Soi Party
Part2 槍ヶ岳
Part2 槍ヶ岳
おはこんばんちは I坂です。夏休みらしく北アルプスへ向かってきました。天候に振り回されながらも、楽しく健康に良い経験を積むことができたいい感じの山行となりました。
日時:2024.08.14-15
参加者:I坂(CL)、お箸(SL)、M田(食当)、Nちか(装備)、Tザワ、アンモ、T岡
8/10夜、上回生三人による全力の天候判断により入山日を決定。一週間程前から各天気予報サイトの情報をチェックし続けていたが、予報はコロコロ変わっていた。当てにならないというかしか内というか。山の天気は変わりやすいどころかロクにわからない。
8/13
10:30 松本電鉄松本駅改札前
上高地へは、昼頃に到着できる新島々経由の電車+バスを選択。日本各地から大きなザックを持ったメンバー7人が松本駅に集合した。切符売り場の行列に並び切符を入手し、移動を開始。始発で松本まで来たCLは既にへとへとであり、バスの中で快適な睡眠を得た。
スイカの腐る畑
ザック持ってない人はどうしてこんな辺境へ??
12:30-13:00 上高地
天気用法では雨のハズでは、、、到着した晴天の上高地では軽く昼食を。おやき、山賊焼き、持参したパンなどを各々胃袋に収め、食材などを分配し仮入山。流石にお盆ということもあって観光客が多い多い。山に登らないのにわざわざ上高地に来る物好き達を横目に見つつ下道歩きを黙々と。
14:25 明神橋
ここまでの間、7月の大雨の影響で左岸が通行止めになっていた。10分程の遠回りであるが右岸から歩いた。謎の晴天により高地とはいえども暑く、テストと夏休みでなまり切った身体には辛い道のりであった。小屋ではアンモがリアルゴールドをキメていた。欲望に忠実に生きるのも悪くないのかもしれない。
16:20 横尾山荘
徳沢園で適度な休憩をはさみつつ、ほぼCT通りにCS0横尾山荘に到着。この頃には移動の疲労も相まりしおれたメンバーであった。しかしながらここに来て雲行きが怪しくなったため、急いで設営。設営中に雨が降り始め、ギリギリテント内に避難することができた。中々止みそうになかった為、CL,SL.食当が入った6テンの4人でコメを炊き、ポトフを調理。4テンの3人に配給することで食事を済ませた。今年になって登場した食当のポトフであるが、失敗のしようが無く非常に美味しく素晴らしい。伝承してゆきたいと思う。夜になっても雨は上がらず、結構強めの雨がザアザアザアザアザア。雨雲レーダーや各種予報サイトによると深夜のうちに雨は止むとのこと。明日以降の天候も確認し、若干の不安を抱えつつ就寝。まだ入山していないとは信じられぬほど不快な湿っぽい夜であった。
これは徳澤のテン場どす
3:00 起床
目覚ましもかけずに寝たせいで、お箸に起こしていただいた。川の流れる音がよく聞こえるなぁと思っていたら、なんと雨がやんでいなかった。雨雲レーダーを見て絶望しつつ、朝食のパンスープジャムを食べる。夕飯のときもだが、食当のM田は本当に準備がよく、気持ちが良かった。ジャムを取り分ける用に小さなスプーンを持ってくるなど未だ嘗て誰も思いつかない配慮であったろう。結局、7月に増水で流れた道の様子や川の様子に不安があったので、日の出を待ち、小屋の人に安全かどうか聞いてみてから出発するかどうかを判断することとした。咎められない二度寝は幸せなものだった。
5:30 出発
小屋に併設されていた登山相談所なる場所で山男から、「昨晩はそこまで大雨が降ったわけではなく、落石などに注意すれば充分行ける、いい経験だよ」という有り難いアドヴァイスを頂いたため、小雨降る中撤収し、セパを着て入山することにした。アンモとお箸が夜お腹でも冷やしたのか、同じような症状の腹痛を訴えていたが、歩ける程度らしかったので気に留めつつ出発。
くぁwせdrftgyふじこlp
7:10 槍沢ロッジ
概ね1時間毎にレストをとりながら順調に歩みを進めることができた。SLには熊鈴をつけてもらい、安全面も抜かりなし。途中で雨がやんだため、ここからはセパを脱いでゆくことに。ガスも少しずつ薄くなり、良い予感がしてきた。
8:00 ババ平
樹林帯を突破。北アルプスを実感する道、景色に気分があがる。この辺りから急登が続く今回の山行で一番のヤマ場である。そういえば腹痛はここらでは誰も言わなくなったので治ったのだろう。
11:30 殺生ヒュッテ
急登ではM田が遅れだしたので、二番手にしてじっくり各チェックポイントでレストを挟みつつ登っていった。特に体力が無いわけではないので、食当が重かったのか、調子が出なかったのか、そういう日もあるよね。時々稜線のガスが晴れ、をぉぉという景色が広がり気持ちが良い。延々と続く登りにうんざりしつつもアルプスブーストで午前中にテント場に到着することができた。
11:30-12:40 設営、休憩、再出発
昨日の事もあったので、早々にテントを設営。雨で湿りきったテントを干しながら天気予報を見て穂先にいつアタックするかを相談。結局夕方まで雨は降りそうになく風も殆ど無い、どうせ明日の朝もガス。明日午後からの天気が悪いことを踏まえ、今日中に穂先にサブでアタックし、明日上高地に下山することにした。そうと決まればサブザックに必要な荷物を詰め替えて、残った荷物はテントにしまってイザ山頂へ。ヘルメットも忘れずに。
