4回生Party2
Part3 空木岳
Part3 空木岳
中Mです。一度は完全に消滅したこの山行。I南の完成編への参加条件を満たすべく、経験値稼ぎのために堂々たる復活をしました。二日合わせて獲得標高は3,000m超えのなかなかハードな山行でしたが、なんとか完走することができました。
Date:2024.08.08-09
Member:中M(CL)、T部(SL)、AKK(食当)、Y田(装備)、W、I南
[Day1] (CT -30min)
5:00 駒ヶ根高原スキー場(出発)
6:16 池山林道出合
7:35 池山小屋分岐
8:30 マセナギ
10:24 ヨナ沢の頭
11:15 空木平分岐
11:25 空木平避難小屋(CS.1)
[Day2] (CT(エアリア基準) +1h15min)
4:00 空木平避難小屋(出発)
5:25 空木岳
7:15 木曽殿山荘
7:55 東川岳
9:27 熊沢岳
10:40 大滝山
11:10 檜尾岳
12:45 濁沢大峰
14:05 島田娘
14:50 千畳敷ロープウェイ駅(下山)
23:00 BOX集合
前日22時をBOX集合としていたが、T部がバイトがあり間に合いそうにないとのことで集合時間を23時へと変更した。T部以外のメンバーは15分ほど前に集合し、装備点検を行なった。CL自身、部の備品を何一つあらかじめ持てていなかったため、ここで必要なもの全てを揃えた。食当、装備ともに自分が確認するまでもなく、すでに必要なものをザックに詰め込んでいた。素晴らしい。しかし、唯一ヘルメットだけみんな忘れていた。AKKがY田、I南、Wにヘルメットを手渡し、みんなヘルメットを持った。(はずだった…。)
その後、T部が合流し、出発した。駒ヶ根まではCLとAKKが運転をした。車はTimes By AKK Taxiの最新NOAH。コンパクトカーと同じ値段で最新のNOAHが借りられるとは恐るべし。とても有難い。AKKがカーナビが嫌いなことは前回で知っていたが、やはりカーナビ無しだと落ち着かない気がした。まあ、今回は毎度お馴染みの駒ヶ根なのでOK。
3:00ごろ 駒ヶ根スキー場駐車場
駐車場に着いて1時間半ほど睡眠をとった。最初は良かったが、起きる頃には、もはやサウナと化していた。
4時半に起床し、5時出発を目標に各自準備を始めた。CLとしては、自分が登山口にいて、これから登山が始まるという事実を受け入れることができなかった。ここで、Y田が自分のヘルメットがないことに気づく。しかし、絶対に車に積み込んだと主張はしており、犯人探しが始まる。しかし、どの被告人も、自分はヘルメットを持ってきたと主張しており、犯人探しは迷宮入りした。ここでは、西部構内での荷物の積み込み時に落ちたのではないかという結論に達した。
そして、時を同じくして、T部がヘルメットを忘れたことに気が付く。本人は院試、バイト等あり直前まで準備できなかったからだとか言っていたが、CLと状況はほとんど変わらないのでしっかりして欲しい。ということで、"ヘルメット−2"の状態で登山開始となった。
ヘルメット談義
行動開始
5:00 行動開始
T部に登山届を託し、ゆっくり歩き始めるよう伝え出発した。この日はずっと登り。序盤からT部が暴走していた。何度ゆっくりと言っても、その20秒後には元の速さに戻っていた。人の心を持たないT部は人のキツさなどお構い無しである。AKKが「これ大丈夫ですか。絶対後々出力下がりますよ。」とだいぶ心配していた。Y田が「それ、なんなんすか。」と後で指摘していたが、AKKは歩くペースのことを”出力”と表現するらしい。AKKは元理系で今は法学研究科にいるため、理系と文系の両方の側面を持ち合わせていて語彙が実に豊かである。
いい天気
6:16 池山林道出合
7:35 池山小屋分岐
少しずつ日が昇り始めていたが、木陰のおかげで涼しかった。Wさん、I南ともにここまでしっかりと歩けていたと思う。Wさんはスポーツジムでランニングをしているようで、着実に体力が向上しているように感じられた。小屋分岐では水がパイプから煌々と流れており、いい休憩地点であった。
Wさんはほぼ毎休憩のようにお菓子をみんなに分けてくれていた。少なくともCLは持ち合わせていない程度の他者への配慮を感じた。優しいですね、見習いたいな…。
分岐の水場(水源は何処へ)
8:30 マセナギ
