初夏をイメージして構想していた本冊子ですが、編集である私の不手際やその他学生生活諸々の事情が重なり、発行する頃には盛夏というに過言でない時期となってしまいました。
さて、本冊子の『青嵐』という表題は初夏や青葉の頃に吹くさわやかな風を意味しています。夏という季節の印象と漢字それぞれの意味とが相まって何とも快い若人の勢いを表しているようで、大変気に入っている言葉です。そんな言葉を題として据え付け、飾り付けた本冊子ですが、内容はその装飾に決して劣ることなく、もれなく豊かな才能の萌芽を感じさせるような作品ばかりでした。表題から内容に至るまで、青々とした新緑のきらめきに満ちたこの部誌は、自ら初めて企画して作成したものであるという事実も含めて、私にとってかけがえない宝物になりました。
作品を提出してくれた新入生、校正に関わってくれた部員の方々に感謝を述べます。そして何より急な要望であったにも拘らず、素晴らしい写真を提供してくださった文化会写真部デジタルパート様にこの場を借りて謝意を申し上げます。ありがとうございました。
最後に、私にとって宝物でありますこの冊子がまた誰かにとってもそうでありますよう祈ってこの編集後記の括りとしたいと思います。
それではまた次の部誌にてお会いしましょう。さようなら。
二〇二二年七月一五日
岩尾勇弥