都市を構成する道路や公共交通ネットワークを「点と線」で表し,平常時の効率性と非常時のレジリエンスを高めるネットワークのデザイン手法を研究しています.土木計画学とグラフ理論やオペレーションズ・リサーチの知見を融合した数理モデルを開発し,実都市ネットワークへの適用が可能で,よりよい社会の実現のためのデザイン理論枠組みの構築を進めています.
道路網の連結性にとって重要なリンクを理論的に特定し,災害時の分断や孤立を防ぐようなネットワークの整備・運用指針を提案するモデルを開発しています.グラフ理論を理論基盤として,ネットワークのどこが災害に弱く,有事には対処法となるソリューションを提供するための方法論研究を展開しています.
道路網や公共交通網は,経済活動の発展とともにこれまで人々が拡張してきました.したがって,拡張の経緯は経済活動の密接な関係が存在するはずです.ネットワークと都市の空間的な広がりの規則性を知ることで,刻々変化する都市と輸送網の望ましい関係について考えています.