社会活動

活動の概要

大学4年生の頃,「Jolly9」というソフトウェア開発サークルを立ち上げました.その後,ベンチャービジネスプランコンテストなどを経て,Jolly9を事業化し,地元の企業と共同でシステム開発を行う活動を行ってきました.

これらの活動を通じて,地元の開発者との繋がりが増え,大学院生の頃には,地元の開発者の人達と一緒に,ハッカソンやワークショップのイベントを行うようになりなりました.これらの活動が発展して,現在も国内外の開発者コミュニティと一緒にハッカソンなどを行い開発者の交流や育成などに努めています.

Global Game Jamの運営

Global Game Jam(以下,GGJ)は,全世界で同じ日に同じテーマで,ゲーム開発を行うハッカソンです.世界中に設置された会場に,ゲームクリエイターが集まって,48時間でゲームを開発し,開発したゲームを公開します.2019年のGlobal Game Jamでは、世界113の国と地域で、全世界で860の会場が設置され,47,000人が参加し,9,000作品のゲームが制作されました.

2010年から毎年,福岡でGlobal Game Jamの会場を運営を運営してきました.2013年から,日本全体の会場を統括するRegional Organizerも務めています.

ゲーム開発には,ゲームデザイナー,グラフィックアーティスト,ゲームプログラマー,サウンドデザイナーなど様々な分野のクリエイターが必要になるので,ゲーム開発のハッカソンを通じて,クリエイターの交流がより広がっていくことを目的としてGGJを運営しています.

また,同時に行われている国外の会場ともオンラインで交流する事で,国内外のクリエイター同士の交流も行っています.

子供達のものづくり教育

子供たちにも,ものづくりを行える環境を提供していきたいという思いから,プログラミング教室やワークショップを行ってきました.

2012年頃から,ライフイズテック株式会社の方々と一緒に,小中高生を対象としたプログラミング教室を定期的に行ってきました.2015年には,定期イベントではなく,年間を通じたプログラミング教室として,Life is Techの福岡スクールの講師も務めました.また,ものづくりの祭典「つくると!」では,毎回子供達が参加できるロボットコンテストを運営してきました.加えて,ワークショップコレクション in 福岡では,レーザー加工機を使ったものづくりのワークショップも開催してきました.

制作物リスト

学生の頃の起業活動やハッカソン等の活動で作ってきた制作物を紹介します.ソフトウェアやハードウェアの技術を利用して様々な作品を作っています.

どこでもドアAR

2014年の「大八耐」で,昔の研究室の後輩と一緒に制作した作品です.拡張現実の技術を利用して,扉の枠の中に3Dの街の風景を映し出します.

システムに「天神」などの場所の名前を音声入力すると,扉の模型のドアが開いて,音声入力した場所の3DCGを映し出します.

拡張現実,音声入力,扉の画像認識,CAD, 3Dプリント,モーター制御など様々な技術が利用されています.

ファブリックピアノ

2016年の「大八耐」で制作した作品です.布地で作った鍵盤を叩くと音が鳴る楽器です.

電導性の糸やピエゾ素子シート等の柔らかい素材を利用して,布地の素材の中に電子回路を組んでいます.布地の電子回路から発生した電気信号をMIDI信号に変換処理して音を出します.

Arduino, 電子回路,MIDI,手芸などの技術が利用されています.

お絵かきCAD

ワークショップコレクション in 福岡 2019のイベント用に開発したソフトウェアです.

「子供でも使えるCAD」をコンセプトに開発したCADです.タブレットに描いた絵の通りにレーザー加工機で彫刻と切断を行います.描かれた画像を解析して,レーザー加工機の専用のフォーマットに変換しています.

ワークショップでは,このCADを利用して,オリジナルのキーホルダーを作りました

画像処理,ウェブアプリケーション,レーザー加工機など技術が利用されています.

自作ドローン

2015年の「大八耐」やその他ハッカソンのイベントなどで定期的に制作していた自作ドローンです.

二重反転プロペラを利用したドローンで,よく見かける4枚のブレードを利用した通常のドローンよりも小型化できる可能性がありますが,その反面,制御が困難な面もあります.

CAD, 3Dプリンター,電子回路,ブレード制御用のプログラムなどの技術が利用されています.

自作電動スケボー

2016年のFab Academyの最終課題として制作した自作の電動スケボーです.

全体的なデザインは,CADを利用して行なっています.内部の電子回路の基盤は,独自で回路の設計を行い,CNCルーターで銅板を切削して基盤を作成し,部品をはんだ付けして開発しています.外装は,ShopBotを利用して加工しています.ボードは割れにくいように,エポキシ樹脂を使って硬化させています.

CAD, ShopBot, 3Dプリンター,基盤設計,電子回路,CNCルーター,エポキシ樹脂などの様々な技術が利用されています.

