの電車の発車まで1時間も待った。なんでここだけ急に接続悪いねん(゚д゚)!北松本で降りて瑞祥という温泉に行った。F澤は富士宮の実家に帰る予定だったが、だらだらしていたら身延線冨士行きの最終に間に合わない時間になってしまったので、帰省を諦め高速バスで京都へ帰ることにした。元々バスで京都に戻る予定だったTSとともに時間を持て余し、二度目の風呂に入った。その後松本駅前でとりぱCLSLお疲れ様会をして各々高速バスで帰途についた。西鎌尾根の山行含め1週間の長旅がついに幕を閉じた。たのしかったね~。
本来の計画通りの行程は完遂できなかったけれど、S藤さんに会えてとても嬉しかったです。ありがとう!!!西鎌から続いて夏休みの貴重な1週間を共に過ごしてくれたTSにも感謝です。お疲れさまでした。キレットは来年くらいにリベンジできたらいいな~~~。