進路指導

令和5年度進路合格・内定先一覧

 令和5年度卒業生の進路状況(最終結果)をお知らせします。4月からの新生活の中で、それぞれの目標や夢に向かって奮闘してくれることを期待しています。困難な壁も皆さんならば乗り越えていけるはずです。在校生・教職員一同、卒業生の皆さんのご健康とご活躍をお祈り申し上げます。

 ご支援、ご協力くださった保護者や地域の皆様、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

R05_進路合格内定先一覧_進路状況一覧.pdf

令和3年度受験体験記 後輩の皆さんへ、先輩からのエール~

信州大学

信州大学


 私が進路について具体的に考えるようになったのは3年生になってからでした。それまでは、漠然と大学に行きたいと考えているだけでした。いろいろなことに興味があり決められずにいました。以前から興味のあった薬剤師を第一志望と考えるようになりました。しかし、薬剤師のことを深く調べる中で、知らないことが多いことに気づきました。一つのことを深く掘り下げて考えることの必要性を強く感じました。そして、自分が本当にやりたいことは何なのか一から考え直しました。昔から理科(生物)が好きなこと、家が農家で幼いころから畑に行っていたこと、父や母との会話、先生方の的確なアドバイスがあり信州大学農学部を目指すことで気持ちは決まりました。

 そこからは、放課後補習や夏休みの補習で徹底的に生物を勉強しました。自分の力だけでは足りない部分を先生方から指導いただきました。また、Asahi   Weekly(英字新聞)や単語帳を使って英語の勉強を進めることができました。これも先生からの助言によって効率よく進めることができました。面接練習も集中して短期間に行うことができ、試験当日は緊張することもなく自信を持って臨むことができました。

長野大学

長野大学


 私は、漠然と「大学に行く」としか考えていませんでした。そのため、3年生になり具体的な進路決定をしていく段階になっても悩む時間が多かったです。心理学に興味があり、心理学を学べる学校へ進みたいという希望はありました。しかし、どうして心理学を学びたいのか、どう将来に活かせるのか考えを深めるところまでは至りませんでした。ただ何となく「大学に行きたい」「~を学びたい」と思うだけでは大学には行けないことに気づきました。「自分のやりたい事は何か」「それを叶えるためにどんな学びが必要なのか」「どう将来に活かすのか」これらのことを具体的にイメージし、行動に移すことが重要だとわかりました。これらのことを明確かつ具体的なものにするために多くの時間を要しましたが、先生方のご指導や手厚いサポートもあり、受験対策にも集中して取り組めました。受験への準備は辛く苦しいと感じる時もありました。また、結果が伴わず全てが嫌になりそうな時もありましたが、目標が明確だったので最後まで諦めることなく挑戦できました。頑張れば頑張った分だけ報われることをこの受験をとおして経験できました。最後に、受験に向き合う時が来たら、自分を信じて最後まで頑張ってください。

桜美林大学

桜美林大学


 私は4月から4年制の大学に進学します。第一志望を決めたのは2年生の冬でした。1年生の頃から大学を調べたりオープンキャンパスに参加するなど大学受験を意識しててきました。志望校を絞ることに悩みましたが、決まってから受験までの時間はあっという間でした。そして、受験までの準備は毎日が充実していました。特に、志願理由書を書くことや面接練習には多くの時間を費やしました。志願理由書では、文章のまとまりがなく薄い内容になってしまったり、面接練習では自分の言いたいことが上手く伝わらなかったりと、超えなければいけない壁ばかりで「もっと早く始めていれば」と思う日々でした。しかし、絶対に合格したい大学だったので、先生方からのアドバイスを自分の力に変えることができました。指導いただいた「ゴールから逆算して言う」「文章で覚えず言いたいことを単語で覚える」「相手を見て笑顔で話す」を意識することで、自分の考えがしっかり伝わるようになりました。自分に自信が持てるようになった瞬間でした。

 受験をとおして「時間は待ってくれない」ということを実感しました。だからこそ今自分が何をすべきか考えて行動することが大切です。時には、悩んでしまうこともあると思いますが先生方がサポートしてくれます。そして、最後は自分自身を信じて頑張ってください。

国士舘大学・帝京大学

国士舘大学・帝京大学


 私はこの度、総合型選抜で国士舘大学体育学部スポーツ医科学科と帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科救急救命士コース共に合格し、国士舘大学に進むことを決めました。3年の夏からほぼ毎日のように放課後の時間を使い、生物の足りない部分の補修や面接練習などたくさんの指導をしていただいた先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

