日本基督教団の教会暦について
キリスト教信徒は、教会暦を通して私どもの主イエス・キリストを確かめ、信仰生活を修め養います。日本基督教団の教会暦を学び、日々の歩みに伴う時節の推移のうちにも主の恵みを覚えましょう。
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1 待降節(アドベント)
クリスマス前の4回の主日を含む期間で、教会の暦はその第1主日から始まる。主イエスの御降誕を迎える、そしてキリストの再臨を待ち望む準備の時であり、アドベントとは「来臨」を意味する。
2 降誕日(クリスマス)12月25日
この日の前、直近の主日にクリスマス礼拝をささげる教会が多い。
3 公現日(エピファニー)1月6日
マタイによる福音書が伝える東方の博士たちの来訪を思い、主の栄光が全世界にあらわれたことを喜ぶ日。
4 四旬節(レント)
復活日より、主日を除き40日前の水曜日(灰の水曜日)からはじまり、復活日の前日までを四旬節という。主の御受難をしのび、節制と克己とにつとめる時とされてきた。
5 受難週
四旬節最後の1週間。主イエスのエルサレム入城を記念する「棕梠の主日」からはじまり、最後の晩餐の日である「洗足木曜日」、そして金曜日は主イエスが十字架にかけられた受難日として守られる。
6 復活日(イースター)
紀元325年以来、春分後の最初の満月直後の主日と定められ、今日に至る。キリストの復活を記念する特別の集会が守られる。
7 聖霊降臨日(ペンテコステ)
復活後40日を経てキリストが昇天されたことを記念する召天日(復活日後第5主日の週の木曜日)があり、さらに十日後すなわち復活日から50日目の主日が聖霊降臨日とされる。この日は、聖霊がくだり教会が誕生した記念日である。
8 三位一体主日
聖霊降臨日の次の主日。父・子・聖霊なる神の働きのもとに、日々の教会生活を前進させる祈りがささげられ、これから23ないし27の主日がつづく。この期間は聖霊降臨節とよばれる。そして再び待降節を迎えることになる。
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教会暦とともにいくつかの行事が定められています、なかでも、宗教改革記念日(10月31日)、多くの教会で召天者記念礼拝や墓前礼拝がささげられる聖徒の日(11月第1主日)などがよく知られています。