身体所見は医療者(特に循環器領域)が身につけるべき最も重要な知識です.匠の業として何世紀にも渡って指導者から弟子へ脈々と伝授されてきました.しかし画像診断が発達した今日,身体所見は「過去の遺産」になっています.このチャンネルでは今や風前の灯火となった心臓フィジカルを取り扱います.身体所見は今日でも有用であるばかりか,日常の診療を楽しくしてくれます.
臨床現場に活用しやすいように簡便化された頚静脈の新しい評価方法です(座位かつ定性).従来の方法はとても複雑でした(例:45度半座位で胸骨角から右内頚静脈の拍動上縁の垂直距離を測定).「座位で頚静脈が見えます」を心不全のサインとして共通言語化するために開発された無料アプリです.
心臓はおしゃべりです.喜び,憂い,興奮,冷静,快さ,喘ぎ,充実,不満・・・いつも1人で何かを呟いています.うまく聞き取れないことも少なくありませんが,聴診器を胸に当てる前はいつも気持ちが高ぶります.この心臓語が持つ面白さを伝えるために開発された無料アプリです.聴診器の歴史や心音のトリビアも紹介しています.心臓の聴診に興味を持つきっかけになればこれ以上の喜びはありません.
松下記念病院の総合診療科で毎週月曜日と木曜日に行っている救急症例の昼食カンファレンスです.お互いの貴重な臨床経験を共有して守備範囲の広い医師に成長することが目的です.学んだ事を記憶に留めるため参加者が自由に投稿できるシステムを採用しています.
くすのき・さつき循環器カンファレンスと関連する学習サイトのリンクを随時受付中