教材用の車ロボット

大学のセキュリティ教育の教材です.講義の教材は,より適切な教育ができるようにソフトウェアもハードウェアも自作しています.

セキュリティを考慮してものづくりが出来る技能を身につけてもらうために作った教材です.この車ロボットには,様々なセキュリティの脆弱性が埋め込まれており,学習者はその脆弱性を修正しながらセキュリティの勉強が出来るようになっています.

CAD, レーザー加工機,電子回路,プログラミングなどの技術が利用されています.

デコロボ大戦

2010年に,Jolly9とメカトラックス株式会社とKOO-KI株式会社と連携して,ゲームセンター用のゲームを制作しました.

実際にロボットを動かして,ゲームを楽しむことが出来る内容です.

Jolly9は,ゲーム部分及びゲームとロボットの接続部分を担当しました.

屋内GPSシステム

2010年頃,Wi-Fiの電波を利用した屋内の位置情報測定システムをPicoCELA株式会社と連携して開発しました.

このシステムを利用して,九州国立博物館,T・ジョイ博多などで,ユーザーの位置情報に応じた情報を提供するアプリを開発しました.

ビジュアルコーディング

2006年~2008年頃,Jolly9で注力して開発していたのが,ビジュアルコーディングのソフトウェアでした.

誰もが気軽に3Dコンテンツを作れる環境を目指して,プログラミングを必要としない開発環境を作成していました.

このソフトウェアを利用した学内ゲームコンテストを実施したり,ソフトウェアの販売モデルでビジネスプランコンテストに出場したりしました.

第7回大学発ベンチャービジネスプランコンテストで九州経済産業局長賞を受賞しました.

ゲームAIコンテスト

情報処理学会が主催している国際ゲームAIプログラミングコンテスト「SamurAI Coding」の第1回目が2012年に開催されました.その際のコンテストのプラットフォームを開発しました.

AIを動かす用のDomain Specific Languageやオンラインでチームで対戦ができる仕組みなどを作成しました.

ウェブアプリケーション,サーバープログラミング, Domain Specific Languageなどの技術が利用されています.

Space REIKAI Rocket

Global Game Jam 2018で制作した作品です.

ロケットを操作して遊ぶ2Dのゲームです.

私の担当は,ハードウェア担当で,手前に写っているコントローラーを作成しました.ゲーム中のロケットを操作するためハードウェアの信号をソフト側に伝える処理などを行っています.

スライムゼリーメーカー

Fab Academyの鋳造の講義で制作した作品です.

オリジナルの形のゼリーを作るために,食用シリコンで鋳型を制作しました.CADで形をデザインし,ミリングマシンを使ってワックスを掘削しました.掘削したワックスに食用シリコンを流して鋳型を作成しました.

鉄屑のキリン

2009年に,九州大学のシリアスゲームプロジェクトで制作したゲーム作品です.

リサイクルの仕組みを学ぶことができるシリアスゲームを開発しました.

2009年当時は,iOSのスペックの問題で,3Dのゲームはほとんどありませんでしたが,独自にグラフィックライブラリを作り,3DCGを動かしてました.

怒毛門 (DoKeMon)

2010年に,初めてGlobal Game Jam に参加した時に制作したゲーム作品です.オランダのユトレヒト芸術学校にて,開催されていたGlobal Game Jam in NLに参加しました.

赤と青の色が混じり合うオブジェクトから,赤いオブジェクトだけを抜き取るゲームです.

オランダの社会人とトルコの学生と一緒に作ったゲームです.

バーチャル彼女

Startup Weekend Fukuoka 2013で制作した作品です.

携帯の位置情報を把握して,位置情報に応じてアプリの中の女の子が話しかけてくれるサービスです.

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Startup Weekend Fukuoka 2013の最優秀賞をいただきました.

トトの手作り絵本

2009年,大学院生の頃に,同じ研究室の後輩と一緒に作ったゲーム作品です.

「話の結果が変わる飛び出す絵本」をテーマに作品を作りました.絵本の中の種に挙げた水の量で,最終的な絵本の話の内容が変わってきます.

第2回福岡ゲームコンテストゲームソフト部門で入賞しました.

メロディうす

Jolly9で最初に作ったのが,このゲーム作品です.

マイク入力を使ってゲームを行います.歌を歌って,音程が外れずに歌えていると敵を倒すことができるシューティングゲームです.リアルタイムにフーリエ変換を行って,音声処理を行っています.

第8回CESAスチューデントゲーム大賞で受賞作品にノミネートされました.

編み物・アクセサリー等

毎年冬の時期には,趣味で編み物を行っています.主に,かぎ針や棒針を利用した編み物(マフラーやニット帽など)を編んできました.

また,レジンを利用したアクセサリーなども作ってきました.飾りなどを加えながら,レジンを層状に敷いて固めていきます.