登り始めて序盤は景色のいいところもあったが、なかなか視界の開けない森の中をひたすら登った。あまりの景色の単調さに耐えきれず、Y田が時折奇声ともなんとも言えない叫び声を出すようになった。確実にF間の影響だろう。Y田が着実にF間化してきており、悲しくなった。思い返せば、K松さん→F間→Y田と奇声担は脈々と受け継がれていくらしい。(願わくば途絶えよ。)
その後、大地獄、小地獄とやらを通った。名ばかりの平凡な道だった。必要もない鎖がぶら下がっており、みんな難なく通過した。
10:24 ヨナ沢の頭
徐々に雲が上がってきており、予報では昼ごろから雨が予想されていたため降らないことを願っていた。最初よりはペースは落ちた感じもしたが、ここまで、ほぼコースタイム通りで誰一人バテた感じはなく歩けていた。
11:15 空木平分岐
11:25 空木平避難小屋
ヨナ沢の頭を過ぎたあたりから、なぜかまたペースが少し上がり、終わってみればコースタイム-30minで避難小屋に着くことができた。最初のペースから見ても誰かしらバテるのかなと思っていたが、特にそんなことはなく杞憂に終わった。
避難小屋はとても綺麗で、さすがにこの時間に先客はいなかった。小屋の水場は近くの沢で、ある程度流れがあってすごく澄んだ綺麗な水場だった。トイレも山中にしてはとても綺麗で、ペーパーまで付いており、避難小屋としては100点。時折、晴れ間も除いており、小屋の前でみんな座り込んでの談笑が始まった。Wさんは「死にそうです。」と口にしてはいたが、そう言えるうちはまだ大丈夫だろう。(主観)
AKKが持参していた京大土産の瓦せんべいを配ってくれた。中央にクスノキが描かれたクッキーでとても好評だった。そして、Wさんは恒例になりつつある、ひまわりの種を配ってくれた。ひまわりの種は食べるのに少しコツが必要で、香りがすごくいい。CLは八ヶ岳の時以来、2回目のひまわりの種で食べ方に関して着実な技術の向上を感じた。断らなければ追加される、わんこそば同様のシステムでひまわりの種が運ばれてきた。流石のハム太郎も満腹になるに違いない。
空木平避難小屋
周辺の水場
T部は小屋で翌日締切のレポート課題をし、CLは小屋で寝ることにした。1時間ほど経っても、外からはY田、I南、AKKの元気な話し声が聞こえており、仲が良いようで何よりだと微笑ましく感じた。15時前から雨が降り始め、みんな小屋の中に撤収した。さっきまで元気にしていたY田、I南、Wさんの3人も流石に横になると寝ていた。
16時ごろに3人を起こし、T部は天気図を書き、他のメンバーで夕食に取り掛かった。AKKはカレーの具材を切って肉と共にぺみしてきてくれていて、スムーズに調理が進んだ。ぺみがなかなか固まりきらなかったようでラードの量に悩んだらしい。前回のT橋然り、今後の新入生のためにもぺみマスターのH田がぺみのノウハウを残してくれることを願ってます。
米6合を小さいコッヘルで炊いたため、蓋が米で持ち上がり上の方が全然炊けていなかった。炊けてない部分に水を足して再度炊きはしたが、修復は難しく硬めのご飯になってしまった。カレーだったことが功を奏し、なんとか食べることができた。美味しかったです。ありがとうございました。
18時ごろ 就寝
3:00 起床
二日目の行程の長さを考慮し、3時起床、4時出発とした。みんな、素早く起きて行動開始していたと思う。マルタイラーメンをさっと食べて、小屋を出た。
4:00 出発
初日のオーダーから、前列のWさん、I南を入れ替え、出発した。あたりはまだ暗く、ヘッドライトを付けながらの歩行であったが、空木岳に向けて谷を上がり詰める感じの道で少し歩きにくかった。道中、道を左に外れてしまい、右側の道に戻るのに15分ほど費やしてしまった。リヒト山行で辺りが見えにくかったのもあるが、もう少し慎重になるべきでした。
5:10 空木駒峰ヒュッテ
道を外れたこともあり、少し時間がかかってしまった。頂上まであと少しであったが、トイレ休憩も兼ねて少し休憩をとった。ここにきて初めて主稜線上に上がったので、ようやくいい景色を見ることができた。辺りは雲海が出ていて、絶景のひとこと。はるか遠くに宝剣岳も確認できた。
5:25 空木岳
ようやく空木岳に着いた。山頂で、前日ロープウェイの方から歩いてきたらしいおじさんと出会い、集合写真をとってもらった。南の方には、当初ピストンで行程に追加していた南駒ヶ岳へと続く稜線が伸びていてとても綺麗だった。いつかこっちも行けるといいな。先は長いので、10分ほど休憩して山頂を後にした。Y田にピークでの休憩短くないですかとか言われたが、T澤との比較はしないでほしい。
