その悪夢、コギトに在り。
ある日、女は自らを神だと悟った。
身体の奥底から夢幻に湧き出てくるチカラ。
それが何よりの証拠だと。
女は神を信仰していた。
救い導いてくれる存在だと。
そして、それは他人であると。
残酷な存在証明が、心を踏みしだいた。
尚も増大していくチカラ。
反比例するように喪われていく五感。
既にその眼に偶像は映らず、
耳に慈愛の言葉が届く事は無い。
「もう悪魔でも良い!
誰か私を助けてよ!」
その、かつて「エマ=クルス」と呼ばれた存在は、
絶望の中、叫び続ける。何度も、何度も。
無意識の中で辿り着いていた、魔界の荒れ地の中心で。
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