取組のご紹介
黒松内ヘルスツーリズム推進協議会が行っている森林療法活動についてご紹介します。
黒松内ヘルスツーリズム推進協議会が行っている森林療法活動についてご紹介します。
私たちが森林療法の活動を行うとき、主に活用しているフィールドは「歌才森林公園」です。 天然記念物・歌才ブナ林ではありませんが、もちろん立派なブナにも出会えます。 町の中心地からも近く、四季折々で表情が変わる森で自然素材をその場で採取し、利用する体験もできます。
町で行っている定期的な散策会や、黒松内町観光協会で紹介している「癒しのブナ林ガイド」コースでは、町民の健康づくりのために森林療法の活動を行ってきたスタッフがご案内します。五感をフルに使って、いつもの森歩きを数倍楽しむためのコツをお伝えします。
散策会やツアーの内容によっては、町の人たちと一緒に森歩きをしたり、一緒にプログラムを体験することも。 森の中でだれかと肩を並べ、笑い合って歩く…「心のつながり」も大切にしています。 あたたかい町の人たちと過ごすひとときは、疲れた心をやさしくほぐしてくれます。
緑色は目を癒し、 “発見”の楽しさは 脳を活性化させます。
☛ルーペを使い、ブナの樹皮に生きる地衣類やコケなどを観察してみましょう。小さな自然観察は、知的好奇心を刺激します。
風、せせらぎ、鳥の声…森の音は緊張を和らげ、 脳の活動を鎮静化させます。
☛森の中でねころんで、しばらく休息の時間を過ごしてみましょう。ブナの葉擦れ、鳥たちのさえずり…耳に入ってくる森の音は、心と体のリズムを整えてくれます 。
特に針葉樹の香りはストレス軽減など様々な健康効果が確かめられています。
☛正しい深呼吸の仕方で、トドマツやアカエゾマツなど針葉樹の香りを体内に取り入れましょう。旅が終わったあともおうちで香りを思い出せる、手軽なクラフト体験もご用意しています。
さまざまな自然のものに素肌で触れて、じんわりと癒されましょう。
☛素足になってふかふかのコケの道を歩いてみましょう。ふだんは靴に守られている足の裏で、大地の硬さや温度など、心地のよい刺激でリフレッシュできます。
森の中で見つかる時季ならではの味わいは、季節感を思い出させてくれます。
☛木の実などの森の幸を、その場で採取・味見してみましょう。イベント時はガイド愛飲の野草茶が味わえることも。さらに町のシェフによる季節の素材を使った「健康弁当」も準備中です。
従来から広く認知されていた事ですが、近年では森歩きによる健康効果に科学的根拠が示され、医療の現場でも森歩きが活用される事例も増えてきました。
黒松内町では東北医科薬科大学の住友和弘先生の監修のもと、科学的にその健康効果を確認しながら、森林療法のプログラムを実践してきました。
令和元年〜7年のべ約200名の測定結果、当町で行った森林療法プログラム(森歩き+簡単なレクリエーション)の前後で、最高血圧(平均136.9mmHg → 平均128.5mmHg)および最低血圧(平均81.3mmHg → 平均77.4mmHg)がともに有意に低下。黒松内の森がもたらす健康効果が確認されました。
年1回程度、東北医科薬科大学の住友和弘先生による森林療法シンポジウムを開催。町民の健康作りへの意識付けを行いました。
黒松内町ブナセンターを事務局に、教育委員会、役場保健福祉課、診療所医師などを構成員として「黒松内町森林療法実践プロジェクト」を発足。月一回程度の森林療法体験会を開催し、健康効果を実証しながら森歩きや五感を活用する森林療法プログラムを実践し、データとノウハウを集積しました。
継続してきた森林療法活動を観光産業にも展開したいという機運が高まり、「黒松内町森林療法実践プロジェクト」に観光協会や商工会が構成員として加わり、「黒松内ヘルスツーリズム推進協議会」を再編。また、令和4年度「森林サービス産業」モデル地域等(健康経営分野)創出支援事業(林野庁補助事業)において、準モデル地域に認定され、研修等を通してヘルスツーリズム事業確立のための知見を得ました。
町民向けの健康づくり活動としては、森歩きイベント「おさんぽの会」を月1回程度開催。徐々に参加者も増え、町民へ活動が定着してきている状況です。
森林療法活動の観光産業への展開については、個人旅行者向けの事業を令和7年度から開始しています。
ほかにもおおくの町民のみなさん、文化団体のみなさんにご協力をいただいております。