2024年11月23日(土)に、飛騨市において地域の方々に参加いただく研究室主催のイベント、「飛騨古川地域らしさ探し&カルタづくり2024秋 in神岡」を実施してきました!
このイベントは、フィールド調査用のスマートフォンアプリEpicollect5を用いて、スマホ片手にまちを歩いてもらって、「地域らしさ」を感じるまちの要素を撮影・評価項目や位置情報を記録してもらって、我々はそのデータを用いて研究を、参加者の皆さんにはまち歩きと午後のカルタづくり(午前に撮影した写真を利用します!)で、楽しみながらまちや地域と向き合って、新たな発見につなげてもらうイベントです。
2022年秋から、季節ごとに実施しているイベントで、カルタづくりのワークショップは、これが3回目でした。
これまでは、飛騨市の中でも飛騨古川地域を対象にしていましたが、今回は鉱山で栄えたまち、神岡町へお邪魔しました。
今回は、研究室のB4の中村さん、B3の井若さんと、学科の別の研究室のB3の土井さんに、イベント運営のヘルプをお願いし、実施しました。また、いつもお世話になっている飛騨市の職員の方々、さらに山口大学の杉野先生と山口大学のAIを振り回せる学生さんと共にイベント運営にあたりました。
前日は飛騨一帯は雨で、天気が危ぶまれましたが、当日は寒かったものの多少晴れ間ものぞく良い天気でした。
午前はまちあるきを実施。参加者の方々は飛騨市民の方が多かったこともあり、率先して思い思いの場所に地域らしさを探しに行きました。
今回は、念入りに準備をしたので、少し当日の時間にも余裕があったので、関口も街を歩きました。
飛騨古川とはまた違い、地域の方々の過去~現在までに至る生活を感じ取れるまちで、一つの市の中に全く違った印象のまちがある事を実感しました。
午後は暖かい会場でカルタづくり。
午前に取った写真を絵札として、絵札にする写真を選ぶ → 読み札を各自で考えて作成してもらうという形式です。
最後は作ったカルタを張り出して、投票・表彰会。
今回は、山口大学の二人と相談をして、AIに作らせたカルタを、最後の講評会に紛れ込ませるということもやってみました。絵札に映っているものの特徴を機械学習で判断させ、それを基にChatGPTに読み札を考えさせる、という形です。下記の「あ」の札がまさにそれです。
まだ、深い感性やひねりまでは行えないものの、普通に人が作ったといってもわからないようなクオリティのカルタも作られていて、一同驚きを感じ得ない場面もありました。
最後に皆さんで記念撮影。
今回、新しい場所での実施となり、色々と準備に不安はありましたが、無事に終えられてよかったです。
次は、さらに面白い取り組みをまち歩き中にも入れ込めると良いな、と思っています。
参加者の皆さんにとっては、地域を歩いて新たな発見ができる事を知ってもらい、まちを元気にするための地域資源の発掘、などに役立てて頂ければと思います。
3回のカルタづくりでカルタの総数は130枚近くにもなりましたので、これらの貴重なデータを使って、新たな研究が始めたい、と思っています!
以下、お手伝いいただいた学生さんの感想コメントです!
・B4 中村さん
飛騨神岡や古川を初めて散策して、それぞれに魅力がある街だと思いました。かるたづくりでは、参加の方々が、街をよく観察したり他の地域と比較したりして新しい発見をしていたことに感心しました。私自身も学びになる貴重な体験をありがとうございました。
・B3 井若さん
古川や神岡を街歩きで体感し、参加者の方との交流でただの観光では得られない気づきを得ることで、初めての飛騨に親しみを覚えました。カルタ作りでは飛騨との関係が様々な人達が知識や新たな視点を共有し合い、飛騨への理解が深まりました。
・B3 土井さん
今まで、「地域らしさ」というのは講義や文献を通して“知る”ものでしたが、今回の街歩きでは街へ繰り出し、「地域らしさ」を自分の目で“発見”し、それを皆さんとと“共有”し、さらにかるたという形に“残す”ことが出来ました。このような地域らしさの学び方は初めてで、本当に貴重な体験となりました。かるたづくり作成の中で、皆さんと、神岡らしさが伝わるいい言葉はないかと一緒に試行錯誤する過程はとても楽しかったです!