アメリカ合衆国のピアノ製造業者。
ジョナス・チッカリング(Jonas Chickering 1798-1853)は家具工場やピアノメーカー(ジョン・オスボーン)で修行した後、1823年に同僚と共にボストンでピアノ製造を始めた。
1843年には鋳鉄一体フレームを採用したグランドピアノで特許路取得。様々な改良の結果、チッカリングのピアノは評判となり、全米での需要が拡大したため、1853年には最新の設備を備える新工場を設立して生産規模を拡大。
新工場は5階建てで、500人の工員が働き、年間2000台のピアノを製造。
1853年第1回ロンドン万博には英国38社、フランス21社、ドイツ18社、米国6社、オーストリア5社などからピアノが出品されているが、ピアノ製造はヨーロッパが主流の中、米国のチッカリングの金属フレームのピアノは注目を集めた。