関東非線形非平衡バイオソフトマターセミナー

本会の紹介とこれからのセミナー

本会は、非線形非平衡物理、生物物理、ソフトマター物理および関連する幅広い分野の研究者を対象に、

共同でセミナーを行うことで互いに背景知識等を共有すると同時に情報交換の機会を提示することを目的としています。

また各回の前半では入門的な解説から始めていただくことで、

異分野の研究者や大学院生・学部学生がこれらの分野に親しむきっかけ作りも目指しています。


どなたでもご自由にご参加いただけます。皆さまのご参加をお待ちしております



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日時: 5月11日(土) 14:30-


場所: 明治大学 駿河台キャンパス グローバルフロント3階 4031教室

https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html


講師: 川村 光 氏(神戸大学分子フォトサイエンス研究センター客員教授、大阪大学名誉教授・招聘教授(サイバーメディアセンター))


演題: 統計物理で見る地震


要旨:

我が国は地震国であり、古来より繰り返し地震の被害に見舞われてきた。現実的なレベルでの地震予知は国民的念願とも言えるが、それは決して容易いミッションではない。言うまでもなく、地震は大変複雑な自然現象である。地震現象には様々な要因が絡み合っており、自然現象としても実に多彩な側面を見せる。例えば、我々は地震と聞くと大きな揺れを伴う高速破壊型の巨大地震を思い浮かべるが、近年のGPS等の観測技術の進歩により、地震波を放出しないようなスロー地震(スロースリップ)も頻々に起きていることが分かってきた。そのような多彩な地震現象の理解に当たっては、力学・電磁気学・熱学・物性物理学・統計物理学全てを含む物理学、化学、地学・地球物理学、情報科学、防災科学、考古学から文献学までが総合的に必要となる。


物理的な観点からは、「地震はプレート運動によって駆動された断層が示す固着‐すべり摩擦不安定性である」と言うことが出来る。講演者は、統計物理分野をベースとする研究者であるが、過去20年余り、統計物理学的な観点から地震現象を見ることで複雑多彩な地震現象の理解の一翼を担いたいという動機で、現象論的な摩擦構成則を統計物理学的な地震モデル(バネ‐ブロックモデル)に組み合わせた数値シミュレーションを主とする研究を行ってきた。セミナーでは、観測データを示しつつ地震現象と地震研究の現状の簡単な紹介から始め、我々のグループの統計物理学的研究に基づいた、地震先行現象(破壊核形成過程)、高速破壊地震、余効滑り、スロー地震(スロースリップ)に関する研究成果の紹介、さらには、“長期的スロースリップからの巨大地震予知の可能性”に至るまで、議論させて頂きたい。


言語: 日本語


時間割詳細:

14:30-15:30 前半

前半終わり次第-16:00 休憩

16:00-17:15 後半

終了後意見交換会


対面参加の方は直接会場へお越しください。

オンライン参加の方は、参加登録をお願いいたします。

No registration is required for in-person participants, but to access via Zoom please register from:

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