この度、第3回塾生の清水大輔さんから、交流会を自主組織で運営するための事務局を立ち上げた旨、ご連絡を頂きました。誠に嬉しい限りです。
ソニー教育財団による「科学の泉-子ども夢教室」が廃止され、後輩となる塾生が新に加わることはなくなりました。その経緯は2025年3月23日に東京工業大学(現東京科学大学)で開催した2024年度交流会でお話ししましたがもう一度繰り返します。
話しは草創の時期まで遡りますが、2004年6月7日にソニー教育財団の渡辺専務理事(当時)と新事業の構想について懇談した折り、(1)白川塾、こども科学夢塾(いずれも仮称)構想の目的として、将来、日本のリーダーとなる人材育成に向け、科学を通した全人格教育を目指す指導の場としての自川塾(白川英樹先生を塾頭とする児童・生徒を指導する場)および、(2)卒塾生で組織され所期の目的に向かい後輩を育てる同窓会を支援するために白川塾OBクラブ(同窓会)を結成し、塾修了後も引き続き卒塾生をネット化し1年に1度同窓会を持つことの2点について渡辺専務から打診がありました。
その中で、自川塾で学んだ仲間としての一体感と科学に対する研究・探求意欲をさらに高めていく、その支援をするという構想の下に、第1回の「科学の泉-子ども夢教室」が2005年8月20日(土)から8月25日(木)までの日程で小学校5年生から中学校2年生30名が参加して、神奈川県相模原市にある相模川自然の村ビレッジ若あゆで開催されました。翌年2006年3月27日にソニー高輪オフイスビルで28名の塾生が参加して開催された。この時は昼食を挟んで午後まで行われました。
以降、「科学の泉-子ども夢教室」は2019年度第15回を最後にコロナ禍により中止となり、後輩となる塾生が新たに加わることはなくなりましたが、交流会が初期の構想を引き継いで、「科学の泉-子ども夢教室」で得た塾生仲間としての一体感と科学に対する研究・探求意欲をさらに高めるべく、会場を東京工業大学(現東京科学大学)のレクチャーシアターと大講義室を借りて、久し振りに対面での会合が実現できました。
いずれ、近い将来は塾生による自主運営で交流会を行うという当初の方針は、2025年3月23日に東京科学大学のレクチャーシアターと大講義室を借りて実現するに至りました。この交流会を機に今後の交流会継続に向けて有志の皆さんによる運営事務局の立ち上げが決まったようで、清水大輔さんから二つのご依頼を受けました。
一つは運営事務局の名誉顧問就任の依頼であり、もう一つは「科学の泉-子ども夢教室」交流会の自主運営によるWebサイトへの挨拶文の寄稿依頼であった。
名誉顧問就任の依頼については一も二もなくお引き受けすると返事をしたが、よく考えるまでもなく、私は「科学の泉-子ども夢教室」の塾長であったし、現在も「交流会」での構成員の皆さんに対する塾長の立場に変わりはありません。したがって、名誉顧問という物々しい名称よりは、これまでどうり「塾長」でありたいと願っています。
二番目の挨拶文はこの本文そのものです。これからの自主運営に向けて数々の難問を乗り越えねばなりません。運営体制はほぼ整ったようですが、何よりも塾生の皆さんへの連絡のための名簿作りです。昨今、個人情報の管理が厳しく問われるようになったために、町内会の名簿作りも難しくなった現状があります。何とかしっかりと管理ができる名簿が出来ればと思っています。問題は山積していますが、要は塾生の皆さんによる積極的な関与にあると思っています。活発な議論をお願いにして挨拶と致します。
2025年6月30日
白川 英樹