槍どーーーん
13:20 頂上山荘
先程までつらそうだったM田もスイスイ登っていたのでほっとした。気の抜けたアンモのペースがかなり落ちていたけれど特に急ぐ理由もないのでのんびりと。雲の隙間から覗く槍は大きく思わずニヤケがこぼれてしまう。
14:00 槍ヶ岳山頂
ついに憧れの槍ヶ岳へ。散々エッセーとかyoutubeとかで見てきたアノ道を自分の足で歩く。三点支持を徹底して頼むから落ちないでくれと頼んでから核心へ至る。アンモが一番怖がっていたが、なんだかんだ前には進めていた。岩場の難易度は高くなく、足場もしっかりしているため登りやすく楽しかった。終盤にかかる鉄梯子がほぼ垂直でめちゃ怖かったが、皆先に行ってしまったので頑張った。いざたどり着いた山頂はあいにくのガスではあったが、お盆休み真っ只中にもかかわらず空いていて逆に良かったような気もした。山頂では怖い怖いといいながらしっかりと記念撮影をして、天気が悪くならないうちに下山した。
楽しすぐるァ
うん、ハイ。さんちょー
14:30-15:00 頂上山荘
帰りは行きよりスムーズに降り、圧倒的な達成感を胸に頂上山荘へ。多くのメンバーが魅力的かつ良心的価格の槍ヶ岳グッズを買い求めていた。また、各々おでんや豚汁といった軽食を注文して槍ヶ岳を満喫した。
15:20 殺生ヒュッテ帰還
ほくほくしながらテントに戻り、前日は流れで決まったテント割を決定。どうやら4テン(エスパース)は昨晩浸水していたそう。仁義なきじゃんけんの結果、上回生三人が4テンに、新入生四人が6テンに入ることになった。天気は耐えていたので外で調理をしていると完成間際で雨が降ってきた。急いで全員6テンに入り、そこでそのまま夕食とした。メニューはビビンバとコメ。これまた非常に美味しくとても幸せな気持ちになった。ただ、お箸等が高山病とかで余り食べなかったことで、その他の人々が最後まで頑張ることになった。食当の一人1合制は少し見直してもいいんじゃないかと思った。4テンに戻り、テントマットを敷いて横になろうとするとテントの床が浸水し始めた。さらに外は雷を伴う大雨。ザックカバーをかぶせたザックに足をのせて寝返りを打たないように気をつけながら不安な夜を過ごした。ただ幸い22:30頃に雨はやみ、快適な睡眠が阻害されることはなかった。
飛んだ
浸水ってレベルじゃねぇゾ。水たまり
4:00 起床
5:00出発を目標にして起床。床は夜と同じでびちゃびちゃ、テントマットの有り難みを感じた。朝食はインスタントフォー。6テンで調理してもらうことにした。朝食のフォーはとても美味しかった。少し時間はかかるが、時間的余裕のある計画であれば食パンなど捨ててフォーを握るべきである。
5:40 出発
結局撤収や準備に手間取り、遅めの出発となってしまった。前回で下りはそこそこ速いペースで行けることを見込んでいたのでまあよいかという感じ。
7:35 ババ平
アンモが濡れた靴下を登山用でない靴下に変えてしまったらしく、靴擦れで遅れ気味になっていた。それでもコースタイムは巻いていたので、問題なし。道中進行方向は好天で、景色をところどころで堪能しながら歩けてとても良かった。穂先をはじめとする稜線はガスガスで見えているうちに晴れることはなかった。
8:00 槍沢ロッジ
ただひたすらに下る
9:20 横尾山荘
そういえば槍沢ロッジと横尾山荘の間に、7月に流され簡易的に復旧された登山道が確認できた。あの復旧スピードでここまでの道をつくれるのは流石北アルプスという他ない。
10:20-40 徳沢園
ほとんど下道をひたすらに歩いてきて、疲労の色が見え始めた。全員が500円のソフトクリームを買って食べた。麻薬的美味しさで疲れた身体にしみわたり活力が湧いてきた。
なんだかんだいい感じ
とても簡易的だがしっかり
うぅんま😀
11:45 明神橋
観光客の群れに遭遇。行きと同じく右岸を物好き達と一緒に歩き通す。
12:38 かっぱ橋 下山
温泉だけを心の支えに、着の遠くなるような長い長い下道を歩き通した。物好き達はメインザックが無いため涼しい顔をして歩いていて腹がたった。とても暑く苦しく、今回で一番心に来る道のりだった。
下山~
上高地温泉ホテルまで虚無walkし、バスの時間に間に合うよう行水。14時発の松本行に飛び乗って上高地を後にした。松本では何よりも早く帰りたいM田とT岡とお別れし、残ったメンバーで松本城を眺め、蕎麦屋でいつも通りの信州そばと、馬刺し、虫の佃煮を食べて気持ちよくなった後、解散。お土産を買い漁って各地へ帰っていった。
お疲れ様でした。天気こそ微妙だったけれど、悪天候時のテント泊を二回も経験できる良い機会だったように思います。ちゃんと槍の山頂にも行けて満足です。
お箸:SLお疲れ様。次はCL頑張っておくれ。
M田:食当ありがとう。とても美味しかったです。他の食当の人も見習ってほしい
Nちか:六テンもたせてごめんね。体力もあって安定感もあって楽しそうでいい感じ。
アンモ:登山用ソックスをもう一足買いましょう。セパは買っていてよかった。
T岡:養老ぶりなのにしっかり登れていて素晴らしいです。靴擦れいつかおさまるといいね。
Tザワ:頼りになる後輩です。色々助かりましたありがとう。