トークセッション

 

第1セッション

12:20 ~ 13:00

「川越蔵の会発足の経緯と川越のまちづくりの展望」

西郷真理子

株式会社まちづくりカンパニー・シープネットワーク代表取締役

都市計画家、コミュニティに依拠したまちづくりの専門家、蔵造りの町並みのコミュニティを「まちづくり規範と町並み委員会」で運営することを、初代会長の可児一男氏などと進めてきた。高松丸亀町商店街再開発、長浜まちづくり、石巻まちなか再生のまちづくり等を実践。2008年日本都市計画学会賞石川賞、ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010年大賞、2011年カンヌ国際都市開発未来プロジェクト最優秀賞など受賞。東京生まれ川越育ち当会発足時から会員。

植松久生

元川越市役所職員

1950年東京生まれ、川越育ち。明治大学農学部農芸化学科卒業後、川越市役所奉職。企画課広報係で、川越の将来を市民に問いかけたTV広報「蔵造り、まちづくりの明日を問う」の番組制作を担当。神奈川県と川崎市などが主催する‘82地方の時代映像祭で自治体奨励賞を受賞。その賞金を元に1983年5月川越蔵の会発足、事務局長をされつつ、職員として一番街の電線地中化や重伝建地区選定に向け邁進された。現在もご多忙中。

一番街商店街は、蔵造りの町並みとして東京圏にもかかわらず保存されてきた。

しかしその実態は1980年代までは、厳しいものであった。

そのなかで、凍結保存という考え方を、「生活の視点」という観点で見直し、「商いのまち」という蔵造りの町並みのコミュニティを「まちづくり規範と町並み委員会」で運営することを、初代会長の可児一男氏などが進めてきたことが成功を導いたといえる。

これは、農村社会と連携しながら、自然環境、歴史文化を継承するサスティナブルコミュニテイという、これからのSDGsの社会のモデルといえよう。

これを町並み委員会と町づくり規範の活動をもとに考えたい。

第2セッション

13:10 ~ 13:40

「分室をめぐる井戸端会議~公共の施設の可能性」

荒木牧人

株式会社80%代表取締役、maao代表

川越市やその近隣市で、空き家・空き店舗・遊休不動産のリノベーションによるまちづくり活動を行っている。

鈴木 匠

川越市役所 総合政策部 社会資本マネジメント課長

今後の財政状況や、社会情勢の変化に伴う、インフラ施設や公共施設といった社会資本のマネジメントを、長期的な視点から計画的に取り組む。

篠田俊樹

本革創作・靴鞄修理「坂庭 -SAKANIWA-」店主

革職人・篠田俊樹の個人工房も兼ねる。靴鞄など皮革修繕によって身に着けた技術を活かし、オリジナル製品を販売中(営業日:金土日12~18時)。

川越市内には、歴史的価値がありながらも改修・再建・活用に課題のある建造物が多く存在します。

その中には市が管理する施設もありますが、その施設の課題について知る機会は少なく、状況を認識することは難しいのが現状です。

このセッションでは、現在老朽化のため使用停止となっている中央公民館分室を中心として、課題のある公共施設の利活用について考えてみたいと思います。

守っていく点と、柔軟に捉えて動かしていく点の両方があって、町は元気な姿で生き続けられると考えます。

新たな可能性をこれから先にも繋ぐために、愛あるアイデアが生みだされる場となることを切に願っております。

第3セッション

13:50 ~ 14:20

「域(いき)活(い)き!まちづくりへの挑戦」

荒木浩子

新宿町丁目自治会長

菱沼辰樹

新宿町丁目自治会理事


コロナの中でも、勇気と元気でまちづくりを進めました。知恵と工夫いっぱい!いつまでも幸せに過ごせるまちを目指して、皆さまと共に日々楽しく活動する自治会長と大学生役員です。

