インドネシアのカブトムシ、クワガタムシ(以下、カブトムシ等)のほとんどは、標高の高いところに生息しているため、暑いのがとても苦手です。したがって、次の点を注意する必要がございます。
(1)昆虫採集後、家へお持ち帰りになる際、買い物等で車を降りられるときには、できましたら、カブトムシ等もお持ちになることをお勧めいたします。冷房の効いていない車の中は、たいへん、暑く、数分で死んでしまうことがあります。
(2)家でカブトムシ等を飼われる場所ですが、直射日光の当たるところは、避けてください。望ましいところは、直射日光が当たらず、冷房が常に効いている場所です。カブトムシ等は、私たちが、ちょっと寒いと感じるところでちょうどいい環境です。冷房がない場合には、扇風機を常にかけておくとよいと思います。
カブトムシ等は、原則的には、一匹につき一つの容器で飼育するのが望ましいです。オス同士ですと、すぐにけんかを始めてしまい、気がついたときには、首がちょん切れていたり、体がぼろぼろになってしまいます。オスとメスの場合には、交尾後、オスがメス殺しをしたり、逆にメスがオスの足を食いちぎってしまうことがあります。また、種類が異なるオスとメスですと、たまに、メスがオスを食べてしまうことがあります。(肉食性の部分持っています。)
飼育ケースには、必ず、空気が入るようにします。タッパー等を飼育ケースとして使う場合には、小さな穴をいくつか開けておきます。
飼育ケースのふたは、頑丈なものにする必要があります。インドネシアのカブトムシ等は、大きく、力がたいへん強いので、頑丈なふたでないと簡単に開けてしまいます。
今までの経験上次のエサが望ましいと思います。
(1)昆虫ゼリー →昆虫のことを考えてつくられているので、望ましいと思います。人間が食べる果汁たっぷりのゼリーでもいいと思います。
(2)サトウキビ →サトウキビに集まるカブトムシ等も多く、天然のものですし、日持ちもたいへん長いので、たいへん、望ましいと思います。
(3)砂糖水 →私どもは、これをカブトムシ等に与えています。天然のものですし、飼育ケースの中の木屑等が汚れてしまう可能性が低いです。
(4)果物 →果物には、カブトムシ等に適しているものと適していないものがあります。基本的に水分の多い果物(例えばすいか)は、避けたほうがよいと思います。水分の多い果物ですと、カブトムシ等が下痢を起こしてしまいます。カブトムシ等に適している果物の例としましては、リンゴ、マンゴ、バナナ等です。果物は、天然のもので望ましいのですが、腐りやすく、腐ると臭う、飼育ケースの中の木屑等が汚れるという欠点があります。
エサは、一日一回あげれば、充分です。そして、私どもは、一週間に一日だけプアサさせています。(一週間のうち一日は、まるっきりエサをあたえていません。)カブトムシ等も食べすぎは、よくないと思います。
飼育ケースの中の木屑等は、エサ、カブトムシ等のおしっこ等によって、汚れてきます。汚れてきましたら、交換する必要があります。交換しませんと、カブトムシ等の寿命がかなり、短くなります。飼育ケースの中の木屑等が汚れてきますと、かなり湿ってきます。また、木屑の場合、白い色から茶色ぽい色になってきます。そうなりましたら、交換する必要があります。交換方法ですが、まず、カブトムシ等を別の容器へ移動させ、飼育ケースの中の汚れた木屑等を全部、捨にてます。その後、飼育ケースの中をよく洗います。洗った後、よく水を切り、新しい木屑を入れ、カブトムシ等を戻します。
自然のカブトムシ等は、雨等によって、自然にマンディしています。したがって、飼育しているカブトムシ等もマンディさせてあげることが必要です。マンディの方法ですが、バケツ等に水を入れ、カブトムシ等をつかみ、水の中へ前後3往復させる程度で充分です。一週間に2回が望ましいと思います。これを行うだけでカブトムシ等の寿命がかなり長くなると思います。マンディさせてあげる場合の水ですが、もし、水道水でかなり、クスリを使っているものでしたら、それは、避けたほうがよいと思います。その場合には、アクア(ミネラルウォーター)の水がよろしいと思います。
昆虫採集したときにカブトムシ等のからだにダニがついている場合があります。カブトムシ等も人間と同じく清潔好きです。入らなくなった歯ブラシ等できれいに取り除いてあげるのが望ましいです。