 ここでは、私が受験するにあたって一番大切だと感じたことを伝えたいと思います。それは、日々学校の勉強に力を入れ、学年上位の成績をキープするということです。高校生が勉強することは当たり前のことですが、これが最終的に自分の進路を左右したと思います。私が救急救命士になると決めたのは3年の9月と早くはありませんでした。それまでは診療放射線技師を目指し受験する大学も決めていたのですが、深く調べていくうちに就職難であることなど負の面が気になり、他の職種を意識し始めました。9月に進路先を変えるのは正直遅く周りからも反対されました。しかし、後悔をしたくなかったので迷わず変更することができました。その時に迷わず決心できたのは、高校に入学以来努力してきた日々の勉強があったからです。中学の頃の私は勉強が苦手で定期テストの点数もよくありませんでしたが、高校に入学してからは得意な教科も苦手な教科も全てに力を入れてきました。そのおけげで、学科試験が含まれる総合型選抜の大学を選択肢に入れることができました。その結果、無事進路を決定することができました。

 私は高校での3年間をとおして、どんなことでも努力すれば必ず結果がついてくるということを学びました。また、それは自分一人でできることではなく、支えてくれる仲間や家族、放課後補習で丁寧に教えてくださった先生方がいたからこそできることだと思いました。

 後輩の皆さん、これから進路決定まで悩むこともあると思いますが、小海高校の先生方は親身になって一緒に悩み、考え、支えてくれるので不安な時は迷わず相談してみてください。自分を信じて諦めず、目標に向かって最後まで一生懸命頑張ってください。やればできる!

東海大学

東海大学


 私は小学生の頃から魚に興味がありました。高校1年生の時に、サンマの漁獲量・個体数が減っていることをニュースで知り、どうしたら個体数を増やすことができるのか興味を持つようになりました。そこで、魚や海などの水産学を学べる東海大学海洋学部水産学科を目指すことを決めました。

 先生方には受験に必要な小論文や面接の指導を1対1で徹底的にしていただきました。小論文では書き方の基本から教えていただき何度も添削をお願いしました。また、面接指導では話し方のポイントからはじまり自分自身の考えを深め自信を持って試験に臨むことができました。

 試験に口頭試問があったので、数学と生物の勉強には力を入れました。家庭学習はもちろんですが、放課後補習で受験に必要な単元を先生に講義いただきました。その結果、分からない箇所が少なくなり力をつけることができました。

 このように、小海高校では先生方からの手厚い指導や的確なアドバイスを受けることができます。受験勉強に向かいやすい環境を作っていただきました。そして、合格することができました。

佐久総合病院看護専門学校

佐久総合病院看護専門学校


 私は三年生になってから受験勉強を始めました。佐久看護専門学校の予想問題集や過去問を何度も解きました。英語は覚える英単語も多く、くじけそうになりましたが先生に解説してもらい覚え方を教えてもらいました。国語もたくさんの漢字を覚えるために毎日コツコツと努力を継続しました。面接対策は試験3週間前から始めました。最初の面接練習では何も答えることができず焦りました。医療用語を覚え、自分の意見や考えを述べることは難しかったですが、何度も練習することで最後はどんな質問に対しても答えられるようになりました。

 受験するにあたり多くの先生方にお世話になりました。自分の努力はもちろんですが、先生方が熱心に指導してくださったおかげで合格という結果に繋がったのだと思います。

長野県警察

長野県警察 警察官


 私は長野県警察を目指して2年生の12月頃から勉強を始めました。自分でも教材を買って勉強をしていましたが、公務員試験特有の問題は難しく、自分の力では解けずくじけそうな時もありました。学校開催の公務員講座に毎月来てくださる予備校の方にご指導いただき解けるようになりました。また、マークテストに向けては、予備校の夏期特別講座に参加し対策をしてきました。面接や作文も苦労しましたが、先生や警察官の方に直接ご指導いただきました。

 私はいろいろな方々に助けてもらって合格することができました。

樫山工業株式会社

樫山工業株式会社


 私は就職希望だったので、まず最初に会社について徹底的に調べました。会社の仕事内容や就職試験の内容を調べることから始めて、筆記試験については、参考書を買ったり筆記試験で出る問題を繰り返しやりました。参考書などをやる時に集中力がなかったり、やる気が出ない時もありました。その時は、まずはやってみようとか、少しでも手を付けることに心がけました。そうすることで、確実に力をつけることができました。

 面接の時は先生方に指導いただき、自分の言いたいことをノートに書き出しました。その際は、全部を覚えようとするのではなく重要な所を覚えて面接練習に臨みました。また、先生方にご指摘いただいたことはノートに書き、必要なことを加えたうえで何回も練習をしました。

