本公開質問状への回答は2023年9月13日を期限としていましたが、黒瀬陽平氏、ならびに合同会社カオスラ代表の藤城嘘氏から質問状への回答は確認できませんでした。
以下に、有志からのコメントを掲載いたします。

有志からのコメント



公開質問状(以下、本質問状)の回答期限を過ぎましたが、黒瀬陽平氏及び合同会社カオスラ代表藤城嘘氏からの回答は確認できませんでした。質問状の回答自体は任意であり、拘束力を有しません。しかし、係争開始以降、彼らは対外的な説明をほとんどしておらず、また問題解決の目処が立っていない中で、ふたたび共同で展覧会を開催したことに対して公的な説明を求めることが本質問状の趣旨であったことから、何の応答もいただけなかったことは残念でなりません。


なお、回答期限までの間に、顕名・匿名を合わせて343名のご賛同やメッセージをいただき、多くの方が何らかの形で同様の思いを持っていたことが可視化されました。

本質問状は、美術の現場に携わる者として、係争によらない議論や発言の機会を設けるとともに、個々人の判断や意志を尊重しつつも、共同の文章によって公的に問うというかたちを重視するものでした。本質問状に関心と賛同をお寄せくださった皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。


当該の問題は、発覚から3年が経過した今も係争の最中にあります。質問状の発信とその回答の有無は、問題の解決を意味するものでは決してありません。その上で、有志としては彼らより真摯な説明およびハラスメント防止に向けた具体的な提案を引き続き強く望みます。

なお、係争中の問題については、安西彩乃氏の支援団体Be with Ayano Anzaiから、継続的に情報が提供されています。

WEBサイト https://bewithayanoanzai.cargo.site/


今後さらなる質問等を行う予定は現在のところありませんが、私たち有志としては被害者の支援やハラスメントを防止する環境づくりに努めるなど、個々にできることを行う所存です。誰もがハラスメントに関わりうる立場として、美術の対人環境ならびに労働環境を改善していくことが非常に大切だと考えます。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

本件が一刻も早く良い方向に向かい、美術に携わる誰もが、構造的な立場の差に脅かされることなく活動できるようになることを心から願っております。


2023年9月14日
有志一同



有志(五十音)


新井健

小宮りさ麻吏奈

谷川果菜絵

長谷川新

林修平

宮野祐

メカラウロコ

ユササビ

弓指寛治