伝統的な組織を踏襲しながら徐々に改革を進め、住みやすくするためのアイデアを次々に形にしていく新宿町五丁目自治会。

日常の文化的居場所『ゴゴさろん』、趣味や憩いの通いの場『AGORA』、回覧板からICTへ『地域デジタル化』、全世代で取り組む助け合い活動『ごようかい』、新しい形の自主防災『安否確認訓練&防災ウォーク』などなど。

幸せなまちにするために取り組む女性自治会長と大学生役員に新しい自治会スタイルについてうかがいます。

自治会は必要なのか、地域自治の今後の可能性を考えます。

第4セッション

14:30 ~ 15:00

「コロナだからこそ、人と人がつながり、広がった川越の縁」

高野華音

川越プリンスホテル勤務

好きなことは美味しいもの作る、食べること・着物。○霞ヶ関のそのままキッチンで日替わりコックさん○小江戸市場カネヒロのキッチンカーで、不定期に間借り料理提供○川越青年会議所のイベントに多数参加

本田優平

大学生/ラジオ川越パーソナリティ

甘い物を食べることが趣味の現役大学4年生。ラジオ川越「KAWAGOE LIVE ユーへーのリフレッシュラジオ」「Now with YU (第二週)」生放送パーソナリティを務めている。SNSでは、川越市内情報・グルメ情報等発信している。

5セッション

15:10 ~ 15:40

「高校生が語る川越の未来」

 堀野遥

嵐山町生まれ 埼玉県立川越高等学校3年生

 その他一名、後日発表予定

川越に生まれ育った、又川越の高校に通っている高校生が、

川越市市制施行100周年事業の「川越を愛する高校生・大学生が書いた 観光都市川越775万人物語~その魅力を探る8つの視点」をとおして、

川越を学び・考え又インタビューしたりして、

冊子に投稿したことの感想や川越のいいところ・課題・こうなって欲しい・自分が川越でこんなことやりたいなどを聞き、川越の未来を考える。

第6セッション

15:50 ~ 16:20

「伝統的建築物を守り、観光地としても、生活する場としても魅力あるまちづくりとは」

小島正巳

1901TEA SALON代表

川越市生まれ 64歳 愛知万博テーマ館「グローバルスタジオ」空間演出や「九州国立博物館」超高精細映像8Kシアター設計制作、江戸川区、新川江戸修景事業プロデュースなど最先端技術を活用した歴史、文化、芸術を題材にした事業を手掛ける。

吉田尚平

合同会社オンド/38℃ 代表

1989年川越市生まれ。高校で建築、大学で環境デザイン、大学院で福祉社会デザインについて学ぶ。現在は霞ケ関で場づくりに取り組み、同エリアの商店街にオープンしたmibunkaを運営中。

川越は近年多くの観光客が訪れるようになった一方で、商店街の環境は大きく変わって来ている。川越に根付いた、川越ならではの魅力のある個人商店を増やし、地域の人にとっても魅力的な店舗やエリアが今後更に増えていくことで、観光地としての側面に偏ることなく、生活の場としても魅力を感じさせる川越のまちづくりに繋がるのではないか。

また、川越の貴重な財産である伝統的建築物を安易に取り壊すことなく、元の形をできるだけ保存しながら活かしていくことも大切である。

生活する場としても魅力あるまちづくりのために、コミュニティをどうやって機能させていくか。そして取り壊されてしまう危機にある貴重な建築物を、コミュニティでどうやって活用し保存していくか。ハード面とソフト面の双方からのアプローチでこれからの川越のまちづくりを考える。


 

 

閉会の挨拶

16:20 ~ 16:35

「川越町並み委員会の役割を中心に、これまでの一番街のまちづくりの取組と周辺への波及効果について」

原知之

NPO法人川越蔵の会 前会長

1956年川越生まれ。(有)ヤマワ商店代表取締役、川越町並み委員会委員長。1983年川越蔵の会発足後、コミュニティマート事業により一番街商店街に町並み委員会が発足。町づくり規範を制定して蔵造りのまちづくりが本格化する。その第一歩を踏み出し、最初の店蔵復元改装を実行した。当会4代目会長を17年努め、当会のNPO法人化に尽力した。埼玉県景観アドバイザーでもある。