20220528-29

山上ヶ岳

メンバー:中M(CL),藤M(SL),H田,I坂(装備),M末(食当),T巣

写真:Amazon Photos

行程

[Day1]

4:30 BOX(集合)

9:20 洞川温泉(バス停)着

9:45 かりがね橋下(入山)

12:00 大天井ヶ岳

13:31 今宿跡

14:14 洞辻茶屋

14:50 鐘掛岩

15:30 大峰山寺

16:07 小笹ノ宿避難小屋(CS1)

17:00 夕食

19:30 就寝


[Day2]

5:00 起床

6:00 出発

6:30 大峰山寺

7:35 稲村ヶ岳山荘

8:08 稲村ヶ岳(撤退)

8:23 稲村ヶ岳山荘

9:55 法力峠

11:00 下山

[Day1]  洞川温泉(入山)  〜 小笹ノ宿避難小屋(CS1)

4:30 BOX(集合)

始発のバスに乗るためにこんな集合時間になってしまった。BOXの扉を開けるとすでに到着していたM末とその横に転がる二つの死体があった。藤MとH田は早く着いていたらしい。この二人は先週末に集合時間に40分遅刻するという前科持ちのためこれ以上罪を重ねることは許されていなかった。もちろん全員が眠そうにしていた。そもそもこんなアプローチになったのはCL以外免許を持った者がいないからで仕方がなかった。全員のパッキングを済ませ出町柳へと向かった。ここからが地獄の始まりであった。

出町柳から近鉄下市口駅まで行きそこからバスに乗った。総移動時間4時間。とても過酷だった。僕の携帯はよほど京都駅が好きならしく、京都駅経由で下市口駅まで行ったため、その間不必要な乗り換えを2回もしてしまっていた。結局の到着時間は一緒だったので許してあげた。(僕のせいです。ごめんなさい。)

下市口駅に着くと、梅雨入り前最後ということで40人近くの人がバス停に並んでいた。バス停には警察官も数名おり、ビラを配っていた。実はこの数日前に、行程にも含まれている「五番関」付近の鎖場で滑落による死亡事故が起こったそうで安全登山を呼びかけていた。ぎゅうぎゅうのバスに揺られること1時間、CL以外は車内で立たざるを得なかったため本当に辛そうだった。

9:20 洞川温泉(バス停)着

この時点で9時を過ぎており、一刻も早く入山したかった。準備を済ませ足早に入山口へ歩き始めた。

9:45 かりがね橋下(入山)

入山口の発見に少々手こずったが、あらかじめ道が不明瞭なことは知っていたので半ば強引に入山した。少し登ると、かりがね橋からつながる登山道に合流した。

バス停付近

想像の50m近く上にかかっていたかりがね橋

入山してから30分の間には3つほどの展望台があったが大体がボロボロだった。天気に恵まれたのやらどうやら、この日は最近お馴染みの季節外れの暑さ。最初はひたすらの登りなのでこまめにレストを取りつつ行った。道中、藤Mが道を間違えることがあったが、これに関しては「この先通行止め」となっている道を行く必要があったため仕方ないと思う。自分でも事前に調べてなければ道を間違えていたと思う。「通行止め」と書いてはいたが、調べた限り危険な場所や道の途切れは無かったし、実際に歩いてみてもなぜなのか理由はよくわからない感じだった。

大天井ヶ岳までの道中にはなかなかの急登があり、徐々にM末が遅れてきていたためレストを取りつつM末をS Lの後ろに変更したりした。

12:00 大天井ヶ岳

コースタイムからの若干の遅れに焦りを感じつつもこの日の気温と荷物の量を考えればしょうがないのかなと思い、長めにレストを取った。特に展望はなかった。

展望台から見える洞川

道中の急登

山頂

12:41 五番関

五番関は程よく開けていたのでここで軽くレストをとった。M末の遅れが気になっていたので、食当の荷物を代わりに持ってあげることにした。これでだいぶ負担は減っていたと思う。五番関を少し過ぎたあたりに事故現場であろう鎖場が。確かに少し踏み外せば下まで滑落してしまいそうな所だった。雨が降っていればなおさらだっただろう。慎重に渡った。

領域展開(?)

