飛騨市の「飛騨発つながりづくりシンポジウム」内で
地域らしさの研究の話をしてきました
飛騨市の「飛騨発つながりづくりシンポジウム」内で
地域らしさの研究の話をしてきました
少し前の話ですが、5月17日(土)・18日(土)に岐阜県飛騨市で行われた「飛騨発つながりづくりシンポジウム」のイベント内で、当研究室で続けている実地域を対象にした研究プロジェクトの「地域らしさ探し」、「地域らしさカルタ」に関するお話をする機会をいただきました。
シンポジウム自体は、飛騨市が以前から力を入れて政策として取り組んでいる「関係人口」創出の取り組みが書籍化されたことを記念したイベントです。関係人口研究の先駆けともいえる明治大学の小田切先生のゲスト講演を聞く事もできました。今までの研究の成果がわかりやすく整理されていて、色々と腑に落ちるお話を聞かせていただきました。
終了後に研究の話を少しさせてもらえる機会がありましたが、当研究室の卒業論文で取り組んだ地域移住の意思・可能性の影響要因の話に興味を持ってもらえて、感激しました。一方通行で知っていた大御所の先生に合ってお話ができて、自分の話を興味を持って聞いてもらえるのは、研究者冥利に尽きますね。芸能人にあってお話できた感覚に近いです。
そして、2日目の研究者サロンという、飛騨市や関係人口に関係する研究をしている研究者とシンポジウムの参加者で触れ合おう、というコーナーで関口が研究のお話をさせてもらったわけです。
いつもは、研究の成果を伝えることをメインにすることが多いので、一般の方にとってはわかりづらい話になってしまう経験を反省して、「研究ができるまで」というところに重点を置いて、お話を組み立てました。
研究室の学生と卒論でやった「地域らしさとは何だろう」という研究が生まれるまでの話、そこから発展して現在プロジェクトとして取り組んでいる「地域らしさカルタ」のこと、そして、(今年度に学会で紹介したりする予定なので)あまり詳しくはお話できませんが、地域らしさカルタを使った新しい研究テーマとそれが生まれるまでの話をさせていただきました。
「成果よりもプロセス」というスタンスで発表したこと、準備をしっかりしてカルタの現物やこれまでの取り組みを紹介するポスターも作って持っていったので、参加者の方には楽しんで聞いてもらえたようでした。
たまたまではありますが、市民の参加者の中に元研究者の方もいらっしゃって、研究内容の重要性や激励の言葉をいただけました。また、市民や関係人口の皆様からも色々なコメントをいただけて、今後の参考にできるものになりました。
こういう機会、作る過程でも聴衆の皆様からのコメントも含めて、自分の研究の途中で客観的に振り返る機会になるので、とても大事です。
どんな話をしたのかは、飛騨市在住のデザイナー の竹本純さんがグラレコ(Graphic Recording)にわかりやすくまとめてくださいました。飛騨市の方からの掲載の許可をいただきましたので、以下に他の写真と合わせて掲載しておきます。
引き続き頑張ります。
竹本さん作のグラレコ。下段の右3/4くらいが今回お話した内容です
展示したカルタやポスターたち