研究室のメンバーの田路達也くんの卒業論文が日本建築学会の優秀卒業論文賞を受賞し、2024年度同学会大会[関東] (2024年8月28〜30日)にて表彰されました。表彰式では、学会の会長から表彰状と記念品が授与されました。
日本建築学会は建築系分野ではもちろん、他分野まで含めても国内で有数の規模・歴史を誇る学会です。全国から多くの応募があった中から本文・要旨の内容の審査を経て優秀な卒業論文であると認められ、今回の受賞に至りました。おめでとうございます!
受賞した卒業論文のタイトルは以下です。
「飛騨古川地域における地域らしさの構成要素の抽出とその形成プロセス -まちあるきイベントに基づく事例研究-」
この研究は、タイトルにもある通り、岐阜県の飛騨市古川地域をフィールドに実施した一連の調査とその分析結果をまとめたものです。研究室で企画運営をしていた飛騨市古川地域の「地域らしさ発見のためのまち歩きイベント」を題材にしています。
参加者の方々がまちを歩いて撮影してくださった沢山の「地域らしさ」を映した写真やイベントに対する多様なデータ・評価を丁寧に分析し、関係者へのヒアリングも交えて一つのストーリーに取りまとめることで完成したものです。
田路君自身の頑張りはもとより、イベントに参加してくださった飛騨市の地域・関係人口の皆様、またイベントの実施を支えてくださった飛騨市職員の方々の協力なくしてはなしえなかった受賞です。この場を借りて改めてお礼申し上げます。
受賞公表サイト(日本建築学会):https://www.aij.or.jp/jpn/sotsuron/pdf/sotu2024.pdf
【田路君より受賞に対するコメント】
このたびは優秀卒業論文賞という名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。選考委員の先生方、これまでご指導いただきました先生方、飛騨市にて実施したまちあるきイベントの運営をサポートして頂いた皆様に心から感謝申し上げます。
今回の受賞の対象となった論文は飛騨古川地域において実施したイベントを元に、「地域らしさ」と認識されているモノの発掘とそれらの形成プロセスを明らかにすることを目的とした研究です。地域の魅力を守り、活用するために、「地域らしさ」という概念に着目し、まち歩きを通して、地域と多様な関わり方をする人々から意見を集め、整理することで、「地域らしさ」やその形成過程について、共通した特徴を見ることができました。また、今回の調査を通じて、街のことを真剣に考え、努力する人々の姿を間近で見ることができ、多くの刺激を受け、たくさんのことを学ぶことができました。
今回の受賞を励みに、「地域の魅力」「地域らしさ」のさらなる探求ができるよう努力を重ねたいと思います。