道を探すCL
ご来光
はるか遠くの宝剣
7:15 木曽殿山荘
空木岳からここまでの道は下りで、途中鎖場もあったりしたためか、すごく時間がかかってしまった。ヘルメットは人数分なかったので、岩場に慣れていないWさん、I南、AKKが装着した。Wさんがバテている感じがした。コースタイム+1hがすでにこの時点でかかっており、雲行きが怪しくなっていた。文字通り、ガスもだいぶ上がってきていてこの先の天気が不安になった。そのため、Wさんの荷物をT部とCLに分配し、できるだけ負担を減らすことにした。T部はテントマットを二つザックに外付した状態になっており、"睡眠の質こだわり派"となっていた。
売店で水が買えることを期待していたが、まだやっていないと言われ断られてしまった。次の水場は檜尾小屋で、少しルート上から離れるが、最悪ここで水を買うことにしようということになった。
15分ほど休憩してまた出発した。小屋を出てすぐは、東川岳までの割と急な上り坂。ゆっくり行くつもりでいたが、荷物が軽くなったWさんの"出力"が確実に上がり、かなりいいペースで東川岳に着いた。
7:55 東川岳
日も昇ってきてだいぶ暑かったが、稜線歩きで景色がいいことが唯一の救いだった。Y田もかなり満足そう。Wさんのペースが上がってきた分、この辺りからI南さんのペースが落ち出した。そこで、I南さんの荷物に関してもAKKとCLで分配し、少しT 部に水も持ってもらった。
9:27 熊沢岳
道中、高度のある鎖場も二箇所ほどあったが、先行したT部が下から声をかけてくれていたので時間はかかりつつも、問題なく通過することができた。
10:45 大滝山
11:10 檜尾岳
この辺りから、確実に前方の雲行きが怪しくなっており、ガスの上昇スピードが半端じゃなかった。稜線の西側から風が吹き、東側から上昇するガスとぶつかり、東側に大きな雲の壁が出来ていた。嫌な予感しかなかったが、ここまで来ては、引き返しても地獄なのでひたすら進み続けた。
この時点で、大体のメンバーが水が不足気味になってしまっていた。みんな満身創痍で檜尾小屋にいく元気はなかった。そして、自分が思ってたよりも遠くにあった。これに関しては、自分の見立ての甘さが招いたことです。ごめんなさい。水が足りないと言っていたAKKには1Lほど、Wさんには500mlほど自分の持っていた水をわけた。T部、I南さんはロープウェイ駅でのコーラを楽しみに気力を振り絞っていた。
モクモク
檜尾小屋
12:45 濁沢岳
ここまでの歩行時間はおよそ9時間。みんなだいぶ疲れており、Y田がついに理性を失い、人目を憚ることなく奇声を上げ出した。修行中だったF間の魂がY田に乗り移ったに違いない。
14:05 島田娘
ピークに期待しては裏切られ、さらに裏切られることを繰り返して、最後のピークである島田娘に着いた。島田娘に到着する少し前から雨が降り始め、セパを着ることになった。朝早くから雲行きは怪しかったので、天気としてはもってくれた方だと思う。最後、ロープウェイ駅に着いた時に気づいたが、T部、I南、Y田に関して下のセパを着ておらず、水浸しになっていたので、次からは、しっかりと下のセパも着るようにしてください。T部はちゃんとしろ。
14:50 千畳敷ロープウェイ駅
最終的には、一番遅いエアリアのCT+1h15minとなってしまった。総歩行時間はおよそ11時間で、CLとして見立ての甘さを痛感する結果となりました。ただ、大きな問題なく、完走出来たことはよかったと思います。
15時半発のロープウェイに乗り、麓のこまくさの湯に行き、ソースカツ丼を食べて帰った。明治亭のソースカツ丼は安定に美味しいですね。帰る頃にはすでに19時ごろになっていて、京都に23時ごろに到着した。
千畳敷
安定のソースカツ丼
なんとか完走できてよかったです。今までの山行の中でもトップレベルにキツかったと思います。未だ、メンバー全員で山行に行けていないので、次の白馬でみんな揃っていけるといいですね。
T部:ありがとう。ヘルメット忘れるな。時計を登山口に落とすな。
Y田:体力は問題ないと思います。元気でしたね。
I南:シャリバテしないように意識的に食料をこまめに食べるといいと思います。
AKK:毎度、激安Timesに感謝しています。常に周囲に気を配っていただいて感謝感謝です。
W:確実に体力が向上していると感じました。