戦後の復興期・・・楽器を持っているだけで女も仕事(金)も入れ食い状態という時代があった。
彼らバンドマン、今みたいに「アーチスト」だなんて呼ばないのである。
録音の現場に、歌番組のスタジオに、きらびやかなグランドキャバレーから場末のストリップ劇場まで
バンドマンであふれていた「昭和」が生んだギョーカイ用語。
大きな声では言えないことほど符丁を生み出すのが世の常、少々お下劣でもご勘弁を。
そもそも聞かれちゃまずい話を堂々とできるように考えられたものなのかもしれないのだから。
とはいえ中には一般に浸透した言葉もある。一方で、すでに死語と化してしまったものもある。
たとえば・・・宿があるからドヤ街、種がネタ、ふしだらがだらしない・・・など、
日本では古来から言葉をひっくりかえして定着することは多かったようなのだが
バンドマン用語は度が過ぎて、使いすぎると日本語に聞こえないのである。
そこまで徹底した話しぶりは最近あまり耳にしなくなったが、絶滅させるのはもったいない・・・
とりあえず聞いたことがあるものを並べてみた。
イタリア語のドレミ・・・は独語でCDEF・・・なのだ。
※7(ドレミでいうところの「シ」)は独音名ではH(ハー)英語ではBと煩雑になるせいか普通に7と言い
9は音名が出尽くしてしまったためかそのまま9なのである。
つぇーせんげーひゃくぱー・・・ワリカンでひとり1500円
でーまんぱーばんど・・・ギャラがひとり2万円の格安バンド
てるほのえふかいにぱつきんのぱいおつかいでーなちゃんねーがるーい・・・解読できる?