どのように展開していくのか

化学生態学が解明しようとするのは、
自然界における生物間相互作用のありようです。

生物個体の行動に影響する因子を解明すること
そこに化学物質が関与しているのであれば
その化学物質の構造や機能を解明すること
を目指しています。

そのような行動制御要因が明らかになれば、
たとえば、さまざまな害虫:農業害虫や衛生害虫、不快害虫の行動をコントロールすることが可能になるかもしれません。

このように、現実的な利用・応用を踏まえた展開も、化学生態学が目指すところの一つです。

ただ情報化学物質の解明は終着点ではありません

情報発信と情報受信を基に形作られている生物の情報処理能力や行動特性の解明へと踏み出す第一歩なのです