 このように、自分なりの工夫や努力を重ねた結果、希望した樫山工業株式会社様より内定をいただくことができました。

シチズン時計マニュファクチャリング株式会社ミヨタ佐久工場

シチズン時計マニュファクチャリング株式会社ミヨタ佐久工場


 私は3年生になってから将来のことを深く考えるようになりました。それまでは、進学か就職か迷っていました。自分が好きなこと、将来やりたいことは何なのか考える時間が多くなりました。物作りが好きだったので、それに関わる仕事に就きたいと思い就職することを決断しました。いざ就職となるとやるべきことがたくさんありました。志望動機を書いたり、面接練習を繰り返し行ったりと慣れないことばかりでしたが、先生方のご指導により試験に向かうことができました。そして、自分自身が納得いく挑戦をすることができ、希望する企業に合格することができました。心が折れずに頑張り続ければ自分の納得いく結果が得られると実感しました。

中学生・高校生の皆さんへ ~小海高校進路指導係より

“どう生きるべきか” が要求される社会

 「SDGs」「Society5.0」といった、世界のあり方を考えるためのキーワードが、学校の教室でも当たり前のものとして浸透しつつあります。それとともに、中学生・高校生にとっての「進路」が、「自己実現(自分の夢や希望を叶えること)」以上の意味を持つものになってきています。

 つまり、社会全体が、「私はこの世界に対して何をすることができるのか」「私は他者に何を与えて生きるべきなのか」といった、みずからの生き方の価値や質に関わる自問自答を、10代の若者に要求するようになっている、ということです。

 これは、ある意味では過酷なことです。一人ひとりの人間が無条件にもつ尊厳(生きることの尊さ)が、経済的な損得や生産性(仕事の効率)によって計算され、評価されてしまう恐れがあるからです。

小海高校が大切にしたいこと

 このように、本来なら切り離して考えるべき「人間としての尊厳」と「社会人としての評価」とが、ともすれば混同されてしまうような社会で皆さんは生きています。だとすれば、皆さんに必要なのは、「自分の尊厳を守りつつ、他者からの評価に耐えうるだけの力」だと言えるでしょう。

 これをふまえて、小海高校では次のことを大切にしています。

 ① 私たちの「社会」について知り、自分の「生き方」を考えること

 ② それを可能にするための基礎知識や思考力を身につけること

 ③ 卒業後も、「知る」「考える」を続けられるようにすること

 これら3つのうち、特に大切なのは③です。高校3年間を通じて手に入れた「合格」は、あくまでスタートラインに過ぎません。その先を続けることがいかに難しいかは、例えば高卒就職者の離職率(就業3年以内)が36.9%(2021年10月厚労省発表)と、約4割に上ることからもわかります。(5人中2人は途中で辞めてしまう、ということです)

就職対策講座の様子

就職対策講座の様子です。企業経営者の方(東京装美株式会社 有坂 登 様)よりご講演いただきました。会社の業務内容だけでなく、「働く」ことの意義や喜び、さらには経営者が社員一人ひとりにどのように成長してもらいたいと願っているかなど、様々な視点から語ってくださいました。

“夢” と “現実” を橋渡しする

 こうした高校卒業後の厳しい現実の中で、真に自分らしい生き方を実現していく糧(かて)とするために、小海高校では「夢を抱くこと」と「現実に立ち向かうこと」の両方をめざして、様々な取り組みをしています。

 1年次から段階的に、総合的な探究の時間で地域の課題を発見・研究したり、現地に出かけての大学見学や企業見学、放課後オンライン学校説明会に参加したりして、自分の目標を探すきっかけにしています。

 その一方で、Chromebookを現代の筆記用具として使いこなすために授業で用いたり、SHR・放課後の時間を活用した学び直し補習や学科試験対策講座、就職対策講座、公務員対策講座に参加したりして、入学試験や採用試験(オンライン試験も含めて)をにらんだ対策学習・個別学習も行っています。

 日常生活できちんとできない者は、いざというときにもできません。そうした思いから、毎日の授業における学習姿勢はもちろんのこと、週末課題の提出習慣や定期考査前の学習計画に至るまで、小さなことこそおろそかにせずに取り組んでいます。

自分の進むべき道を発見し、切り拓いていくための高校生活を、小海高校で一緒に送りませんか?

1学年探究学習の様子です。課題のテーマごとにグループで調べ学習をして、それを発表資料にまとめました。写真は共同編集したスライドを、Chromebookを用いて発表し合っているところです。伝わりやすい発表の方法と、気づきを深めるための質問の仕方について学びました。