部長：永吉英記（体育学部・教授）

私は小学校のころからサッカーをしてきました。地域の選抜や東京都の選抜メンバーにも選ばれ、中学生のころから海外遠征にも行っていましたので、将来はサッカー選手になろうか？なども考えたこともあります。時代は「キャプテン翼」のころです。中学や高校のころから、そのころのサッカー、スポーツや体育の指導に疑問を持ちはじめていました。「こんなスポーツや体育の指導でいいのだろうか？」「子ども達のためになるのだろうか？」サッカー一筋に時間を過ごしていく中で、サッカーの仲間が学校に来なくなったり、好きなサッカーをやめてしまったりする仲間がたくさんいたのです。将来のことを考えはじめ、体育の教員やサッカーの指導者になろうかな？と高校卒業後は教育学部の大学に行きました。大学でもサッカー部に所属してプレーしていましたが、野外教育というものに出会いました。春休みや夏休みに地域の子ども達を、キャンプやスキー、近くの川や山に連れて行って自然体験を通じて教育するものです。はじめてボランティアで参加した子どもたちとの4泊5日のキャンプ生活は極めて刺激的で衝撃を受けました。こんなにまで子どもたちが楽しそうに活動し、短い時間で成長し、みんなが一つにまとまって取り組んでいくことを見たことがなかったからです。そこから、野外教育の勉強をはじめ、野外教育の研究をしにアメリカに行ったり、卒業後はアフリカに行ったりしながら、大学院にも通いました。体育やスポーツという領域だけでなく、野外教育は、環境問題、暮らし方の見直し、生きる力、体験不足、コミュニケーション低下など様々な現代的課題にアプローチしていける領域だと思います。

部活動では、子ども達と一緒に自然の中で様々なスポーツや運動をしていきながら、共に成長していく時間を大切にしています。また、高齢者の健康づくりの指導等も行っています。SDGｓへの取組も地域の学校や教育委員会と連携したり、スポーツクラブと連携した取り組みも行っています。災害支援のボランティアも野外活動のテクニックやキャンプスキルを発揮して積極的に参加しています。

国士舘大学の野外活動部は、全国的にも有名な部活動であり、様々な大学や教育者、スポーツクラブがその活動内容に注目しています。国士舘大学の他のスポーツ競技部と比較しても、野外活動の領域では全国レベルの部活動だと思います。日本をリードする野外教育の指導者やアウトドアスポーツのアスリートとなり、体育やスポーツに関わる多様な領域に活かしていってほしいと思います。

ヘッドコーチ：田中クララ（体育学部・野外教育実習非常勤講師）

自然環境の中で自然を活用して活動することは、自然環境への興味や関心が高まり自然への理解を深める機会になります。五感をフル活用して動くので、心身のリフレッシュになり健康・体力の維持増進へ繋がるように活動しています。

◆資格・ライセンス（野外活動に関する資格）

・全米ヨガアライアンスRYT200　／　MASTERS　COURSE修了（RYT200取得後受講）

・初級アスリートヨガ指導員／アスリートヨガ基礎プログラム指導員

・スキー準指導員（C級検定員）、SAJスノーボード２級

・スキューバーダイビング（レスキューダイバー）

・キャンプインストラクター

・BLS　Instructor、BLS　Provider（AHA）国際救命救急

・TRX　Suspension　Instructor・・・など

◆競技歴（主なレース）

元sy-nak SPECIALIZED 契約選手

[マウンテンバイク（クロスカントリー）]　競技歴20年

・全日本ナショナルポイントランキング（９位）

・SELF‐DISCOVERY　ADVENTURE in OTAKI （100㎞　総合１位）

[ロードバイク]　競技歴20年

・乗鞍ヒルクライム　総合2位

[トレイルランニング]　競技歴15年（５０キロ未満　ショートレース）

・陣馬山トレイルランレース　総合1位　　／　（海外）inサイパンレース総合1位