五番関付近の鎖場

14:14 同辻茶屋

事前調べでは同辻茶屋が営業していたりいなかったりしたが、この日は営業していた。お菓子、パン、ドリンク、ビール、カップラーメン等、品揃えはなかなか。もちろん値段は山価格。向かいの休憩所には電気ポットがあり、お茶を飲ませてくれた。大峰山寺の参道なだけあってこの付近はこれと似た茶屋がたくさんあった。参道に合流してからは多くの修験者とすれ違った。ここではすれ違った人に「ようお参り!」と挨拶する習慣があるらしい。僕も挨拶をされたら、ようお参りと返してはみたが、やはりどこか恥ずかしかった。

14:50 鐘掛岩

これに登るために今回の計画を立てたと言っても過言ではない今回の核心がやってきた。右に巻道もあるのでそっちを通っても良かったのだが岩の姿をみると登らざるを得なかった。大いにそそられた。みんな同じ気持ちだったはず。おそらく…。岩の付近は風をさえぎる木々がひとつもなく、しっかりと風が吹いていた。ザックが少し風に煽られそうではあったが、しっかりと鎖も垂れていて岩場のいい練習になったと思う。特に手こずった人もおらず、楽しそうにしていた。

15:30 大峰山寺

若干コースタイムから遅れており、早くテン場に着きたい気持ちがあったので、観光は二日目に回し、この日は5分程度の休憩を取るだけにした。その間にCLはお寺の内部で参拝し、ちゃっかりと御朱印帳までもらってきた。大峰山寺は世界遺産であり、日本で一番高いところに建つ国の重要文化財のお寺であるらしい。

御朱印

16:07 小笹ノ宿避難小屋(CS1)

予定では16時前にCS1に着きたかったのだが、少々遅れてしまった。テン場自体はテントが張れそうなスペースが十分にあり、近くに水場もあるので上出来だったと思う。テン場につくとすぐにテントを張らせ、食当には夕食を作るよう指示した。一年はI坂とM末が経験者なこともあり、素早くテントを建てていてなんの指示もいらなそうだった。

この日の夕食は親子丼。ご飯がきれいに炊け過ぎていてびっくりした。水の分量が多かったのか親子丼というより、かきたま汁になっていたが味は美味しかった。この時点でDiscordからの連絡でH本さんが迎えにきてくれることが確定していた。一日目の疲労感の大部分をアプローチが占めていたと思う。それだけに嬉しさは格別だった。こんなアプローチ二度としない方がいいと思う。(今期のpart2でTまつりさんも同じアプローチで計画しているとか…。)

この日の行動時間からの遅れを考えると、明日Variation1を入れたら総行動時間が9時間ぐらいになってしまいそうだったのでVariation1はカットして正規のコースのみで下山することに決め、起床時間は5時にして就寝した。

[Day2]小笹ノ宿避難小屋(CS1)〜洞川温泉(下山)

5:00 起床

テントの撤収も思ったより早く済み、すぐに朝食の準備に取り掛かることができた。もちろん朝食は定番の食パンとスープ。無難に美味しかった。

6:00 出発

起床から出発まで一時間。part1の時点でこれだけ早けいのはとても優秀ですね。去年のpart1ではH田が寝袋を畳むのに時間がかかり、なかなかテントから出てこず、出てきたと思ったらかなり不機嫌にしていたのを思い出した。今回は機嫌は良さそうだったので安心した。きっと寝袋を早く畳むことができたのだろう。

6:30 大峰山時



7:35 稲村ヶ岳山荘

稻村ヶ岳山荘から稲村ヶ岳まではピストンで行く予定だったので、ピストン装備にするかは各自の判断に任せて準備をさせた。稻村ヶ岳山荘では山頂ピストンを行う人のために荷物の預かりを行っており、メインザックを置かせてもらった。

7:50〜このちょっと前辺りからM末の体調が悪そうで、M末はトイレにこもっていた。トイレから出てきて体調を聞いてみると大丈夫ですということだったので、無理だけはしないよう伝え出発した。しかし、登っているとなかなかM末のペースが上がらず、顔色が悪そうだったので再度大丈夫かと聞いてみると「吐きそうです。」と答えたので山頂に行くことは断念し、山荘に向けて引き返した。

8:23〜 山荘に着くと、とりあえず正露丸を飲ませ、しばらく休憩をとった。M末以外の人に同様の症状はなかったので、山で食べたものによる食あたりとかではなさそうだったし、原因はよくわからなかった。初日からのことを考えると、寝不足、暑さ、体力不足等、いろいろなものが複合的に関係していそうだった。トイレで上からも下からも出たようで、40分ぐらい休憩をとると「そろそろ行けそうです。」ということだったのでゆっくりと出発した。

9:55 法力峠

ここで軽くレストを取った。M末の体調も大丈夫そうですぐに出発した。

11:00 下山

稻村ヶ岳山荘

下山口

その後は、少し歩いて洞川温泉までいき、温泉内でH本さんと合流して帰った。

コメント

梅雨入り前の好天にも恵まれ、鎖場、岩場もあり満足度の高い山行だったと思う。しかし、事情はあったとはいえ、一日目の行動時間は6時間ちょっと、二日目は4時間ほどというぬるい山行になってしまったので、次のpart2で巻き返したいと思う。次はしっかりと歩かせるつもりなので各自それまでに体力をつけておくように。