私どもは、カブトムシ等にエサとして、砂糖水をあげていますが、その砂糖水のつくりかたについて説明したいと思います。まず、砂糖ですが、加工されていない自然なものを選びます。200ccのコップにコーヒースプン3杯分の砂糖を入れます。その後、暑いお湯をコップの4分の1程度入れ、砂糖をよく、溶かします。その後、水をコップの80パーセントになるまで入れます。水道水でかなり、クスリを使っているものでしたら、それは、避けたほうがよいと思います。その場合には、アクアの水がよろしいと思います。水を入れた後、よく、かき混ぜます。まだ、砂糖水が熱いようでしたら、よく、さまします。その後、ティッシュを小さくちぎり、砂糖水の中に入れます。あとは、ピンセット等を使い、砂糖水を含んだティッシュを飼育ケース等に入れるだけです。
カブトムシ等を長く、飼育していますと、カブトムシ等の符節(ツメ)がはずれしまうことがあります。この原因として、私の考えですが、次のことが考えられます。
(1)符節で硬いものをつかむという動作をしばらく、行っていないために、筋肉が老化し、取れやすくなり、しまいに外れてしまうこと。
(2)飼育ケースにとまり木等の硬いものがないと、符節を使わないで歩くため、符節をかなり傷つけてしまうこと。
このようなことから、符節はずれ防止については、
(1)飼育ケースに必ず、とまり木を入れること。
(2)定期的にカブトムシ等をとまり木につかまらせ、カブトムシ等をつかみ、ひっぱって、符節の筋肉が弱らないようにする。
オスとメスを同じ容器に入れますと、たいていの場合、すぐに、交尾を始めます。交尾は、見ている前で行わせます。交尾が終了しましたら、すぐにオスとメスを別々にします。交尾終了後、オスがメス殺しをすることがございます。交尾を行いますと、たいていの場合、カブトムシ等の寿命が短命になります。長く飼育したい場合には、交尾させないほうがいいと思います。
カブトムシ等のエサを交換する場合、ピンセットがありますと、ケワガタの大アゴにはさまれる心配がなくなり、たいへん便利です。
飼育ケースにエサを入れておきますとアリがよく来ます。アリがこないようにするためには、次の二つの方法が考えられます。
(1)Kapur Ajaib (チョークのようなもの)これで、飼育ケースの周りを円を描くように描きますと、アリがきません。メイドさん、もしくは、運転手さんに聞いていただければわかると思います。ただ、毒性がとても強いので、使用後は、必ず、よく手を洗うようにします。また、お子様が手に触れないよう、よく注意する必要があります。
(2)飼育ケースの回りに水をはる。大きな洗面器に水をはり、その真ん中に島を作ります。その島の上に飼育ケースを置きます。周りに水がありますと、まず、アリは、来ません。お子様の安全面を考えますとこちらの方法のほうが望ましいと思います。
コノハムシは、見た目がとてもかわいく、けして噛んだりしませんので、とても癒されます。飼育もとても簡単です。
コノハムシは、グアバ、ランブータンなどの決まった葉っぱしか食べません。
そこで鉢に入っている高さが約80センチのグアバの木を購入され(ツアー時にグアバの木を販売いたします。1本Rp100,000です。)そこにコノハムシをつけておくのみです。
グアバの木に葉っぱがあるかぎり、決して逃げることはありません。
コノハムシの飼育場所は、直射日光の当たらない涼しいところです。
コノハムシは、メスのみで卵を産みます。スターフルーツのような形のものが卵で、糞とは、簡単に区別できます。
卵を生みましたら、それらを拾い、オガクズを入れたプリンカップに卵を置くのみです。
プリンカップの上には、コノハムシの赤ちゃんが生まれたときに逃げないよう、網をワゴム等で固定しておきます。
オガクズは、1㎝ほどの深さで充分です。
水分は、少し与えてください多く水分を与えすぎますと卵が腐ってしまいます。
約4カ月から7カ月後に真っ赤な色をしたコノハムシがでてきます。
コノハムシの赤ちゃんが生まれたら、グアバの鉢の葉っぱにつけておくだけです。
コノハムシの赤ちゃんは、よく動きまわりますので、色が緑色になるまでは、グアバの鉢に網をはられたほうがよろしいと思います。
成虫になるまで、何度も脱皮を繰り返します。毎日、観察するのが楽しいと思います。